脩一はいつだって距離を置いて、瑛から目を離さないようにしている。危なくなったときには手を差し伸べてくれるものの、つねにしっかりと手をつないでいてくれるわけではない。
その距離感は、これから先、一生かわらないのかもしれなかった。
- 硝子の花束 (幻冬舎ルチル文庫)/杉原 理生
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好きなの?好きじゃないの?どうなの!?(^_^;)
うむむ~!!!!!となりながら書きました。それも2か月前//蹴
【 硝子の花束 】 ( ルチル文庫 著:杉原 理生 ill:佐倉ハイジ )
■□あらすじ□■大学生の野木瑛(のぎえい)は、兄の恋人だった脩一(しゅういち)と一緒に暮らしている。数年前、兄・雅紀の死に落ち込む脩一と一時期関係を持っていたが、今はお互いにそのことには触れられずにいた。昔から脩一を好きだった瑛は、脩一と恋人同士になりたいと願っていたが……。
ある日、不思議な均衝を保ちながら暮らす二人の前に、雅紀がかつて家庭教師をしていたという青年・本宮が現れ──。《裏表紙より》
6歳差の二人です。
前半から3分の2までは、すごく優しくて苦しいです。
脩一と瑛、二人がどうなるのかドキドキしながら読みました。
良かったのw
そして、その後は切なくてすごーくイラッとしました。
脩一をずっとずっと思い続けてきた瑛の想いは成就してハピエンですが…
脩一の気持ちが今一つわからずじまいだったので。。。どうなのYO―――っっっ!?な勢いで書いてます←
両親の別居で父親に引き取られた瑛。
母親が兄・雅紀を選んだことで…ずっと劣等感のようなものを抱いています。
寂しさはあるものの、お隣のおばあちゃんに可愛がられ、その孫・脩一と仲良くなって、明るさを損なわず素直に育っていきます。
その一年後、両親の離婚で雅紀も一緒に住むことになりました。
喜ぶ瑛でしたが、瑛を挟んで犬猿の仲っぽかった修一と雅紀。(同い年・中1)
それぞれに「かわいい瑛」なので、その独占欲が垣間見えましたよぅ。
でも「大好きな二人には仲良くして欲しい!」そう願った瑛のため、そして、互いを知っていく内認め合い、次第に仲良くなって行きます。
また、そんな二人に瑛は嫉妬するように。(制服姿で並ばれるとオトナに見えるんですよね~!)
そんな時、ずっと見守っていてくれた大好きな脩一のおばあちゃんが亡くなります。
寂しくて寂しくて仕方がない瑛は、同じ思いをしているだろう脩一を慰めようと思いますが、雅紀の前でだけ泣く脩一を、そして当然のように慰める雅紀を見てショックを受けます。
脩一のそばに雅紀がいたことに安心しながらも ぼくじゃだめなんだ――― と;;←だって、まだ小1ですもんね。脩一は、逆に瑛を慰めようとしたでしょうし…
そのシーンにはイラもありました。
部屋の入口から二人をそっと見つめる瑛がほんとに切なくて、仕方がないと思っていても、この6歳の差はすごく大きくて苦しかったです;;
それぞれの時間を過ごして数年。
でも募る思いは消えないまま瑛が中3の頃、「付き合うことになった」雅紀と脩一(大学3年生)。
その報告を雅紀は直接瑛にするのですが…
その時の瑛の態度を見て、脩一を隣のお兄ちゃんとして慕ってるのではなく、恋愛対象として好きだと気づいた…んですよね!?
だから!?
ではないのでしょうが。。。
雅紀と脩一はすぐに別れておりました。(二人の友人・円城寺に聞きました)
そして、瑛が高校に上がってすぐ、雅紀が交通事故であっけなく亡くなってしまいます。
事故後、傷心の脩一は瑛を抱くようになり。。。
瑛は身代わりだと自覚しながらも嬉しくて、「もうすぐ好きになってもらえる!」と期待しますが、最中に「雅紀」と呟かれ夢破れるというか;;
頭では理解していたつもりでもショックで;;
そしてそれがストレスになり体調を崩す瑛でしたが、それでもイチズにケナゲにその関係を終わらせようとしませんでした。
ですが…瑛の体調と精神状態に気づいた円城寺が脩一を諭し、正気に戻った脩一は瑛を抱かなくなります。
そうなったらなったでまた瑛は傷つくんですけど、でも、嫌いになったり離れたりはできず、一緒にいることを選ぶのでした。
そして、罪悪感でいっぱいの脩一は、優しく甘やかして瑛至上主義を貫くけれども…ただ、それだけ。(ノ_・。)
瑛の気持ちを受け入れることも、触れることもなくなり、母親のように接するのでした。
近くにいても遠くて…;;((瑛も悦びを知ってるだけにね//←そこか
まぁ、脩一にしてみたら、「オトナの自分がブレーキを!!!」なのかもしれませんが、脩一の独りよがりなんじゃないの!?と思わずにいられませんでしたわぁ!
時間だけが過ぎていって、何の解決もなく…これってすごく残酷ですよね;;
そして…あらすじにある本宮(瑛と同い年。家庭教師の雅紀を好きだった)の話しで、雅紀が「弟を変な意味で好きになるな」と、脩一に暗示(?)をかけていたことがわかります。。。
なので、ベッドでの「雅紀」発言は、「雅紀約束を破ってごめん」な感じで、詫びていたんじゃないかと思いながら読んだのですが・・
でも、そうでもなかったようでした;←なら、なんだったんでしょ―!!!!!ヽ(*'0'*)ツ
つか…そもそも雅紀を好きになったのが、「瑛の身代わり」だと思って読んでたので(汗
本気で雅紀を好きだったのならビツクリなんですけど…
でも、それもよくわからない。。。
脩一が誰を本気で好きだったのか、ラストのハピエンを迎えてもよくわかりませんでしたわぁ。(><;)
そして、よくわからなかったのは雅紀も同じ。
瑛を好きだったのは、兄としてでも全然良いのですけど・・
でも、脩一をほんとに好きで付き合ったのか
瑛のために身を引いたのか
幼い頃の母親との生活でちよつとトラウマがあったようで
「自分を一番必要としてくれる人が好き」だった雅紀なので、脩一より元カノを選んだのか ((本文ではそういうことになってますが・・
真実を語らず亡くなったのですごく知りたいです。
(なので・・謎が多い中、瑛の知らなかった「雅紀」を教えてくれた本宮の存在はありがたかったかもw)
ただ…雅紀もなんかいっぱいいっぱい抱えていたらしいので(母親に引き取られての1年は酷いものだったらしい;;)できることなら、トライアングルでぐちゃぐちゃにならず、キラキラした眩しい恋愛をさせてあげたかったデス。
イイコだったし、幸せになって欲しかったもの。
だから、心残りというか、後味が悪いというか。。。(^▽^;)
結局…本宮や円城寺にどれだけ想われても、ひたすら一途に脩一を想い続けた瑛。
ちよつと勿体ないですよね。
瑛はモテモテの総受け状態だったしv
なので、それは刷り込みなんじゃないの?と最後まで意地悪を言いたくなってみたり…
まぁ、瑛が幸せならよいのですけど←
自虐的な二人だから、それを払拭するような、ゲロ甘なその後で二人の幸せを確認してみたくなったり…
じゃないとちよつと糖分不足かもっ☆(;^_^A
こんな感じで全くまとまらないままですが
陰から日向から瑛を支えてきた円城寺と、瑛に真っ直ぐに好意を示した本宮にもぜひ春を~ww
などと〆てみたいと思います♪
.5
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