- 波照間からの旅立ち (文学の森)/赤座 憲久
- ¥1,575
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いやーよかった!すごくよかった!
いい本を発見できた時って本当に嬉しいな。
最後に小学校高学年~と書いてあるように、
児童書なんだけど、夢中になって読んでしまった。
舞台が沖縄だからっていうのもあるのだけどね、きっと。
子供の時にこうしてどこか遠くへ行ってみるというのは、
とてもいいことだと思う。
子供の時にしか感じることのできない何かって
たくさんあるだろうから。
順也という主人公の男の子は、
自分のおばあちゃんや沖縄の人たちから戦争の話を聞いて、
興味を持ち、もっと知りたいと、
沖縄でいろんな人に昔の話をしてもらう。
そして、戦争ってなんなの?何のためにやるの?
何で罪もない人が死ななくてはいけないの?
と疑問をもつのだけど、私は彼の様子を見て
「妹尾河童」の「少年H」を思い出した。
「少年H」の物語の中で主人公の「H」が、
戦争が終わった後、
「この戦争はなんだったんだ」
と言ったのと、何だか重なった。
子供ながらに、そう思うんだよなって。
順也と兄の感じもよかったな。
血はつながっていなくても、家族っていいね。
兄弟っていいね。
兄弟がいるっていい。
色んなことを、与え合える。
優しい人間になれる。
それにしても、沖縄行きたい。
波照間島、行ってみたいなぁ。
というか、住みたい。
沖縄に移住したいよー!