ボストン・テリアというと名前だけ聞いてもピンと来ないかもしれませんが、鼻が短くて耳がピンと立った白黒の小型犬です。マンションなど室内でもよく飼われる犬です。
フレンチブルドッグの系統なので似ているのですが、ボストン・テリアは体高が40センチと小型です。とても活発なので毎日の散歩は欠かせません。穏やかな性格なので小さな子供とも上手に遊んでくれます。
学習能力が高いのできちんと躾すれば賢い犬になるでしょう。友好的な性格ですが、意外に人見知りなので飼い主以外にはなかなかなつかないかもしれません。
そんなボストン・テリアですが、実はかかりやすい病気があります。それが口蓋裂です。母体にいるときに栄養障害やウイルス感染が原因でなってしまうので外科手術が必要です。
他にも熱中症になりやすく、鼻が短いため鼻腔狭窄にもなりやすいです。また白内障もかかりやすいです。多くは老化によるものですが、6才以上になると症状が見られるようになります。
白内障になると目の水晶体が白く濁ってきます。視力が低下して見えづらくなることから家の中で物によくぶつかるようになり、壁伝いに歩くようになります。
ボストン・テリアは人間と違って自分では白内障を訴えることができないので飼い主が早めに気づいてあげる必要があります。
ボストン・テリアの白内障の治療は点眼薬や内服薬が中心です。進行を遅らせることはできても根本的に回復させることは手術以外は難しいです。
白内障の手術は目の水晶体を取り除き、人工の眼内レンズを入れるのですが、健康保険が使えないので高額になります。早期発見して進行を遅らせるのが大切です。
今ではボストン・テリアの白内障を画期的に改善する点眼薬CAN-Cが登場しています。白内障の発症から早いほど効果が高いので早めに治療しましょう。だいたい3ヶ月も使うと効果がでてくるようです。
