愛犬と遊んでいると、いつの間にか手を狙って甘噛みしてくることがありました。最初は子犬らしい行動だと思って、それほど気にしていませんでしたが、遊ぶたびに手へ向かってくるので、少しずつ困るようになりました。かわいい気持ちもある一方で、このままで大丈夫なのかなと考えるようになりました。

特に困ったのは、手を動かすと追いかけるように口を出してくることです。おもちゃで遊んでいたはずなのに、途中から手に興味が移ってしまうこともありました。こちらが手を引くと、今度はそれを追いかけてくるので、遊びたいのか手を噛みたいのか分からなくなることもありました。

最初の頃は、噛まれた瞬間に「ダメ」と声をかけていました。ただ、興奮している愛犬にはなかなか伝わらず、こちらが反応することで逆に遊びが続いているような雰囲気になることもあります。何度か繰り返しているうちに、注意するだけでは簡単には直らないのだと感じました。

そこで、手を使って遊ぶ時間を減らして、おもちゃを間に入れるようにしました。手を追いかけそうになったら、おもちゃへ意識を向けるようにしています。すぐに切り替えてくれる日もあれば、手のほうが気になる日もありましたが、以前より遊び方を意識するようになりました。

それでも、毎回うまくいくわけではありません。楽しくなってくると興奮して、また手に口を近づけてくることもあります。そんなときは無理に遊び続けず、いったん休憩するようにしました。少し時間を置くと落ち着いてくれることもあり、遊びにもメリハリが必要なのだと思うようになりました。

しばらく続けていると、おもちゃを使っているときに手を狙うことが少しずつ減ってきました。完全になくなったわけではありませんが、以前ならすぐ噛もうとしていた場面で、そのままおもちゃに集中してくれることもあります。小さな変化ですが、毎日一緒に過ごしていると意外とうれしく感じました。

振り返ってみると、私は甘噛みをされたことだけに注目していたように思います。愛犬にとっては遊びの延長だったのかもしれませんし、興奮して気持ちの切り替えが難しくなっていたのかもしれません。噛まれたときだけ対応するのではなく、噛みにくい遊び方を普段から作ることも大切だと感じました。

今でもたまに手へ口を近づけてくることはありますが、以前ほど気にならなくなりました。遊ぶときはおもちゃを中心にして、興奮してきたら少し休むようにしています。すぐに完璧を目指すのではなく、今日はうまく遊べたと思える日を少しずつ増やしながら、愛犬のペースでのんびり続けています。


愛犬との生活で少し気を使うようになったのが、ご飯を食べているときの様子でした。普段は人懐っこく近くに来てくれるのに、食事中だけは雰囲気が変わります。そばを通っただけでも顔を上げたり、ご飯の器を気にしたりするので、最初は「そんなに大事なのかな」と少し驚いていました。

特に気になったのは、食べている最中に器へ近づいたときの反応です。体を少し固くしたり、食べるスピードが急に速くなったりすることがありました。こちらとしては器を動かすつもりもないのですが、愛犬からすると何か取られると思っているのかもしれません。食事中は不用意に近づかないように気をつけるようになりました。

最初の頃は、慣れてもらうために器へ手を出したほうがいいのかとも考えました。でも、嫌がっている状態で無理に触るのは逆効果になりそうです。そこで、食事中はできるだけ邪魔をせず、安心して食べられる時間にすることを意識しました。こちらも少し離れて、静かに見守るようにしました。

その一方で、食事が終わったあとには普通に接するようにしました。ご飯の時間だけ特別な緊張感を作らないよう、普段と同じような声かけを心がけています。すぐに大きな変化があったわけではありませんが、愛犬の様子を観察することで、どのタイミングなら近づいても落ち着いているのかが少しずつ分かってきました。

もちろん、毎回同じ反応をするわけではありません。お腹が空いているときは食事に集中しているようですし、ゆっくり食べているときは周りを気にする様子が少ないこともあります。以前はその違いまで考えていませんでしたが、日によって様子が変わることを知ってからは、無理にこちらのペースへ合わせないようになりました。

しばらくすると、食事中に私が近くを通っても、以前ほど気にしなくなってきました。すぐに器を確認することもありますが、落ち着いて食べ続けていることも増えています。ほんの少しの変化ですが、毎日見ていると「あれ、今日は平気だったな」と感じる瞬間があり、そんなときはちょっとうれしくなります。

振り返ってみると、私は最初から「ご飯を守らないようにしてほしい」と考えすぎていたのかもしれません。愛犬にとって食事は楽しみな時間なので、まずは安心して食べられる環境を作ることも大切だと思うようになりました。嫌がることを無理に試すより、落ち着いて過ごせる経験を少しずつ増やすようにしています。

今でも食事中はあまり邪魔をしないようにしていますが、以前ほど緊張することはなくなりました。愛犬が安心して食べ終わるのを待ち、食後はいつものようにのんびり過ごしています。すぐに完璧を目指すのではなく、お互いが気持ちよく過ごせる方法を探しながら、これからもゆっくり付き合っていこうと思っています。


愛犬と暮らしていて、意外と苦労したのが体のお手入れでした。足先を拭いたり、爪の様子を確認したりしたいのですが、手を近づけるとスッと逃げてしまいます。普段はそばに寄ってきてくれるのに、お手入れをしようとした途端に距離を取るので、最初はどうしていいのか分かりませんでした。

特に足を触ろうとしたときの反応が強く、手を出すだけでサッと足を引っ込めます。無理に触ろうとすると体を動かして逃げようとするので、こちらも焦ってしまいました。短時間で終わらせたいと思っていたのですが、愛犬が嫌がるほど余計に時間がかかり、毎回のお手入れがちょっとしたイベントになっていました。

最初の頃は、何とかじっとしてもらおうと考えていました。でも、嫌がっているところを押さえて続けると、さらにお手入れを苦手にしてしまいそうです。そこで、一度に全部済ませようとするのをやめて、まずは手を近づけるだけにして、嫌がらなければ終わりにすることから始めてみました。

少し慣れてきたら、足先に軽く触れてすぐ離すようにしました。ほんの数秒でもできたら、そのまま無理をせず終了です。こちらとしては「これだけで終わり?」と思うくらい短い時間でしたが、愛犬からすると嫌なことを長く続けられない安心感があったのかもしれません。少しずつですが、逃げる回数が減っていきました。

もちろん、毎回うまくいったわけではありません。機嫌が悪そうな日は、いつもなら触らせてくれる場所でも嫌がることがあります。そんなときは無理に続けず、その日はそこで終わりにしました。以前は「せっかく始めたから最後まで」と思っていましたが、最近は愛犬の様子を見て切り上げるようにしています。

続けているうちに、手を近づけてもすぐ逃げず、こちらの様子を見ながら待ってくれることが増えました。まだ長時間じっとしているのは苦手ですが、以前と比べるとかなり楽になりました。ほんの少し触れるだけだったことを考えると、これも小さな進歩なのだと思います。

振り返ると、お手入れをする側の都合だけで進めようとしていたのがよくなかったのかもしれません。こちらとしては必要なことでも、愛犬にとっては突然手をつかまれるような感覚だった可能性があります。急いで終わらせるより、何をされるのか少しずつ覚えてもらうことを意識するようになりました。

今でも苦手なお手入れはありますが、以前ほど構えなくなりました。少し触って終わる日があっても、それで十分だと思っています。毎回完璧にできなくても、昨日より少し落ち着いていればよし、くらいの気持ちで続けています。愛犬のペースに合わせながら、これからものんびり慣れていければと思っています。