今までのオオカミの話は、なんだったのだ!?

作られた群ではなく、自然に生育する野生
(イエローストーン公園)のオオカミの群の研究から、

オオカミの群は、会社組織のように?
攻撃的で支配的なボスが群を牛耳っているのではなく、
お互いサポートし合う家族だったことがわかった!

ことごとくくつがえされる、今までの常識!?
意志決定をしているのは、アルファ雌だった!?
アルファ雄は、狩りを先導するものの、最初には
食べていなかった!?

六本木のミッドタウンで用事があり、帰りに立ち寄った
TSUTAYAである本を見つけました。
読みながら、心が震えました。

その本のご紹介はまた追ってすることにして、
その本に書いてあることに導かれ、以前にシカゴの友人から
贈られた本を読むことにしました。

日本語に訳されていないので、なかなか読み進めるのが
大変なのですが(^^;
読む価値ははかりしれません。

訳されていないので、日本人にとっては、ホットな情報
だと思います。

しかも、読む人によって解釈は変わる。
同じ人でも、その人がいるステージによって、
読めることが変わるので、
本を読む、って本当に魅力的だと感じます(*^^*)


少々長くなりますが、人と犬とのありかたについて、
今まで私たちが信じてきたことが
くつがえされることになります。

オオカミの群に、力による順位はなかった!

それは、まちがった環境に、家族ではない関係ない
オオカミを入れて閉じ込めた、間違った構成の群の研究から
書かれた書物を元に、

まちがった理解で

「犬とはこうつきあうべき!」

というルールを作ってしまった。
100年前に、コンラッド・モスト大佐による

「仲間を恐怖心によって思いのままに動かす
 一頭のボスが群を支配している」

という間違った判断から生まれてしまった。

しかし最近、本当の群(野生の群)は
家族で構成されいることが観察され、研究され、

犬を支配しようとするトレーニング方法は
改められるべき、


とされている。

しかし、まだまだこの新しい発見を正しく理解できない
トレーナー、飼い主さんがが多いのは、
どうやらメディアの責任も大きいようです(T_T)

以下は、私がなんとか読んで(^^;
必要だと思われる箇所を抜粋したものです。
(ナカニシ的意訳になっています)

〜〜〜〜〜
「Beyond Words」CARL SAFINA
What Animals Think and Feel

私が一番強く感じている、犬とオオカミの比較について
お話しします。
子オオカミは、犬たちが飼い主にするように、
愛情やなつこさを表現します。
しかし、成長するにしたがい、彼らは彼ら自身の生を
コントロールするようになります。

しかし犬は、生涯人間に依存し、従順でいられます。
それによって、犬の発達が遅れると言えます。
そのため、犬は成熟しきれない、自分の生を人間に
ゆだねられる動物、まるで子どものままでいる
オオカミのようです。

オオカミは自分の生を人間にゆだねることはしません。
彼らは自ら決断しなくてはならないのです。

昔の人々は(主に特に男性の生物学者たちでしたが(笑))は、
オオカミのアルファ雄のことを「BOSS」だと言っていました。

しかし現実には、群の順位は二つのグループに分かれます。
一つは雄の、もう一つは雌の。
では、どちらに主導権があるのでしょう?

わずかな差ですが、群の大部分の意志決定は雌のアルファが
しているということがわかりました。

どこへ行くのか、
いつ休むのか、
狩りをするときにどのルートで移動するのか、
そして一番大切なこと、
どこで巣を作るのか、

そのほとんどを雌のアルファが決めているのです。

イエローストーン公園に生息する野生のオオカミの観察によると、
アルファ雄は、群の他の雄、それは息子たちだったり、
養子に迎えた子だったり、弟だったりしますが、
彼らに過度に攻撃することはありません。

アルファオオカミがアルファとして存在する条件は、
ある種の性質を持っているにすぎないのです。

ある種の性質とは、誰が最も力が強く、独裁的で支配的であるか、
常に部下にどなりちらすようなリーダー

ではなく、

静かな自信を持った、自分が何をしたいか、すべきか、
群にとって何がベストかを知っている、
それを心地良いと感じ、
群を落ち着かせることができる能力です


それを人間に例えると、ダグ・スミスのような人だと、
オオカミたちの研究者リックは言います。

「ダグは、とても悠長で、思いやりがあり、
 誰に対しても決して怒鳴るようなことはなく、
 みんなの状況をとてもよく把握していました。

 彼は、優しくみんなをまとめる力を自然にそなえていて、
 最高の信頼を得ていました。なので、意図せず人々をやる気に
 させることができ、おそらくみんな、喜んで何時間も彼と働きたい
 と言うでしょう。
 そして、これを聞いたら、きっと照れるでしょう」


〜〜〜〜〜

つまり、私たちは犬と向きあうときに、
支配的なリーダーになる必要はなく
まして力ずくで押さえつけるなんていうことは
いかに愚かなことであることに気づかなくてはなりません。

犬のしつけ、トレーニングは、
大きく変わるべきときにきています(`⌒´)ゝ

ダグのような飼い主さんになれたら、人も犬も幸せな共生が
できますね(*^^*)♡

余談:
本の中に、ネイティブアメリカンのオジブワ族の教え、
Ma'iinganというオオカミの話が出てきます。
アトラスが座っているソファにかけてある布は、
私がラコタ族の方にお世話になるワークショップに参加して、
サウスダコタのバッドランドで野宿をしたときに、
私を包んでくれたものです(*^^*)


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