「鍵泥棒のメソッド」を見ました。

 

感想をストーリー、登場人物、エンドロールに絞って記します。 

 

先の読めないストーリー展開 

 

映画の筋を追うのが苦手な私は、この映画の先の読めないストーリー展開に翻弄されっぱなし。 

 

貧乏役者で金がなく、自殺にも失敗するほどのヘタレの桜井と、仕事で凄腕殺し屋を演じる金持ちの山崎の人生が入れ替わります。

 

それに結婚を急ぐ香苗の人生も交わります。

 

香苗は記憶をなくしながらも真面目に生きようとする山崎に惹かれますが、いきなり山崎の記憶が戻り、彼の意外な正体が明らかになり終盤へ・・・ 

 

先が読めない展開にこの先一体どうなるのだろう?とワクワクしながら見ることができました。

 

内田けんじ監督の作品はこれが初めてでしたが、他の作品も見たくなりました。

 

 ていねいに描写される登場人物 

 

映画の序盤、ストーリーのの中心になる3人が次々に登場します。

 

そのわずか短い登場シーンだけで、3人がどんな人物なのかわかるように描かれていて、すんなり映画に入ることができました。 

 

まず何事もしっかり計画を立てて、その計画通りに行動する香苗(広末涼子)。

 

仕事を終えるとデスクまわりをキレイに整頓。手帳には仕事の予定に加え、まだ決まってもいない結婚式当日までの予定が細かに記されています。

 

しかもすごくていねいな字で。

 

これだけで香苗の性格を知ることができます。 

 

次に登場する山崎(香川照之)は、建物から出てきたターゲットをまったくムダのない動きで殺し、遺体を車のトランクに押し込みます。

 

そして何事もなかったように、血が付いたレインコートを着替えます。もちろんこれは偽装殺人なのですが、山崎のキャラが印象付けられます。 

 

そして桜井(堺雅人)。首吊り自殺に失敗する様子から始まります。

 

部屋の中は荒れ放題。テーブルにはカップラーメンの容器やタバコの空箱、携帯電話。財布の中身はわずか1,000円ちょっと。

 

ポストに入っている税金の納付書を投げ捨ててしまうことからも、桜井の生活や性格を垣間見ることができます。 

 

他にも登場人物のキャラをうまく描写するシーンが随所にありました。

 

タグをつけたままジャケットを着る桜井を見ることで、彼のずさんでいい加減が性格を知ることができます。

 

また記憶を失ってもきちんと生きていこうとして、演劇の勉強をしたり事細かにノートをとる山崎の姿を描くことで、山崎の人となりを表現しています。 

 

これら中心人物のキャラを位置づける描写がとても細かくていねいにされていたのはよかったですね。 

 

エンドロールでさらなるオチ 

 

ラストで香苗と山崎の2人が「キューンキューン」となり、わざとらしく抱き合ってオチ・・・と思ったらまだありました。

 

エンドロールに! 普段の生活を取りもどした桜井にも最後にいいことが待っていました!

 

隣の女性の猫が入ってきて、桜井がその猫をやさしく抱き上げます。

 

するとその女性の胸が「キューンキューン」。最後の最後まで笑われてくれました。