村上龍映画小説集 (講談社文庫)/村上 龍
¥490
Amazon.co.jp

 

トレインスポッティングを観たばかりなので、

ん?またこういう感じ?と思った。

ドラッグとか、女とか、そういう世界。

 

映画小説集というタイトルだから、

映画について色々出てくるのかなって思ってたけど、

そうでもなかった。

 

確かに一つの物語に一つの映画が出てくるんだけど、

それを読んでその映画を読みたくなるって感じではなかったな。

観たことのある映画も全然なかった。

唯一、地獄の黙示録くらい。

 

ちなみに、一つ目の物語を読んで、

二つ目の物語を読んで、

三つ目の物語を読んで、

ん?これってつながってる?とやっと気づいた。

短編集なんだけど、主人公は一人の青年で、

全ての物語が彼の物語だった。

 

時系列がバラバラだし、

解説のところにもそういうことは書いてなかったので、

気づかなかった。

 

それから、主人公が将来 

小説家になっているというのを読んで、

村上龍自身の話なのかな?って思ったんだけど、

名前が違うし、主人公の過ごしている日々が凄すぎるので、

違うかなぁと思って、でも出身が佐世保とか、

美術大学を中退とか、小説家になるとか、

主人公と村上龍と道のりが似ているので、

うーん?と思っていたら、最後の解説のところで、

「半自伝小説」みたいなことが書いてあったので、

あぁ、そうかと思いました。

 

話の内容はおもしろかったな。

ドラッグにはまるとか、

そういうのは別に好きじゃないけど、

でもおもしろく読めたし、ぐっとくる部分もあった。