【　スリープ　】　著：砂原糖子

もしも将来お前が眠り続けることがあったら、俺が面倒見てやる

スリープ (新書館ディアプラス文庫)/砂原糖子 ￥588　Amazon.co.jp

【　スリープ　】　（　ディアプラス文庫　著：砂原糖子　il：高井戸あけみ　）

■□あらすじ□■　睡眠障害のナルコレプシーを患っている倉知（くらち）。ところ構わず襲ってくる発作的眠気のため、生活に支障を来す事の多い倉知をフォローしているのが、同級生で同じマンションの住人である上木原（かみきはら）だ。理由は退屈だから。倉知とは反対に上木原は不眠症で長い夜を持て余してた。だがいい加減本音を覗かせない上木原が自分に構う本当の理由、倉知はそれが知りたかった――。心に闇を抱く二人の、癒しと再生の物語。《裏表紙より》

ナルコレプシー（睡眠障害・強い睡眠衝動に襲われて起きていられず眠ってしまう(短時間のはずｗ））の上に、カタプレイシー（脱力発作・体中の筋肉が役目を放棄し、立ってもいられなくなる。誘因材料は感情の起伏。）の倉知。笑うと発作が起きやすく、いつも無表情で過ごします；

母親から引き継いだ魔性の美貌のせいで、中学生の頃（だっけ？）、今は亡き叔父から性的虐待を受け、今現在はその息子・優一さんに溺愛されます。←過保護というより束縛に近くて、少々うざい；

そして学校では、授業中に眠っても怒られなかったり、でも成績優秀だったりで、クラスメイトからは反感を買います。（ごく一部ｗ

倉知の性格もね、しおらしければいいけど…尖って敵を作るような感じだし。汗

そんな倉知を諭したり、仲裁してくれたのが、クラスメイトの住田。倉知本人は聞きゃしないけどｗ

そして、自由に出かけられず、感情を表すこともできない倉知を、傍でずっと守り続けてきた上木原（幼なじみ）。

上木原は真逆デスっ☆不眠症を患い、眠れぬ夜を過ごしていました。

倉知の生い立ちと、現在の状況はクローズアップされてますが、上木原のトラウマは、匂わすだけで、最後の方まで明かされません。

でもまたそれが壮絶で。。。重く辛い過去なんです。。。；；★小３の頃、父親が母親の首を絞め、自分も包丁で首を切り自殺。その無理心中を見てしまった上木原でした。でも上木原まで殺されなくてよかったよ；；

そりゃ、倉知より壊れてても仕方ないよ。と思ったとか。(ﾉ_･｡)

それなのに、弱音を吐かず、（女子にはうはっ♪と癒されてましたが//）一人耐えていたのかと思うと切なくて；；

どっちも重いものを抱えていて、恋どころじゃないんじゃないかと・・余計な心配してしまいました。(;^_^；