日本では畳の部屋にちゃぶ台を出して、おひつからホカホカのご飯をよそって、焼き魚、お味噌汁、おしんこ。今日一日の話をしながら楽しむ夕食。不機嫌なお父さんがちゃぶ台をひっくり返すことも多々…。なんてありませんが。イタリアの普段の食卓ってどうなんでしょ?




**************************************




私がイタリアに住んでいた頃は、一人暮らしをずっとしていたので、
イタリアの家族の食卓に関しては、何も知りません。
おしまい。









と言うわけにはいきませんね(笑)

そんな一人暮らしの私でしたが、
お隣に住んでいたアパートの大家さんにはいつも大変お世話になっていて、
同じぐらいの年齢の娘たちもいたので、私も本当の息子のように慕ってくれていました。

「今日パパがドルチェ作るって言ってるから、夕飯食べにいらっしゃい。」
そんなありがたいお誘いが月に2~3回はありました。
だいたい食べ始めるのは7時ぐらいからだったでしょうか。
特別なパーティーとか、食事会とかでもないので、
まったくもって「フツーの食卓」に呼ばれるわけです。

特におめかしするでもなく手に付いた絵の具をきれいにおとしてから、
ワインを一本持ってそれではおよばれに向かうことにしましょう。
と言ってもドアを出たらすぐ隣の家なんですけどね。

ピンポ~ン
チャイムを押すと愛犬のフォックステリアがけたたましく吠えます。
シッポは模型飛行機のプロペラのように高速回転です。

まぁ、私としては一応「およばれ」なんで、
若干の緊張感(?)をもって食卓に招き入れられるわけですけど、
あちらの家族はいたってフツー。
そらそうですよね、だってフツーの夕食なんだから。
とにかくいつも座らせてもらっている席に着くと、
特に盛大でもなくシンプルに夕食が始まります。

「イタリア人の夕食だから、さぞかしたくさん盛大に食べるんでしょう」
という皆様のご期待は、ことごとく裏切られます(笑)
まずは生ハムや温野菜などの前菜…ではなく、大きなボールに無造作に作られたパスタ。
これがテーブルに運ばれてくるので、みんなで順番に回してお皿に盛ってゆきます。
全員が注目している中で自分のお皿に盛るんです。
配分が難しいです…。

この後何人いて、一人どれくらい食べるんだろう…?
その前にこれって全員分?
でもここでたくさん取らなければ「美味くなさそう」と思っていると思われるかも?
なんて考えながらほぼ無意識のうちに(笑)、自分のお皿に「それなりの量」を盛り付けて、
隣の席に回します。
そんな全員大注目の「取り分けショー」が無事に終わったところで、
さぁ、いただきますですね。

といっても「乾杯」とかはありません。
敬虔なクリスチャンの家族だとまずお祈りを始めるんでしょうけど、
そういうのもない場合がたくさんありました。
ここで日本人の私の発する「いただきます」という言葉に、
ますます食べ始める時間が遅くなるレクチャーも始まったりします。

さぁ、パスタがノビデンテにならないうちに食べちゃいましょう。
パスタは日本の家庭では考えられないぐらい美味いです。
フツーの夕食ですが、フツーに日本のレストランで出てきてもおかしくないレベルです。

で、次はオーブンに入れておいたローストチキンが出来上がったので、
お手製のローズマリーオイルをかけていただき…ません。
フツーの日にそんなもんは食べません。
「サラダ」です。

ルッコラやその他のグリーンサラダがミックスになったものが、
これまた大きなボールでまわってきますので、
またまた同じような自問自答を繰り返しつつお皿に盛って、
オリーブオイルと信じられないぐらいすっぱいワインビネガーをかけてモサモサ食べます。

食事中もちろんBGMなんてありませんし、
ダイニングにテレビがあるわけでもないので、
それぞれが好きなことしゃべってます。
私が招かれたときは基本的に私に質問ばっかり来るので、
およばれが始まった当初は「まったく食べた気がしなかった」ぐらいです。
それはそうですよね、はじめはイタリア語なんてほとんどできなかったんだから。

なんていっているうちにそろそろみんなが食べ終わったころに、
「私友達とディスコに行くからじゃ~ね~」
といって軽いキッスを頬に残して長女が出て行きます。

しばらくしてピンポ~ンと次女の彼氏が迎えに来て、
スクーターにブイブイーッと乗って次女も夜の街に繰り出して行きます。

食卓に残されたのは、大家さん夫婦と私の3人。
「…(涙)」←私
とりあえず、パスタと一緒に出てきたパンとかをモソモソ食べながら、
サラダを食べて一応「お食事の部」はおしまいです。

「もっとワイン飲むかい?」
そんな会話をしていると果物がどさっとテーブルに置かれます。
りんご、オレンジ、ぶどう、洋ナシ。

面白いのはここからですかね、日本と大いに違う部分。
そうしてテーブルに置かれたフルーツをおのおのが好きに取って、
自分のテーブルナイフでお皿の上でザクザク切って食べるんです。
「うさぎの形のりんご」とか、一切ありません。
これは、本当に慣れるまで時間がかかりました。

いかんせんテーブルナイフでフルーツを切るという離れ業が、
なかなかできませんでした。
よく考えてみたら、イタリア人ってまな板使わないんですよね。
野菜は器用に持ったナイフでザクザク空中で切って鍋に入れていく感じで。

そんなこんなでりんごや洋ナシは、手がビチョビチョになりながら私は食べるんです(笑)
「それなら無難にぶどうに逃げればいいじゃないか」
と思われるでしょうけど、イタリア人のぶどうの食べ方もすごい。
だって「種は出さずにガリガリ食べる」んですから。
お上品に皮も種も口から出していたら、みんなに笑われちゃいます。

たぶん「お味噌汁からお豆腐を出しながら食べる」のと同じぐらいの感覚なんでしょう。
いや、それは言い過ぎかもしれませんけど。

「じゃ、私たちはテレビでも観るわ」
ご夫婦仲良くリビングに行くので、
まぁ仕方なく私もついて行くと、
政治家なんかのテレビ討論をやっています。

ご夫婦は仲良く肩を組んでソファーに。
私ははっきり言って居場所が無いわけです。。

なかなか「そろそろ帰りますね」という一言を言うタイミングがつかめないまま、
夫婦のどちらかがトイレに立つ時を見計らって、
「じゃぁ、ご馳走様でした。今日は楽しかったです。」
と言ったら、
「あんなフツーの夕食でも、君はいつも楽しかったって、いいヤツだよね~!」
だって。

家に帰ってからもしばらく「なぜ今日呼ばれたのか」がわからないまま、
私もフツーに「パパが作ったドルチェはっ!?」と思いつつ眠り始めるのでした。

ちなみにこの夕食は大体平日で、
それでも娘たちはいつも夜の街に繰り出していました。

http://www.dogana.co.jp/

言葉がわからない国で、行ったこともない場所に行く。目的地のドンピシャまで行くのには、タクシーが一番ですが、はたしてイタリアでタクシー乗るって、どうするの???



**********************************



皆様、大変ご無沙汰しております。
イヤ、ご無沙汰はしていませんね。
いつもメール書いているのも私なんですから(笑)
それでもやっぱりご無沙汰ぶりに「イタリアを語る」です。
今回はタクシーのお話です。

「イタリアに行ったらさー、全部白タクでさー、参っちゃったよ。」
帰ってきた友人が嘆いていました。
確かに外国でタクシー乗るのって、ちょっと恐怖ですね。

日本だったら確実に目的地にまで連れて行ってくれるし、
オシボリくれたり、ガムをくれたり、世間ばなし(これは迷惑なときもありますが)アリ。
「もっと飛ばして!!」や「前の車をつけてくれ!」などのリクエストもオッケー。
イカツイ運転手さんは一人もいなくて、だいたいみんな人がよさそうですよね。


期待に胸を膨らませながら降り立ったフィレンツェの駅。
現地の空気のにおい、喧騒、見慣れない風景、言葉etc.
ドキドキしながら駅から一歩出て、まずはステイ先まで向かいましょう。
荷物は大きいです。

「タクシー?チョトマテ、タクシー??」
親切なおじさんが荷物を持つのを手伝いながら、声をかけてきました。
ここから車まで荷物を持って行ってくれるなんて、
願ったり叶ったりです。
「イエス、プリーズ」(私)

ニコニコしながらおじさんは荷物を運んでくれます。
「ニホンジン?アナタ、ニホンジン??」
そんなこんなでタクシーまでたどり着きました、白いタクシー…。
日本にいるときから、呪文のように唱えながら覚えたステイ先の住所をおじさんに伝えます。
念のため、住所を書いたメモも渡して、ここまでは完璧。
「オーケー!!オーケー!」

やっぱりイタリア人はみんな陽気だなぁ!
何も知らないのんきな私は、車に揺られながら車窓を流れる景色を眺めていました。
車はものすごいスピードで街を通り抜け、薄暗い裏道へどんどん入っていきます。

「こんなところにステイするんだっけかなぁ…?」
さすがの私も少し心配になってきましたが、時すでに遅し。
でかい荷物はトランクの中、おじさんもミラー越しに見ると実はちょっと怖そうだったりして。
でもまぁ、仕方がありません。
どうあがいたって、日本から持ってきた5万リラ札1枚(当時3500円)しか持っていません。
それ以上はさすがにとられることはないだろう。

覚悟を決めたころ、タクシーは小道の端に止まりました。
さっきまで陽気だったおじさんも、道が薄暗いせいかなんだか怒っているようにも見えます。

『日本人留学生、伊悪徳タクシードライバーに刺される』
あー、留学初日早々に、厄介なことになっちゃうなぁ…。

かのタクシードライバーはおもむろに荷物をトランクから取り出して、
大きな門の横のインターホンを押しました。

「あ、この後、もっと怖そうな親分が出てきて、頭に黒い袋かぶせられて、
そのままわけわからなくなって、気が付いたら後ろ手に縛られて…。」
もう私の妄想も、タクシー以上のスピードで展開しています。

静かに門が開いて、ドライバーに招き入れられます。
門からは暗く長い登りの階段が続いています。




「オー!チャオ~!!ヒロ~!!」
「…!?」(私)

なんとタクシーが着いたのは、私のメモの通りのステイ先でした。
怖いと勝手に思っていたドライバーのおじさんが、
ニコニコしながら重い荷物を持って階段まで上がってくれます。
後ろ手に縛られるところまで想像していた私は、一気に現実世界へと逆戻りです。

「この住所でいいんだよね?」
そんな感じでおじさんが話しています。
しばし放心状態の私。
「1万2千リラだよ。」

握り締めてちょっとシワシワになった5万リラ札を渡すと、
「あー、このお札しかないんだ?お釣り細かいのないんだよね~。
 ま、いいか、今日はイイや。初イタリアのお祝いだよ、楽しく過ごしてくれよ。」
といって、手を振りながらおじさんは門を出て行きました。

白タクじゃなかったんです、ただの「白いタクシー」だったんです。
駅から1万2千リラです。しかも重い荷物を2階まで運んでくれてです。
しかもしかも結局お金を受け取らずに行っちゃいました。
後ろ手に縛られてから、天使が見えるまでの急展開に疲労困憊です(笑)

私がイタリアを好きなのは
第一印象がこのおじさんだったからというのもあるかも知れません。

新社会人の皆様、第一印象はかなり重要です。
ナンノコッチャ。


エー…話は戻ります。
イタリアのタクシーはだいたい「白」です。
だからといって「白タク」ではありません。
空港でしつこく誘ってくるドライバーはひょっとしたら危険です。
私が乗ったタクシーのおじさんは、私が騙されちゃいけないと思って、
早々に確保してくれたのかもしれません。
ただ、タクシーは「TAXI」と書いた看板のところに並んで乗りましょう。
車はほとんど白ですが、ボディーに黄色でマークが入ってると思います。

「イタリアに行ったらさー、全部白タクでさー、参っちゃったよー。」
おバカな私の友人は白いタクシーは全部乗らずに、黄色いタクシーを探していたそうです。
…それは、ニューヨークです!

http://www.dogana.co.jp/

「イタリアの文化を知るにはまず市場から」と言われるぐらい、イタリアの市場は活気があります、いろんな物売ってます。では、日本みたいなスーパーはないの??




********************************




最近日本は巨大なスーパーマーケットが郊外にガンガン進出しています。
高い天井に、広い通路。
これでもかと言うぐらい同じ商品を並べて、24時間営業です。
疲れたら途中カフェで一服。夏涼しく、冬暖かく。
毎月20、30日はお客様感謝デー!!
今日のお買い得品は…。
脱線してしまいました。

私が住んでいたフィレンツェの街にも、いくつかスーパーマーケットがありました。
イタリア語ではマーケットをmercato=(メルカート)といいますので、
それにスーパーがついてSuper mercato=(スーペル・メルカート)。
なかなか可愛い名前です。

有名どころで言うとStanda=(スタンダ)、Esselunga=(エッセルンガ)。
歴史地区の建物は改築が規制されているので、
だいたいちょっと中心から外れた場所にあります。

スーパーに着いたら、まずショッピングカート置き場に行ってください。
すべて鎖で連結されているので、500リラコイン(今なら1ユーロ??)を挿入して連結からはずします。(ちなみにこのコインは再び連結すると、返却されます。)

まず果物と野菜のコーナー。基本的に全部計り売りです。
各野菜や果物の前に「1EURO L'ETTO(ETTOは100グラム)」と書いてあるので、
良いものを選んでビニールに入れます。
で、各所に置いてあるはかりに乗せて、乗せた野菜のイラストのボタンを押すと、
重さが計算されて、バーコード付きシールが出てきますので、
それを貼り付けてください。
(ビニールは野菜ごとに分けないといけません)
それなら先に少なめに計ってシールを出しておいて、
あとでビニールに果物を追加したら安くいけるじゃん!!と思ったアナタっ!!
私も正直そう思いました。
が、特にそれを監視するようなシステムなどはありませんでしたが、
皆さん結構きちんとルールを守っているようです。
当然そのはかりの周りは、間違えて出されたシールが、
いたるところに貼り付けてあります。マネしないように。

次は鮮魚コーナー。
ですが、パック売りされているものはほぼありません。
氷の上に横たわった魚を指差して色々処理をしてもらいます。
もちろん「お刺身用」などはありません。
(フィレンツェは海からそれほど近くなかったので、あまり充実していませんでした。)

次はお肉コーナー。
と言っても、基本的には牛、豚、鶏、羊などの各部位の塊がそのままパックされているだけ。
このあたりを見ると、日本の生肉処理がいかに多種多様にわたっているかが良く分かります。
「豚」「牛」「鶏」そんな感じの大ざっぱな分け具合。
でも日本のスーパーではあまり見かけない「ウサギ」とかもあるので、
愛好家の方は見ない方がいいです。

私の場合、豚バラスライスがなくて、お好み焼きのときはかなり困りました。

その次はパン・チーズ・ハムのコーナー。
ここはガラスケースに入ったかなりたくさんの種類のチーズ、ハム、お惣菜、パン、
が見て楽しめます。
私は個人的にこのコーナーが一番好きです。
何より一番活気がある。
カウンター内にはエプロンを付けた(イタリアのこういう所は、白衣を着る人が多いです)
お店の人がいますので、
「パルマ産の生ハム、ちょっと甘めのヤツね。それを100グラムと、
 それから、その横のサラミ・ミラネーゼを同じく100グラム。
 で、水牛のモッツァレラもあるかな?あれば、それは3個ください。」
こんな感じでお願いします。

お店の人が手際良くハムをスライスしてくれて、1種類ずつパッケージングしてくれて、
はかりに乗せて野菜の時のようなシールを貼り付けてくれます。

簡単な前菜や、ラザニアなどのオーブン料理、またロテサリーチキンとかもありますので、
ちょっとした食事の用意はここで全部できちゃいそうです。
日本でだったら、このコーナーだけでひとつのお店として成立するかもしれませんね。
イヤ、私はこういうお店こそ近所に欲しいと熱望しているのですが。


と、ここまでがお店の外周。
それに囲まれて島状にたくさんのラックが並んでいます。
この辺は構造的には日本のスーパーも同じですね。

そこには缶詰、瓶詰め、調味料、ちょっとした調理器具、テーブル用品など、
いろんなものが並んでいます。
パスタ、オリーブオイル、ワイン、などの量は単純に日本の3~4倍種類がある感じです。
ちなみに私が一番好きなパスタメーカーは、
青いオシャレな箱に入った「BARILLA(バリッラ)」です。

逆にお菓子コーナーは日本の4分の1です…。
日本みたいにたくさんのスナック菓子、キャラクターのチョコ、などはありません。
ポテトチップスも「塩味」限定。ちょっと寂しいです。
日本がすご過ぎるのかもしれませんが…。


さぁ、お買い物がすべてカートに入りました。
レジに並びましょう。

仕組みは日本とほぼ同じですが、たまに「商品数10個まで」のレジとかもあります。
基本的にイタリア人は「せっかち」なのでそういうレジがあるようです。
だいたい皆さん山のようにカートに商品積んでいますので、待つのは大変ですからね。

お行儀よくレジの列に並んでいると、徐々に進んできます。
すると、レジ直前には恒例のチューインガム、キャンディー、電池が。
いわゆる「ついで買い」を促していますが、本当にコレはどこの国にもありますね。

さ、前の人の商品がレジを通り始めました。
レジはベルトコンベアーになっています。
そこにカゴから商品をどんどん置いてください。
レジ係のおばさんは足元のペダルでコンベアーを小刻みに動かして、
商品を手元に取りバーコードを読ませていってます。

前の人が自分の商品を置き終わったら「私の商品はココまで」と書かれた
小さなアルミ製のバーを置きますので、そこからこっちがアナタのお買い物となるわけです。
当然アナタも自分の商品が置き終わったら、このバーを次の人との境目においてください。

自分の商品がレジを通り始めました。
だいたいレジのおばさんは不機嫌そうですが、別に怒っているわけではなさそうです。
ただ、なんとなく「つまらない」だけじゃないかな。会話があまりないから。

「SACCHETTO?(サッケット?)」必ず聞かれます。
買い物袋のことです。イタリアは全部有料ですので、自分で量を考えて、
1枚なら「UNO(ウーノ)」、2枚なら「DUE(ドゥーエ)」、
3枚なら「TRE(トゥレ)」とお願いしてください。
語尾に「PER FAVORE(ペル ファヴォーレ=お願いします)」を忘れずに。

お金を払うときは合わせて「細心の注意」も払ってくださいね。
日本人のように「お釣り」を計算して端数を払ったりしたら、
おばさん分からなくなっちゃう場合もありますので。
逆に求められることもあるのが、イタリアンマジック…。
なぜ求められるかといいますと、「お釣り」がレジ内に足らない状況がよくあるからです。
コレに関しては、日本では考えられませんね。

で、実際レジのお金が足らなくなったらどうするか。
正解は「次に並んでいる人に借りる」です。
払う側が借りるんじゃありません。レジのおばさんが借りるんです。

「次の方、スイマセン、3,200リラ(当時)ありますか?あれば貸してください。
 お会計時にそれを差し引いてのお支払いにしますので。」
こんな感じです。恐るべき危機的状況脱出術ですが、
イタリア人らしい「その場しのぎ」ですね。
無事借りれたところで「お釣りが少ない」ということに変わりはありません。
次の人の分も足りなくて、その次の人にまた借りて、また借りて、また借りて。
「負の連鎖」です…。その先は知りません。


レジを通った商品はカゴには戻してくれません。
ベルトコンベアーから先滑り台になっていてちょっと先の「溜まり場」に溜まっていきます。
一応「溜まり場」は二股に分かれていますので、次の人がのんびりしていても、
もうひとつの方に流してくれるので混乱はありませんが、
アナタもまたのんびり屋さんだったら大変です。
その次の人が行く場所がなくなりますので、自分の前の人には目でプレッシャーを与えつつ
手際よく袋に詰めて行ってください。
ココで、袋が足りなかったらレジの人に言えば袋だけ売ってくれますので、
心配は要りません。

コレでお買い物は終了です。
カートを置き場に戻してください。
前に自分のカートを突っ込むと、ちょうど前のカートのクサリが自分のコイン入れドッキング。
ドッキングしたらコイン入れが開いて入れたコインが返ってくるわけです。
ちなみに自分のカートのクサリは自分のコイン入れにはギリギリつながらない長さです。
ムダな努力はなさらないように。


ずいぶん買っちゃいましたね。
スーツケースにどうやって入れて持って帰るかは、ご自分で考えてくださいね。


http://www.dogana.co.jp/

世界の三大映画祭のうちのひとつ「ヴェネツィア映画祭」。世界のキタノが大々的に取り上げられた映画祭ですが、イタリアの人はどのように映画を楽しむんでしょう?




************************************



映画「ニュー・シネマ・パラダイス」。
(イタリア語ではNUOVO CINEMA PARADISO=ヌォーヴォ チネマ パラディーソ)
とある南イタリアの片田舎の街にある、
唯一の映画館の老映写技師と少年の心温まる友情のお話。
景色も素晴らしいですが、それに重ねて流れる巨匠エンニオ・モリコーネの音楽も必涙。
「イタリア映画っていいわよねぇ。」
なんてよく言われていますが、
中にはどうしようもない駄作も本当にたくさんあるようです。
そのあたりは専門家でないので、割愛いたしますが。

イタリアの街には結構たくさん映画館があります。
だいたい全部こじんまりしていて、日本でいうミニシアターぐらいなんですが、
想像しているよりたくさんあります。
意外と映画好きのイタリア人。
私もよく見に行きました。

イタリアの映画館で、ちょっと驚きなのが上映する映画すべて吹き替えというところ。
「スターウォーズ」も「ハリーポッター」も。
トム・ハンクスもキャメロン・ディアスも全員イタリア語でしゃべっています。
日本みたいにそれぞれお決まりの声優さんがいるのですが、
とにかく吹き替えです。
「マンマ・ミーア!!」とか叫ぶんです。

理由は単純で、「字幕が追いつかない」からだそうです。
イタリア語は文法がややこしくて冠詞やら前置詞やらで、
文章にするとやたら長くなるんです。
長いせりふになると、画面の半分ぐらい字幕が来てしまいそうです。
それなら「マンマ・ミーア」の方がいいやということで。

イタリア人の映画の見方はちょっと騒がしいです。
家でテレビを見ているみたいです。
いや、舞台を見に行っている感覚かもしれません。
とにかくよく映画の展開に反応します。
何かよくないことがあると一斉に、「オ~、ノ~!!」「ブ~ッ!!」。
逆にいいことがあれば「ブラボ~!!」。
初めての時はちょっと驚きました。
まぁ、感動して涙を流す行為の逆も、同じぐらいあってもいいかということで、
とても素直な反応だと思えるようになりましたが、
「ここでブーイングしても、何も展開は変わらないよ!!」と、
昔はよくつっこみたくなったもんです。

夏にみんなでビール片手に行くのが野外映画館。
夏場だけ、古代遺跡や城砦跡に仮設のスクリーンを出して、
映画上映会をするんです。
これはどちらかというと「映画祭」みたいなもんで、
毎日上映される映画が違います。
1年前に流行った映画や、吹き替えされていないハリウッド映画や。
これははっきり言って「オツ」です。
風もそよぐ古代遺跡で、ビール片手に映画鑑賞。

私の野外映画初体験は、
フィレンツェの小高い丘の上にあるヴェルヴェデーレ要塞で行われたものでした。
イタリア語もまだいまいちな時に上映されたのが「シンドラーのリスト」。
「言葉分からない」「オシリが痛い」「映画の内容がヘビー」、
「蚊が多い」「上映時間が異常に長い」「トイレがない」。

野外映画を見に行く際は、
バールなどに貼ってあるカレンダーで適した映画を選んでから行きましょう…。


http://www.dogana.co.jp/


イタリアにいて、新聞が読めるようになったら一人前。なんて、聞いたことありませんが、イタリアの新聞事情はどうなっているでしょう??




******************************



さて、朝起きてまず一番にすることは何ですか?
私の場合。
とりあえずカシミアのガウンを着て、カーテンを開け、
ダイニングに行くと入れたてのコーヒーと焼きたてのクロワッサンが用意されていますので、
それらを口に運びつつ執事がそろえる朝刊各誌に目を通します。
刻々と変わる世界情勢、株価。
「いつになったら落ち着くんだい。」なんてつぶやいていると、
新聞の紙面が一部ちぎれている。
「!?」
慌てて執事を呼ぶと、なんと彼が口をモゴモゴさせている。
「メェ~。」
「き、君が食べたのかっ!?」
紙を食べるのは「シツジ」じゃなくて「ヤギ」だろ!!

…なんてくだらない夢が終わるころベッドから出て、
まず「自分で」朝刊を取りに行きます。
便利です。郵便受けには毎朝新聞。

イタリアには新聞配達の文化がありません。
郵便配達はあります。
配達がないので、みんな新聞スタンドに買いに行きます。
なじみの新聞スタンドでは、顔を見せるだけでいつも買っている新聞が出てきます。
そこで、若干の立ち話&情報交換。
だいたい仕事に向かう途中で新聞を買うので、
家にはあまり持ち帰らないで、仕事場で捨てるかもしれません。

イタリアの新聞はどういうのがあるでしょう。
まずは一般紙。
LA NAZIONE=ラ ナツィオーネ
LA REPUBBLICA=ラ レプッブリカ
LA STAMPA=ラ スタンパ etc...
それからスポーツ紙
GAZZETTA DELLO SPORTO=ガッゼッタ デッロ スポルト
CORRIERE DELLO SPORTO=コリエーレ デッロ スポルト etc...
全紙大きさは日本の新聞の半分。
半分しかないので、日本のように1ページに色々記事があるというよりは、
各ページで記事が分かれている感じ。なかなかコンパクトでいいです。

新聞スタンドには、毎朝こんな感じで朝刊用の看板が出ます。

LA NAZIONE
DOGANA
GRAN
SUCCESSO
IN
GIAPPONE

↑↑↑
「ラ ナツィオーネ DOGANA 日本で 売れてます。」
これがいわゆる1面記事。
それを見つつ新聞を買うのですが、まぁ、各誌政治色が強かったりしますので、
基本的には選ぶ基準にはなっていないかもしれません。
それよりもこの看板を見て、
「へぇ~、そんなことがあったのか~。」
と、あまり新聞を買っていなかった私が思うぐらいのものでしょうか。

さて、なぜにあんなに便利な新聞配達がないのでしょうか?
本当のところの理由は知らないのですが、
先程も書きましたとおり、どの新聞を読んでいるかで、
政治的にどっち寄りかというのもわかりますし、
勧誘やなんだかんだで、政治とかなり結びついている新聞は、あまりよろしくないんでしょう。
わかるような、わからないような。

その代わり、新聞スタンドでいかに買ってもらうかという努力はすごいです。
毎週決まった曜日にはオマケの雑誌が付くものもあります。
香水が付いてきたりするのもあります。
私は毎週金曜日に「LA REPUBBLICA」を買っていました。
オマケに「IL VENERDI'」という雑誌が付いてきて、
これを見ると次の日新聞を買わないでも、1週間分のテレビ欄が付いていたからです。
政治的な意味は一切ありません。

ちなみにスポーツ新聞は日本のものと違って、純粋に、本当に純粋にスポーツのみ。
しかもかなり詳細にスポーツに関しての記事が書かれています。
サッカーセリエA、セリエB、セリエC、どこまでも書いています。
芸能人のスキャンダルなんて一切書いていません。
政治家のスキャンダルも一切書いていません。
クリーンな芸能界や政治家さんたち。

と、思っていたらなんてことない、
「スキャンダルなんて書いていたら100ページあっても足りない。」からだそうです。


http://www.dogana.co.jp/