多くのアイズ関係者の皆様にご理解を頂き、今回も全国大会に出場する事が出来ました。
心から感謝申し上げます。
全国大会の結果報告をしたいと思います。
残念ながら2頭の幼稚園生の訓練が間に合わず出場出来ませんでした。
その為11頭の幼稚園生で頑張る事になりました。
群馬県内で全国大会に出場した犬は16頭です。
多くの訓練所があっても出場できるワンちゃんは極少数です。
今回たまたま成績が取れなかったワンちゃんは残念でしたが、どのワンちゃんも成績が取れる実力はありました。
選別はその時々によって左右させる競技なので、非常に難しいと感じながらも、飼い主様の期待に答えられなかった事に、本当に申し訳なく思っております。
成績発表
今回は4頭の幼稚園生が入賞しました。
チャンピオングループ
・天野ボーちゃん(ラブ・メス)出場2回目で入賞
チャンピオンリザーブ
・諸岡ソラン君(ラブ・オス)出場3回目で入賞
・風間ハチ君(ラブ・オス)出場2回目で入賞
・ビューエル パブロ君(ラブ・オス)出場2回 連続入賞
入賞したワンちゃんの感想
ボーちゃんは前回の出場の時から見れば、非常にレベルアップしたと思います。
まだ環境に弱い所があり、残念ながら2次作業では練習の成果を発揮出来ませんでした。
これからの課題は不持来をいかに安定させるかだと思います。
今回の入賞で動作が安定した事が実証出来ました。
園長先生の信頼出来る1頭となりました。
ソラン君は毎年進歩を重ねた結果、念願の入賞を勝ち取る事が出来ました。
環境に弱い子の為、本番になるとパニックが起こる事がありましたが、今回は8月から週に1回霧ケ峰に行って練習を行った事が良かったと思います。
これからに期待します。
ハチ君は木村訓練士が春先より動作の改造を図り、精神面での強化を重ねた結果、本番でも安定した動作が出来ました。
担当として一番苦労したワンちゃんが入賞した事は嬉しい事でしょう。
これからも練習を重ねてレベルアップを図りたいワンちゃんだと思います。
パブロ君は昨年も入賞したワンちゃんです。
今回はアクシデントがありランクが下がってしまいましたが、パブロ君は安定した実力があり、競技を行うにあたり安心出来る子です。
昨年の全国大会では一番安定していました。
今回も本当に不運が無ければグループになれたワンちゃんです。
敢闘したワンちゃんの感想
今回は前回入賞した2頭のワンちゃんが入賞出来ませんでした。
その感想を掲載します。
大島ラブ君は、春の警察犬東西大会に2年連続代表になり、昨年の全国大会でも入賞したワンちゃんです。
今回も練習から安定していた為、パブロ君同様、上位入賞を狙っていましたが、本番の時の精神状態が上手くいかず、動作がちぐはぐになってしまいました。
結果4回の動作とも正解を回答したにも拘らず時間切れになってしまいました。
参加ワンちゃんの中でも一番安定しているワンちゃんだけに残念でした。
毎日上位入賞を狙って練習を重ねていただけに、担当した木村訓練士の落胆も大きくかなり落ち込んでいましたが、これが選別作業の非常に難しい一面です。
次回は精神面での改革を図り、上位入賞を狙いたいワンちゃんです。
島野チャコちゃんも昨年の全国大会で入賞した子です。
今回も大島ラブ君と共に上位入賞を狙って出場しました。
練習時も非常に安定していて本番が楽しみに状態でしたが、出場の順番を待っている時に精神面での変化が見られ、急にパニック状態になってしまいました。
その状態で順番が来てしまった為、修正が効かず残念ながら入賞出来ませんでした。
環境の練習を図ってきたつもりでしたが、参加中一番若いワンちゃんの為、精神面での不安定な面が出たように思います。
次回は年齢的にも落ち着ける年になりますので、多くの場所で練習を重ねて良い成績を取りたいと思っています。担当の永田訓練士にも良い勉強になったと思います。
初出場のワンちゃんの感想
今回、小林ブレイビー君と清水ボルト君が初出場となりました。
正直なところ担当訓練士の苦労は大変だったと思います。
ブレイビー君は6月より訓練科目の変更を行い、全国大会に向けて選別を開始しました。
今回の全国大会出場はかなり無理があったと思いますが、昨年に少し練習していた事と飼い主様の希望に答えようと担当の永田訓練士が頑張った事で実現できました。
毎日早朝にお客様の自宅へ迎いに伺い、基本から急ピッチで訓練を入れました。
その間、担当の永田訓練士は幾度となく園長先生から叱られ、担当としての責任の重大さと精神的負担があったと思います。
8月から本番の練習として、毎週1回霧ケ峰に行き訓練を行った事が、結果的にレベルアップに繋がり、全国レベルの犬になれたと感じています。
競技本番でも堂々と作業を行っていましたが、入賞できる結果にはなりませんでした。
全国大会に出場して成績を取るには時間が掛かります。
入賞したワンちゃん達を見ても分かるとい思いますが、簡単な事ではありません。
今後の事は飼い主様と相談となりますが、出来れば来年は入賞目指し安定を図っていければと考えています。
ボルト君は伊勢崎の幼稚園からの出場となりました。伊勢崎の幼稚園生の第一号です。
湯浅訓練士と話合い、出場させる事を決めましたが、全国大会に間に合うか心配していました。
今回出場したワンちゃんの中でボルト君が一番元気な子だからです。
練習中も落ち着きがなく不安定な面が多々見られました。
湯浅君が必死にコントロールしようと頑張っていたのが印象として残っています。
8月に入り霧ケ峰に連れて行っても精神面の安定が図れないでいました。
この時点では担当の湯浅君もどうしていいか悩んでいたと思います。
初めての子は時間が無い事もあり、どのワンちゃんも不安定になります。
今回入賞したワンちゃん達も、昨年は大半の子が不安定な面が出ていたと思います。
9月の中旬になり選別作業を理解し始め、かなり良く正解するようになりましたが、環境になれず車に帰りたいという動作が直らないでいました。湯浅君も必死です。
何度も何度も練習を重ね、霧ケ峰に行って場所慣らしをした事により、選別に集中し始めたのは9月の中旬でした。
選別の動作に関しては安定したのですが、環境に対しての不安定さは最後まで残りました。
犬の経験は個体差がありますので、慣れるまで最大限の努力を重ねました。
その間、担当の湯浅訓練士も精神的に大変だったと思います。
本番の日は一番安定していた様に思います。良く嗅いでいましたし正解もありました。
選別作業については理解できていますので、ブレイビー君同様、これから経験を増やせば期待できるのではないでしょうか。
最後に作業終了後、湯浅訓練士がホッとして涙を流した事からも、すごいプレッシャーがあったことでしょう。御苦労さまでした。
園長先生の一言
全国大会を終える事が出来ました。
この数カ月、早朝より練習を行い、スタッフの負担がピークになっていた事を感じ心配していましたが、どうにか最後まで頑張ってもらう事が出来ました。
幼稚園以外に全国大会に行く事は大変な事ですが、これからも日本一を目指しスタッフ一同頑張って行きたいと思っています。
今回、入賞したワンちゃんもタイミング悪く入賞出来なかったワンちゃんもいますが、実力的にはどの子も上位入賞出来るレベルになっていると思います。
今後は練習を重ね、よりレベルアップを図り、飼い主様の期待に答えられるよう努力したいと思っています。
成績に関係なく、出場した幼稚園生の全ワンちゃんに“ありがとう、御苦労さま”と言ってあげたいと思っています。
最後に皆様に支えられ、今回も全国大会に出場できました事を感謝申し上げます。