倒産を経験したから言える、会社を潰さない方法
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倒産にもやり方が色々あります(その1)

こんばんは。 今回は「倒産」の方法についてです。



倒産と一言で言いますが、具体的には色々あります。



大きく分けて次の2通りの考え方によって、やり方が変わります。

 1.再建を目指す場合

   ①民事再生法


   ②会社更生法



 2.会社を清算(消滅)させる場合

  ①破産


  ②特別清算


  ③任意整理



今回は、民事再生法について、私の経験から説明します。


  会社更生法よりも自由度が高く、社長の意向に沿った再建が可能ですが、


  最終的には債権者の同意を得て、再生計画案を裁判所に認めてもらう


  必要がありますので、自分勝手な再生計画案は認められません。


  経営陣も退陣せずに、引き続き経営することもできます。


  (債権者の同意が得られればですが)


  実際の再建は、裁判所から任命された監督員(弁護士)の管理下で


  行われますが、再建の矢面に立って実務を行うのは、


  申立代理人(会社が委任した弁護士)が行います。


  社長が民事再生法の申立人なので、社長自ら再建の実務に当っても


  構いませんが、債権者と直接やりとりしますので、

  

  トラブルになる可能性もありますし、何と言っても精神的にまいってしまいます。


  一般的には、弁護士に申立人代理人として委任することがほとんどです。


  社長の想いとしては、債務(借金など)を帳消しにして、


  自力再生を望むと思いますが、実際は自力再生は難しい面があります。


  民事再生は、最終的に全ての資産を現金化して、債務を弁済しますが、


  債務全額は弁済できませんので、残った債務は免除されます。


  その免除された債務は利益とみなされ、税金(免除益課税)が課せられます。


  それも、再建後の初年度に課税されますので、通常は払えません。


  実際に私の会社も試算した所、免除益課税が20億円以上になってしまいました。

  

  20億円もの現金があったら、民事再生を申請していませんので、


  違和感を覚えた記憶があります。


  私の会社の場合は、事業を継続することと、


  社員の雇用を守る(今迄の雇用条件を1年間維持する)ことを最優先に


  しましたので、最初から事業と社員を譲渡することを条件に、


  スポンサー企業を探し、何とか条件に合った企業を見つけ、


  公正な選択手段の結果、無事譲渡することができました。


  その結果、会社は清算することになりますが、それで良かったと思っています。



おっと、こんな時間になってしまいました。


今日はここまでで、失礼します。


それではまた。



会社ってどうなると倒産するのか。

こんばんは。


今回は、会社ってどうなると倒産するのか。というテーマです。


Wikipedia によると、倒産(とうさん)とは、


  個人や法人などの経済主体が経済的に破綻して、弁済期にある債務を


  一般的に弁済できなくなり、経済活動をそのまま続けることが不可能になること、


  又はそのような事態を処理するための法的手続をいう。


  法的倒産手続には、日本の場合、破産、会社更生、民事再生などがある。


  倒産手続は、債権者から申し立てられることもあるが、


  多くの場合は、債務者(倒産者)自身の申立てによって始まる。



と明記されていますが、わかったような、わからない表現ですので、


簡単に言いますと、


「資金繰りに詰まったら倒産」という理解でいいと思います。


赤字では倒産しませんが、お金の流れが止まったら倒産です。



人によっては、民事再生や会社更生は、会社を再建するのだから、


倒産ではない。と言う人もいますが、一般的な認識としては倒産です。



実際に不渡りを2回出したら、銀行の当座預金口座は使えなくなり、


それだけでなく、借入金は一括返済を求められます。


借入金の返済ができていたら、不渡りなんて出していませんから、


当然、返済はできません。すると、銀行は回収作業=差し押えをしてきます。


そんな状況で事業が続けられるはずはなく、倒産ということになってしまいます。



万が一に備えて、現金を蓄えておくことが重要だということです。


私の会社は、貸借対照表上では、毎期の利益をコツコツ貯めた剰余金が、


50億円ほど計上されていました。しかし、実際に現金であったわけではなく、


資産(土地、建物や在庫)に姿を変えていたので、全く使えませんでした。



それでは、また。



倒産について知りたいこと?

こんばんは。



今日は、東京ビックサイトのギフトショーに行ってきました。

最終日だったからでしょうか、来場者が少なかったような気がしました。


以前はもっと多くの来場者で、にぎわっていたと思うのですが、

インフルエンザの影響もあるのでしょうか?



今回は、今後、こんなことを書いていこうと思っていることを列記します。



会社って、どうなると倒産するのか。


倒産にもやり方が色々あります。


倒産するにもお金がかかります。(お金がないと倒産もできません。)


銀行の言うことを信じていいのか。


民事再生を決断した瞬間のこと。


決断後、一番大変な部署は、どこか。

 この部署の処理能力が劣っていると、空中分解することもあり得ます。


弁護士選びは、とても重要です。


債権者会議って、どうやればいいのか。


万が一に備えての、リスク対策について。

 特に、社長と社長のご家族を守る対策について。


人間の本性が出ます。

 人間不信というか、呆れます。


倒産のショックから、明るい自分を取り戻すまでのこと。



きりがないので、このへんにしておきますが、本当に色々なことがありました。


これから、順次書いていきますので、よろしくお願いします。