「俺はこんなことに使うためにネクタイをプレゼントしたんじゃないよっ!」
「自分で自分の首を絞めるってのは、まさしくこのことだな」

溶けるほどのキスをして/松岡 裕太
¥520 Amazon.co.jp
アイドルアナウンサー・マブ様。↑なんのこっちゃ・・・(^m^)

【 溶けるほどのキスをして 】 ( ルビー文庫 著:松岡裕太 イラスト:日吉丸晃 )
■■■ あらすじ ■■■
天才スノーボーダー・井上快晴(いのうえよしはる)は、やんちゃで負けず嫌いの高校生。世界の強豪と対等に戦いたくて腕を磨いているのに、アイドル並みのかわいい顔のせいでやたらマスコミに騒がれてしまうのが、何だかすごく気に入らない。そんなある日、取材と称して快晴の前にカリスマ美形アナウンサーの馬渕純也(まぶちじゅんや)が現れる。オレ様で強引で、でも誰より優しい純也に快晴はどんどん惹かれていくけれど、注目度ナンバーワン同士の秘密の恋愛は、危険がいっぱいで・・・・・・。雪まで溶かすメルティ・ラブ☆ 《裏表紙より》

快晴のエアーを見て見惚れたり、人見知りで生意気そうな快晴と仲良くなりたかったのは純也の方でした。それは、取材をし易くする為ではあったけど・・・。
アナウンサーとしてのマブ様ではなく、純也として真摯に接する態度に快晴も心を開き始めます。

遠征に出た快晴に密着取材を試みる純也。父親の都合もあり同室で一晩を過ごすのですが・・・安ホテルが悪いのか、お隣の外人カッポーが凄いのか・・・それはそれは激しい声が。(汗
その辺りから話がそっち方面にいってしまうんですね。

『ナニの比べっこ』に始まり、「○ナニーに普通も普通じゃないもあんの!?」ウブな快晴は手ほどきをされちゃいます。一人だけイかされた快晴は純也をイかそうとしますが、経験豊富で大人の純也がそう簡単に終わるわけはなく・・・意地になった快晴を引くに引けなくなった純也は抱いてしまいます。
快晴の身体に溺れ理性が吹き飛んでしまった純也。しかし、それは遊びでもければ恋愛でもなく・・・衝動を抑えられなかっただけ・・・そういうのはなんていうんだろう。

逆に快晴は「恋」だと気付き、すぐさまアタックします。しかし、それは「勘違い」だとあしらわれ、それでも、繋がりが欲しくて毎日メールを送信する日々。そっけない返事でも嬉しかった快晴でしたが、会いたいと募る思いを止められず、収録に乗じて仕事場に押しかけてしまいます。
ただ、会いたかった快晴は、純也の家に泊まろうとしますが、「俺は本命の恋人以外家には入れない主義なんだ」「他のヤツとの経験がないから勘違いしてるだけ・・・」と、キツイ言葉を浴びせかけ、快晴の盲目的な想いをバッサリ切ってしまいます。何故快晴が気になるのか、何故触れたくなるのか・・・自分でもよくわからない想いを胸に抱えたまま、スキャンダルご法度の男性アナ・マブ様は、当たり障りのない応援の言葉を口にし追い返してしまいます。

折角のクリスマスなのに・・・快晴は純也に見合うプレゼントを用意して少しでも一緒にいたくて必死だったんです。
拒まれ辛くて涙を流し、それでも純也に笑顔で「仕事頑張って!」と言える快晴は純粋で優しいコなんですよ。肩を落とし去っていく快晴が可哀想で可哀想で・・・ちょっとうるうるでした!ゲイだとバレればもちろんスキャンダルですが、元々ノンケの純也なんだから、快晴と親しくしててもなんとも思われないと思うんですよね。懐かれてるなぁ~!くらいで・・・だから「純也のバカヤローもっと上手くやりやがれっ!」言いたくて仕方がありませんでした。(苦笑

忘れなれなくて辛い日々が続くある日。純也が週刊誌にツーショット写真を撮られます。マブ様ファンのクラスメートに真相を尋ねられた時、「あんなコよりも快晴だったら許せるのに!」その言葉に嬉しくなりつつ焦っていると、「リアルに付き合ってら引く」と言われ、男同士が受け入れられない事実、自分が純也にとって障害でしかない事実を気付かされました。今まで無邪気にしていましたからね・・・その辺りを純也も警戒していて、自意識過剰じゃないの?と思っていましたが、やっぱり注意は必要なんですね。

快晴は迷惑が掛からないように自分の気持ちを抑え、純也への想いを消す努力をします。毎日来ていたメールも途絶え、取材で会っても他人行儀な快晴が気になり始める純也。ライバルの天才ボーダー・涼が現れたのもナイスタイミングでした!逆に毎日メールを送信する日々。戻ってくるのはそっけない返事だけ・・・。そこで初めて快晴の切ない気持ちがわかります。そして、涼の存在もあり急に焦り始めるんですね!ふふふっ☆
今更焦っても遅いよ!涼の方が年も近くて優しもの。それに、ゲイらしいし・・・(^m^)
あわや食われちゃう!?となったその時・・・ドキドキ


快晴はコドモだから、怖いもの知らずの無謀さは勿論あって、アナウンサーという仕事柄付き合うのはキツイだろうけれど、引き込んだのは自分なんだと純也には意識して欲しいです。こらぁ~!純也、しっかり責任取りんしゃいっ☆


そうそう!優しく慰めてくれた涼君。実はネコちゃんだったそうで・・・ステディーなコーチもいて、間違っても食われる事はなかったらしい。快晴の為の一芝居。いいコだにゃ~ん。


それと・・・純也と快晴の二人揃って○ン○ンと連呼するのはやめて欲しい。(//o//)恥ずかしいよ・・・