波照間からの旅立ち (文学の森)/赤座 憲久
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いやーよかった!すごくよかった!

いい本を発見できた時って本当に嬉しいな。

 

最後に小学校高学年~と書いてあるように、

児童書なんだけど、夢中になって読んでしまった。

舞台が沖縄だからっていうのもあるのだけどね、きっと。

子供の時にこうしてどこか遠くへ行ってみるというのは、

とてもいいことだと思う。

子供の時にしか感じることのできない何かって

たくさんあるだろうから。

 

順也という主人公の男の子は、

自分のおばあちゃんや沖縄の人たちから戦争の話を聞いて、

興味を持ち、もっと知りたいと、

沖縄でいろんな人に昔の話をしてもらう。

 

そして、戦争ってなんなの?何のためにやるの?

何で罪もない人が死ななくてはいけないの?

と疑問をもつのだけど、私は彼の様子を見て

「妹尾河童」の「少年H」を思い出した。

「少年H」の物語の中で主人公の「H」が、

戦争が終わった後、

「この戦争はなんだったんだ」

と言ったのと、何だか重なった。

子供ながらに、そう思うんだよなって。

 

順也と兄の感じもよかったな。

 

 

血はつながっていなくても、家族っていいね。

兄弟っていいね。

兄弟がいるっていい。

色んなことを、与え合える。

優しい人間になれる。

 

それにしても、沖縄行きたい。

 

波照間島、行ってみたいなぁ。

というか、住みたい。

沖縄に移住したいよー!