ぴーすふる La どるちぇびーた-SN3D11240001.jpg  ※2010年12月刊


「切ないBL好きならこの本身請けしてやって―――!!!」  

2月初旬、某書店でプッシュされてたので、買わせていただきましたよぅw




あ、今日はup順を変えて予約してみました。

だからナニ?って言わないで///笑



ずっと、夢を見てきた。おまえを、この腕に抱く日の事を。永遠に、夢のままだと思っていた、けど



月に降る花 (講談社X文庫―ホワイトハート)/草川 かおり
 ¥630 Amazon.co.jp

新人作家さんでした。



【 月に降る花 】 ( X文庫―ホワイトハート 著:草川 かおり ill:北畠あけ乃 )

■□あらすじ□■ 江戸時代後期、遊女屋が立ち並ぶ吉原の奥に遊廓・月花楼(げっかろう)があった。月花楼にいるのは、男遊女と言われる見目麗しい男たち。男が男に身をひさぐ場所――。そんな月花楼に、幼くして売られてきた浮雲(うきぐも)夕凪(ゆうなぎ)は、まるで兄弟のように労り合って育ってきた。だが、夕凪が初めて客をとる日が決まったときから、浮雲の思いは千々に乱れ始める――。男遊女の一途な思いは、苦界に生きる宿命を乗り越えられるのか!?《裏表紙より》



 序章がね…;;

 美しくて切なくて苦しかったデス。(※メインの二人ではありません)

 どういうことだったのか、途中に出てくるのですけど、これはもう男遊女ならではの悲恋と言うか!

 アンハピエン前提でもいいので、花宴と輝夜のお話を読みたくなりました。


登場人物は…

浮雲(21)×夕凪(18だっけ?) 兄弟のように育った二人

2代目楼主・太一(27)

揚羽(浮雲と夕凪と幼なじみのような遊女)

二人に何かと絡んでくる椿鬼(イヤなヤツだけど、孤独で可哀想なのかも。もしかして浮雲を好き?)

そして、客・桐嶋


出会って14年、

小さかった夕凪の水揚げが決まりました。


客を取らせたくない。

辛い思いをさせたくない。

でも、どうする事も出来ない浮雲。


お客を取る事を覚悟してて

むしろ浮雲と同じ場所で、同じ苦しみを感じて「おなじもの」になりたくて…

だから辛くなかった夕凪。(お客に抱かれる描写もバッチリあります)


もうね、二人は相手のことばっかり思ってるんです。



椿鬼に絡まれても、

お客と毎晩寝ても、

互いに抱き会えなくても…

側にいて支えようと実にケナゲ!


でも、そのケナゲさが二人を引き裂く事になります。(ノ_・。)



浮雲を身請けしたいと言いだした桐嶋。


もちろん、スパッと断る浮雲。



しかし、その話を聞いた夕凪が、浮雲を自由にさせるために芝居しちゃうんですうおね;;(太一の本気を利用したというか?
太一に身体を差し出し、その場面を浮雲に見せ…(でも、浮雲への気持ちの深さに、さすがの太一も抱けず;


しかし、浮雲はそれを素直に信じ、ショックを受け身請けされて行きます。




でも桐嶋は、浮雲を愛して身請けした訳じゃなく…ある意味復讐なんですよね。ここで花宴の過去の件がでてきます;;花宴と輝夜を引き裂いた張本人で;;
浮雲も、自分の気持ちに正直になってしまい、桐嶋を激怒させ…身請けされても自由になってない嬉しくない!とね。夕凪から引き離されて何が嬉しいんだと←こんな風には言ってないけど

軟禁されちよつと心を病んでしまいます。




夕凪も、浮雲のために正しい選択だったと思いつつ、心にぽっかり穴が開き、その穴を埋めるように客をとり始めます。

それも食事もとらずにね;


だから頬は痩け、身体も痩せて、花開くような微笑みは見る影もありません。



男たちに貢がれた豪華な着物・小物がどんどん増えて、増えた分だけまた切なくて;;


何のために一芝居したんだか。。。(>_<)




そんな夕凪を、幼少の頃から浮雲と共に見守り続けてきた揚場は、楼主・太一に浮雲を取り戻せとはっぱをかけます。




揚場⇒太一⇒夕凪⇔浮雲


なんですよね。

自由のない狭い世界だから、他に逃げ道もなくて;;

思い通りにはいかないのはわかっていても、この矢印の連続は余計に苦しいのデスよね//はぅ






太一は、桐嶋の邸に押し掛け浮雲の返却(?)を直談判しますが、身請けにかかった費用は総花諸々で一千両


でも桐嶋は「五千両払え!ドヤドヤ( ̄ー☆」と吹っ掛け…さすが商売人ボッタクリまくり!!!!!!((>д<))



太一も楼主といえどそんなお金はなく…;



でも、浮雲と話せただけでもよかったのかもしれません。例の件で、夕凪が演技だったことを伝えられたので!!!!


 うー、よかったんだろうか… いや、よかったと思いたい。




そうとわかれば動くは浮雲ですっ☆


桐嶋様。お願いでございます。どうかわたくしを月花楼へ返してくださいませ。身請けにかかった大金は、わたくしが

五千両、一生かけてでもお返しいたします。ですから、どうか


自由はいらない。夕凪と一緒にいられたらそれでいい。どんな苦難も覚悟の上だと…浮雲は桐嶋に5千両の借金し、遊郭に戻り自腹で返済することになりました。



シャバからまた男遊女生活に逆戻り。 ←はぅ。こんな展開はお初かもしれませんわぁー!!!!!



戻った浮雲は、太一の計らいで夕凪と一晩恋人同士としてすごせました。(その時のお客の若旦那の引き際も見事でねーエエ男はこうあって欲しいわw)


ほんとよかったね。でも大きな声で言えないけど、二人のえち♪にはそんなに萌えなk…げふんごふん




でも…うーん。お互い毎日お客を取る訳で。。。

借金も多すぎて、苦界からはもう簡単には抜け出せなさそうで;;

辛いばかりなのは目に見えてるんですよね。


それでも、愛する人の傍がイイ。。。ケナゲにもほどがありますっ!!!



そして・・

一瞬、「ちよつとは話のわかるエエ奴なのかも!?」と思わせた桐嶋さんでしたが、


浮雲が月花楼に帰った晩に自らを刺したそうで (まさかドM←


この傷はわしの決意で誓いじゃ。わしのもとを去ったおまえに復讐するという、な


なんて言ってるし、


その上、二人の気持ちが変わってなければ目の前で抱け!とか


なんかもう色々。。。なんですが、それはそう見せかけてるだけで、実は上手くいった二人を見届けに来たのかと思ったら ←甘甘脳なものでw


ここからがまた始まりじゃ。せいぜい覚悟しておけ


なんて、このまま引き下がりそうにない捨て台詞を残したり。。。(ノ_・。)



二人に真のハピエンは訪れるのでしょうか?



まさかこれが桐嶋さんのわかりにくいエールだとか!?



うーん。そうは思えないけど…

二人の迷いはなくなって、離れない覚悟はバッチリできたので、そう思えなくも………なくはなくなくない。←もはやどっちだかわからない



なので、続編があるといいなぁー!!!と思いますw




それと、太一と揚場も気になりますしね。

いづれ太一が身請けして、おかみな揚羽に会えるといいな♪とか・・


そして(↑)序章でも書きました花宴と輝夜。
離れ離れになって同時に自殺してしまった二人の悲恋を涙覚悟で読みたいです。


草川さんぜひお願いしまーす!!!!!(-^□^-)


ドキドキドキドキ



ゆたか


心乱される (講談社X文庫―ホワイトハート)/英田 サキ
 ¥662 Amazon.co.jp

あなたがいたから (講談社X文庫―ホワイトハート)/高口 里純
 ¥630 Amazon.co.jp