ハチ公の最後の恋人 (中公文庫)
503円
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自分の思い出を思い出した。
ハチとわかれて、
マオが「淋しさに打ちのめされた」のを見て、
空港でわかれた後のつらさをよく思い出して
マオと一緒になってつらくなった。
マオは
「ハチは今この瞬間にも生きていて、
私と同じように、
こんなふうに誰かとなにかをしながら、
生きている時間を刻んでいる。
今までは悲しくて仕方なかったそのことが、
泣けるほど嬉しかった」
と希望をみつける。
そんな風に思えるマオが素敵だと思った。
吉本ばななさんの描く物語には、
この物語にも何人か出てきたように、
不思議な人がよく登場する。
どういう意味で不思議なのかは、
読んでもらえれば分かると思います。
そして不思議な偶然とか、
そいうのがよく起こる。