こんにちは。

日本はペットブームが定期的に来るのか、色んな動物が飼われますね。

特定動物の規制が緩い時は、お寺とかでトラが飼われたり、個人でワニが飼えたりする時代でした。

実際に買う（飼う）は別として、ハスキー犬やゴールデンレトリーバー、ウーパールーパー、エリマキトカゲ、色んなのが流行りますね。。

今はカワウソ、キンカジューやら、サル類などの珍しい動物、猛禽類や両生爬虫類などを飼育する人も増えてきたと思います。

イヌやネコと違いペットとしての歴史が浅い動物も多く、飼育管理はマニアの人たちや個人で海外の資料や専門書を漁ることに委ねられますね

動物を好きになってくれるのは嬉しいのですが、日本で起きるようなペットブームに乗っかるブームは嫌ですね

いくら正規のルートで輸入されたとしても、個人が中々珍しい動物の飼育環境を用意するのには無理があります。

普通のバスタブやタライの水場で、カワウソを飼えるっておかしいですよ

動物福祉的にNGです。

彼らは腎結石などの結石になりやすい、と言われてますが野生下での捕獲個体にも結石は見られて何故そうなるのかはわかっていないらしいです。

またスローロリスやガラゴをはじめとした霊長類を飼う人もいます。

金額も金額なので、ポンと飼う人はいませんが霊長類の研究者はこういった動きに警鐘を鳴らしています

安易なペットブームが野生個体の密猟を促進してしまう場合があるからです。

そして題名の「資料の大切さ」に戻りますが、ペットとしての歴史の浅い動物は飼育に関する資料が中々無いのです。

イヌやネコは資料が溢れて（まだまだわからないことも沢山）、玉石混合で違う意味で混乱を招きますが

しかし、野生ではそもそもどんな暮らしをしているのかあまりわからないとか何をどんだけあげていいかもわからない。って飼える気もあまりしません。

動画サイトなどで、沢山動物を飼う方もいますがその飼育環境にどれだけの方が疑問を持つでしょうか？

コメント欄を覗けば、応援コメント多数に混じって少数のまともな人くらいな印象です。

沢山の動物に混じって、犬を飼ってる人もいますが犬の筋肉不足、運動不足が否めません

爪は伸び伸び、筋肉不足の身体、手入れされてない被毛。。。

他の動物もあまり動物福祉に配慮された飼育環境ではないように感じられるのも多いです。。

資料を見つける、探す、そして自分たちの飼育動物と照らし合わせながら飼育に還元する。。

これ、大事なことと思うんです。

草食性の動物を飼っていたとしましょう。

それで野草やフルーツ、野菜類を給餌している。

しばらくはそれで健康的かと思ったらある日から、動きが鈍る、毛並みが悪くなる、食欲が低下するなど見られたとします

餌に特定の栄養分が不足していたとか、調達した草にカビが生えてたとか。

珍しい動物ならば、イヌやネコのように栄養要求量がどれくらいとか、代謝がどうなってるとかわからないことも多いのです。

獣医さんに連れて行こうにも、エキゾチックアニマルを診察できる獣医さんばかりではないですよね。田舎なところで、そもそも獣医さんが少ない地域とあらば更に難しいかもしれません

エキゾチックアニマルの飼育書などにも書いてあります、診察できる獣医さんにあらかじめ目星をつけておけと、、(^◇^;)

また診療に関してもイヌ、ネコのようにいかないことも多いですからね

動物園や水族館でしたらば、資料の共有などがなされます。うちの施設ではこの動物の飼育経験があまりないけど、あちらの施設ではあるみたいだ！資料をお貸しして欲しい！的なのが出来ることもあるということですね

一般の飼育者でもマニアな人は沢山いますが、皆んながそうではありません。

また資料の共有だったり、知識、経験の共有ができるとか周囲に協力者がいるとかも個人差がありますね。

また今は必要ない資料、一見すると関係ないと思われる資料もあるかもしれません。

しかし、自分たちが博物館、資料館になるくらいの勢いで集めると何か使える資料が出てきます。

また発想が広がったり、新たな視点が見つかるかも知れません。

私もまだまだ未熟、勉強頑張るぞー！