まずは、ボランティア団体の受付基地である、
石巻専修大学に。
この日は、強い雨が降っており、
受付には、本日のボランティア活動は中止との張り紙があった。
長くボランティアをされている方には、休憩の意味を込めて、
こういう日があっても良いと思う。
だが、多くの人が個人的に活動場所を探し、
それぞれ現場に向かっていた。
我々も、ある1軒のお宅(石巻市築山3丁目)に向かった。
↓ 途中の車窓からの景色
2階建の家だが、階段の半分近くまで津波が来ており、
1階は、家財道具と泥とで、滅茶苦茶な状態になっていた。
まずは、庭に散乱しているあらゆる物を、
ゴミ集積場まで運ぶ作業をした。
庭は、泥が10cmほど溜まっており、
木などは、半分埋まっているような状態で、
大人6人ぐらいで、やっと動かせるといった感じだった。
また、近くの製紙工場も津波の影響を受けており、
臭いも、途中から慣れたものの、鼻をつくものがあった。
↑ お昼休憩。1階部分
1日目は、17時くらいまで、ゴミ捨てと泥出しを行い、
炊き出し部隊が活動している、避難所に向かった。
この避難所は、多い時で700名を超える方々が避難されていたそうだが、
現在は、70名。近くには、自衛隊がお風呂を設営していた。
2日目も13時まで、昨日と同じお宅に伺い、
前日にかき出した泥を、土嚢袋に詰める作業を行った。
泥の中には、木材や瓦やガラス、食器、洋服、鉄製の何かなどが、
混ざっており、それを取り除くのも大変だし、
詰め終わった土嚢袋が、かなり重かった。
被災地は、地震・津波から
1ヶ月以上も経っているとは思えないような、
手つかずの状態が拡がっている。
ほんとうに、まだまだなのだ。
石巻市の現状としては、
再開しているスーパーやコンビニもあり、
物資に関しては、最低限のものは、
お金があれば、買うことが可能という状況。
しかし、圧倒的な人手不足は否めなかった。
関東に戻ってきた私は、またいつもの日常に戻っているが、
被災地の方々は、出口の見えない中を必死に頑張っていらっしゃる。
今回の経験が、自己満足に終わるのではなく、
きちんと整理・消化し、継続的な活動や、
見方を持って対応していきたいと思う。



























