BL作品を紹介しています。実在する人物・団体等に一切関係ありません。



 


麗しき隷人 (ラヴァーズ文庫)/犬飼 のの
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【 麗しき隷人 】 (ラヴァーズ文庫 著:犬飼 のの ill:國沢智)
■□あらすじ□■「私の話し相手になるのは嫌ですか?」。これは、お願いでも提案でもない、脅迫だ…。没落した華族の末裔である綾之杉桜海は、姉の起こした事件の「慰謝料」として、若き大富豪・久堂崇仁に仕えることになる。桜海の仕事は、秘書や執事ではなく、崇仁の心を慰めること―。常に品行方正な崇仁は、なぜか桜海と二人きりの時にだけ、その裏の顔を見せる。「今更、話し相手で済むと思っていないだろうな」。本性むき出しの崇仁に、毎日のように身体を弄ばれながら、そこに隠されている真実に気づいてしまう桜海だが―?《ちるちるさんより》



未読だった「華族花嫁の正しい飼い方」の新装版です。
タイトル・人物名・設定変更に書き下ろし番外編がプラス。
そして必然性の低い暴力シーンは削られて全体的に少し甘くなっているそうで、痛いの苦手なゆたか的には良かったです。
それでも心を通わせるまでの攻さまの言葉責め&ぷれいは過ぎるのですがぁ;
ドSたるものドMを喜ばしてなんぼなので、それは必然だったと思えました。(o^-')b


元久遠侯爵家(大富豪)
兄・崇仁30(久堂グループ総帥)⇒妾腹の子。母親は日本最大手醤油メーカー会長令嬢。裕福な民間人。
弟・28(久堂船舶社長)⇒正妻の子。母親は没落した元久家華族の令嬢。
この兄弟の関係が複雑で、仲を悪そうに見せながら実は仲良しで…らぶ面以外でこっそり楽しんでいたとかv

元綾之杉伯爵家
長男・桜海18(団地に住み、書店でアルバイトする学生)


華族制度が廃止されて70年。
華族だった事は一度もないのに、その身分にしがみ付き庶民になれない母親がどうにも苦手でした。(庶民と言いながら誇りと威厳にしがみ付いていた父親もだけど;)

冒頭で、桜海の姉が稔との子どもを身ごもった時、崇仁は、償いとして桜海を話し相手に求め、傷ついた心を癒したい!と言い出しますが、そこにいた母親以外の全員がその嘘に気付くのに、母親だけは勿体ない役目だとふわふわ賛成。愛息子を差し出しホクホクとセレブ生活を満喫し始める始末。(気付いて止められない父も姉も同罪だけど;)
だからそんな家族の為にご奉仕させられるのは可哀想だなぁ;;と思いながら読みましたが、なんのなんの!!!

桜海は、崇仁の心無い言葉や、酷い仕打ちに傷つき、落ち込みながらも悦び始め…
ドSな崇仁の奥に潜む、寂しさやら愛情を掬い取り、
崇仁を癒そうとし、愛されるために更に嗜虐心をそそるというw
めっちゃ幸せそうでしたわぁwww

ならば良し。(´・ω・)キリッ←それで終わり?



お気には
お前のような軟弱な奴にドーベルマンの散歩ができるはずがない。身の程を知れ。お前には怯えてびくびく震えるチワワがお似合いだ
な~んて言い、即専門家をアメリカに飛ばし最高のチワワを探そうとしたり、
でも本当の所は、ロッソ(愛犬のドーベルマン)に引っ張られて怪我をするのがいやとかw
崇仁さま可愛すぎる(^m^)

更に、終盤で稔にぶっちゃけられた諸々…
小4の桜海を見て、スレイブっ気を見抜き惹かれ、何年も見張り守り、その機会を伺ってたとかw
etcが楽しかったです。
スレイブっこを悦ばせどれだけ輝かせられるかは主の腕の見せ所~~
崇仁さまふぁいっっ!!!


そして、そんな崇仁が優しすぎて物足りなくない?と言った稔…
僕だったら正気が吹っ飛ぶまでぶっ壊してあげるんだけどなあ
だなんて…稔さま、こわいこわいこわい。
でも姉さんと結婚しちゃったんですよね~。もったいないわぁ><←


 

P<お兄様と僕>久堂家の正当な跡取りとして厳しく育てられてきた稔視点☆
小学校の卒業文集(プロフィール)でさえ正直に書くことも出来ず(許されず)自発的に無難な内容にするとか…。好きなのは「兄」⇒「海」、苦手は「母親」か「スキヤキ」⇒「毛虫」
小さい頃からやってれば表裏を上手く使い分けられるようになりますよね;セレブも大変。 

そんなこんなで…
久堂家のプール(シャワーブース)で崇仁と桜海に出くわし、桜海の見事なスレイブ♡っぷりを見せられ、もれなく昂ぶるも仲間には入れてもらえず、一人寂しい思いをする稔さまが可愛いかったです。

表面上は敵な兄が大好きで、すご~く理解している稔さまがとても魅力的でした。
崇仁さまよりもドSっぽいのに、家庭ではちゃんと良いパパ(自称)になるらしいし…
うーん。。。今さらながらなぜ桜海の姉と結婚しちゃったのか…残念でなりません。←しつこい

 

ゆたか 

2月刊☆

甘美な毒に繋がれて (講談社X文庫ホワイトハート(BL))/犬飼 のの
 
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