自分の思い出を思い出した。

 

ハチとわかれて、

マオが「淋しさに打ちのめされた」のを見て、

空港でわかれた後のつらさをよく思い出して

マオと一緒になってつらくなった。

 

マオは

「ハチは今この瞬間にも生きていて、

私と同じように、

こんなふうに誰かとなにかをしながら、

生きている時間を刻んでいる。

今までは悲しくて仕方なかったそのことが、

泣けるほど嬉しかった」

と希望をみつける。

そんな風に思えるマオが素敵だと思った。

 

吉本ばななさんの描く物語には、

この物語にも何人か出てきたように、

不思議な人がよく登場する。

 

どういう意味で不思議なのかは、

読んでもらえれば分かると思います。

そして不思議な偶然とか、

そいうのがよく起こる。