作者が女性なのに、
男性が語り部で、
よくよく男から見た男の心情を書いたり、
作者が男なのに、
女が語り部で、
よくよく女から見た女の心情を書いたり、
何故そんなことができるのだろうと思う。

 

この小説の女性たちは、

 

時代もあるのだろうけど、
家事を完璧にこなすかわりに、
仕事もさせてもらっている。
そんな理不尽な、
と今の時代なら思うところだけど、
今の時代も、どうでしょう。
少しマシになったのは、
「私も働いてるんだから家事手伝ってよ」
と言えるようになったことだろうか。

 

夫と妻というのは、

 

「女はこうだから仕方ない」
「男はこうだから仕方ない」
認めているようでただ諦めている、
実は軽蔑しているような気がする。