こんにちは。
動物園巡りや野生動物も好きな視点からイヌを飼うってこういうことかなぁと考えていました
貴方が園長なら!飼育員なら、どんな工夫をしてみますか
妄想だけなので予算とかはあまり考えずに
今回は私の大好きなゾウとイヌを比較してみます。
で比較してみます。
まずは生息地から
【生息地】
⚫︎アジアゾウ
アジアゾウはその名の通り、南アジアや東南アジアの草原や密林に生息しています。
暑い日には身体を冷ます為に水浴びをしたり、日陰にはいるなどの行動をします。
また皮膚についた寄生虫を落とす為に泥浴びをします。
アジアのジャングルという環境はそれを満たす為にぴったりですね
❗️飼育するには❗️
地面をコンクリートではなく、ジャングルのように土にするのが理想的です。
また水浴び、ゾウが入れるような水浴び場を設けてあげ、土浴びなどができる設備を用意してあげると良いでしょう。
⚫︎イエイヌ
イヌの生息地は世界中ですね!
人間がいるところならどこにでも。
北極圏などの寒い国々から、赤道付近の暑い国々など様々な環境で飼われています。
1番の近縁種であるタイリクオオカミは比較的寒い地域で進化してきた動物で、あまり暑いところは得意ではありません。
しかしアラビアオオカミやイエイヌではサルーキなどのように暑い地域、乾燥した地域にも適応しています。
森林で狩りに使われる犬種もいるし、砂漠で狩りをする猟犬もいるし、北極圏で働く犬もいます。
❗️飼育するには❗️
犬種によるが暑さに対してはヒトよりも苦手なものが多い。
また原産地や犬種を考慮した温度、湿度が大事。
【食性】
⚫︎アジアゾウ
アジアゾウは非常に沢山の種類のものを食べます。
と言っても植物食の動物です。
草や木の葉、木の皮や根、果物や竹など非常に多くのものを長い鼻を器用に使って口に運びます。
ゾウは1日100キロ以上のものを食べ、ほとんどの時間を採食(食事)にあてます。
❗️飼育するには❗️
飼育下で全て原産地の食料を揃えることは大変なことです!
タイやインドのジャングルにある植物を全て持ってきたりするなんて不可能です。
栄養面を考えつつ、ゾウが本来やっていた食べ方を再現させてあげるのです。
鎖で高いところにエサを結んだり、木を枝ごとあげてみたり、竹をあげる。
また1度にあげるのではなく、時間を分割しながはエサを与えるのです。
砂の中に隠すとかもアリですね
⚫︎イエイヌ
現代のイヌはドッグフードをメインに食べる子が多いですね。
しかし、消化器官の構造を見てみると雑食もできるけど肉食獣!という構造をしています。
オオカミに比べてイヌは雑食が強いというのはどういうことなのか
ザックリ2つあります。
まずは 【腸の長さ】 です。
オオカミの腸の長さは頭胴長(頭と胴を足した長さ)の4〜5倍です。
一方イヌは5〜7倍となっています。
腸も消化酵素を分泌する大事な消化器官ですので、長いということはオオカミより複雑な物を消化吸収する能力があるということです。
もう一つは 【消化酵素】 です。
よく言うやつで
「イヌの唾液にデンプンを分解するアミラーゼは無い!」
といやつ。
これはあたりです。
イヌを含めた肉食獣の唾液にはアミラーゼはほぼ無いor無いです。
しかし!
別にデンプンを分解するのはアミラーゼだけではありませんし、イヌもアミラーゼを分泌します。
例えば、
アミラーゼは膵臓から分泌します。
膵臓は内分泌、外分泌両方行う器官であり、膵液という消化液にはちゃんとアミラーゼは含まれております。
その上、イヌはオオカミに比べこのアミラーゼの活性が高いのです。
酵素の活性が高いというのは簡単に言うと、DNAからアミラーゼの遺伝子をコピーして生産する活力みたいなものです。
そのアミラーゼの活性はイヌはオオカミの28倍です。
それに加えて、小腸で分泌されるマルターゼ!
マルターゼも腸液に含まれる消化酵素であり、デンプンを分解します。
イエイヌのマルターゼの遺伝子配列はオオカミに比べて草食性の哺乳類に近い物となっています。
ならイヌは植物性の物を与えまくっていいよね!
と判断するのは待って!!!
すぐにそう判断してはいけません。
それはあくまでもオオカミと比べてそうと言うだけです。
穀類があまりにも多すぎるドライフードを与え続けると先ほど言った膵臓や小腸などに負担をかけることになります。
そこら辺はバランスです。
やっとイヌの食べ物の話!!
また余った食べ物を隠すという事もしますね。
ネズミやトカゲ、ウサギや鳥です。
ちなみにオオカミやコヨーテも魚を食べることがあるんですよ。
そこには果実、大型動物(野牛、シカ、イノシシなど)の残骸、また人糞を食べる事もあります。
ハンティングにお供をしてその時のおこぼれをもらう事もありますね!
❗️飼育するには❗️
ドッグフードだけで飼えないことはことは無い。
しかし、その原材料やイヌの体質に気を配る必要がある。
またゾウと同様、食べる行動を再現させてみるのが大事です。
庭があるならエサをばら撒いてみる。
別にこれだけで拾い食いの癖はつきません
また部屋のあちこちにエサを隠してみて、イヌ自身に探させて与える。
ロープの先に大きめのエサを結び、飼い主がロープを引っ張りエサを追いかけさせるのも楽しそうですね!
(ルアーコーシングやブラッドトラッキングはイヌとして、捕食者として大事なことなのです)
続いては
【生活様式】
⚫︎アジアゾウ
アジアゾウだけではなく、アフリカゾウやマルミミゾウなど現存するゾウは皆群れで暮らしています。
しかし、群れの構成は年長のメスをリーダーとしたその娘たちです。
群れのメスは全て血縁関係にあります。
え!オスは
オス同士でつるむ事もあれば、単独なやつもおります。
そして別の群れで交配相手を見つけ、また放浪の旅に出る繰り返しです。
これは進化の中で血が近くならないように生まれた生きる技ですね!
❗️飼育するには❗️
現在、世界的にはゾウを単独飼育することは推奨されておりません
群を作り、社会性の高いゾウを単独で飼育するとストレスを感じてしまうからです。
最低でもオスとメスをペアで飼育し、繁殖を前提とした飼育が求められます。
またメスは二頭以上いると尚いいです。
しかし、相性が合わなかったり最初は良かったのに年をとって喧嘩が増える時もあります
ここは施設ごとに工夫が取られます。
⚫︎イエイヌ
イヌは本当に様々です
野犬のように群を作ったとしても、それは血縁関係がない群れの時もあります。
非常に多様で、オオカミとも異なる群を作ったりするしもうバラバラです
気をつけることは飼い主がしっかりとイヌと関係を作ることです。
多頭飼いだとしても、飼い主が関係を作らないと犬や飼い主だけではなく他の人たちに迷惑をかけることがあるからです。
イヌたちにも仲間や他の人と触れ合う時間を作ってあげるのが推奨されます。
しかし、これは使役犬などではまた違ってくるのでそこは分野によります
どうでしたか??
動物園の園長、飼育スタッフて大変でしょう!
上のこと以外にも動物を飼育するには沢山のことを考えないといけません。
スペース、費用との兼ね合い、病気になったら??とか災害とか
ゾウは哺乳類の中でも大きくかなりユニークな動物です。
初産を迎える年齢になるまで10年かかり、その間の死亡率も飼育下でもかなりあります。
食べる量もイヌとは桁違いですし、その体格から病気の治療やコントロールする為のトレーニングにも細心の注意が必要とされます。
しかしそれはイヌを手抜きで飼っていいことにはつながりません。
動物園の園長、飼育員になったつもりでイヌのことを常に学び飼育に活かすことはとても大事です。
イヌってどんな動物
という発想を常に持つことってとても大事です。
私ももっと頑張るぞ