葉桜の日(新潮文庫)
Amazon |
『葉桜の日』ジョージが知ることになる事実は、
私にとっては衝撃的でした。
しばらく茫然となるほど。
もしかして友人はその意味を込めて、
私にこの本を貸したのだろうか。
この間コインロッカーベイビーズを読んだ時も、
同じ衝撃があった。
自分の出生が分からない人が、
「自分は誰なんだろうか?」と考えるのは、
すごくよく分かる。
誰なんだろうか?って、
何かおかしいけど、
自分がどういう両親の元で、
いつ、どうやって生まれたか分からないのって、
今自分が幸せだとしても、不安だろうなぁ。
『果実の舟を川に流して』も、
とてもズキズキときた。
面白い、笑えるような話でもあり、
何故だか泣きそうな話でもあった。
オカマのママ、どーしてもIKKOさんの姿が
頭に浮かんでしまって離れなくて、
それがまた笑いを誘う。
あんな風に、
小さくてもいいから
自分の店を持つのっていいなぁ。