- 村上龍映画小説集 (講談社文庫)/村上 龍
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トレインスポッティングを観たばかりなので、
ん?またこういう感じ?と思った。
ドラッグとか、女とか、そういう世界。
映画小説集というタイトルだから、
映画について色々出てくるのかなって思ってたけど、
そうでもなかった。
確かに一つの物語に一つの映画が出てくるんだけど、
それを読んでその映画を読みたくなるって感じではなかったな。
観たことのある映画も全然なかった。
唯一、地獄の黙示録くらい。
ちなみに、一つ目の物語を読んで、
二つ目の物語を読んで、
三つ目の物語を読んで、
ん?これってつながってる?とやっと気づいた。
短編集なんだけど、主人公は一人の青年で、
全ての物語が彼の物語だった。
時系列がバラバラだし、
解説のところにもそういうことは書いてなかったので、
気づかなかった。
それから、主人公が将来
小説家になっているというのを読んで、
村上龍自身の話なのかな?って思ったんだけど、
名前が違うし、主人公の過ごしている日々が凄すぎるので、
違うかなぁと思って、でも出身が佐世保とか、
美術大学を中退とか、小説家になるとか、
主人公と村上龍と道のりが似ているので、
うーん?と思っていたら、最後の解説のところで、
「半自伝小説」みたいなことが書いてあったので、
あぁ、そうかと思いました。
話の内容はおもしろかったな。
ドラッグにはまるとか、
そういうのは別に好きじゃないけど、
でもおもしろく読めたし、ぐっとくる部分もあった。