ウチの家族構成は
僕
家内
長男(大学生 県外)
長女(小学生)
12/8
家内は目に異常を感じていて、眼科を受診した。
左目だけがおかしくて、左目側がぼかしがかかった感じがあったらしい
眼科では目の異常じゃないから、耳鼻科か内科を受診することを進められる
この時眼窩底の検査は時間がかかるから、娘の帰宅に間に合わないとの理由で断ったらしい…
眼窩底の検査をしていたらもしくは…
僕もメヌエル病を疑って、耳鼻科を受診することを薦めた
12/9
家内は耳鼻科を受診
メヌエル病じゃないと診断
この時点では左目がおかしい
とのことで
大事じゃないと判断していたし、家内も娘の事で忙しくて深く考えなかった…
もう少し家内をよく観察すれば…
悔やまれる2日間ではある…
12/10
仕事から帰宅
家内は具合が悪くて寝ていた
娘と二人でご飯を食べて、僕は少しウトウトした
23:30位
ふと目が覚めると家内が僕の近くにいた…
「目が見た目でおかしい」
ふと家内の顔を見ると…
左目だけが死んだ人の目
左目だけが誰か違う人間の目
表現は難しいが、あからさまにおかしい左目…
テレビで観たことがある、脳障害の直前に現れる症状だ…
(間に合うかな?…)
即座に家内を救急病院に連れてゆく事に
23:50位
娘は眠っていたので家内と二人で出発…
病院に向かう途中
家内は吐き気を訴えていた
(絶対におかしい…)
それでも二人で勤めて明るく会話をしていた
家内は
「絶対に脳だ」
って言っていたっけ…
病院に到着
去年も家内を茎捻転で運び込んだ、地域で1番大きな病院…
家内とインターフォンまで歩いていって状況を説明した
その前の週、娘のバレエコンクールで遠出したことを伝えると、PCR検査をしないと院内には入れないとのこと…
検査には1時間かかるらしくて…
後にわかることだけど、検査の結果は陰性…
ウソをつけば良かったと思ってる…
救急センターのスタッフは脳の可能性は低いからって言っていて、目を動かず筋が切れているんじゃないかと説明していて、不安がありつつもそれを信じて待つ事に…
この後の数十分、二人で過ごした時間…
話した時間は、凄く神秘的だったし、一生忘れたくない時間です。
病院に入れたらなんとかなると思って、家内と二人で話ながら過ごす事に…
とにかく静かで…
子供もいないから、不思議とロマンティックな気持ちにもなりつつ…
家内はずっと悪寒を訴えていたので、僕の手のひらを胸や額に当ててあげると凄く嬉しそうで…
後々笑い話になるのかなって思っていたりもした…
24:45位
家内は変に高いテンションになったりもした…
後から考えると凄く変なテンション…
その後だ
今思い出しても信じられない事を家内は言い始める…
脚色なしのの真実
家内は「もしもの時」の話をし始めた…
連絡してほしい友人の名前を何人かあげた…
連絡先知らないって言ったら
携帯のパスワードを教えてくれた
皆に感謝をしているって言った
僕と結婚して、僕に幸せにしてもらったって言った
お別れを始めたんだ…
たまらない気持ちになった
そして
「あなたは優しい人になりなさい」
そう言った
僕は
「そんな風に優しくなれないよ」
そんな事を言ったかな…
それでも家内は
「とにかく優しい人になりなさい」
って言った…
そして
家内は
「頭が痛い」
「伝えて!!」
と言った
次の瞬間
目を開けたまま
大きなイビキをかきはじめた
間に合わなかった…
僕はインターフォンに走った
「目を開けたままイビキをかきはじました」
「早く中に入れて下さい」
多分半泣きで叫んでいた
車に戻って
救急の入口に車をつけた
家内はこの世のものとは思えない、うめき声をあげていた…
涙を流しながら…
呼吸も止まりそうだった…
救急隊員がストレッチャーを押して飛んできた
「家内さん!!聞こえますか?!」
全くの無反応で呼吸もうまくできない家内を見て、ものすごく慌てている救急隊員…
僕を置き去りにして、救急隊員が家内を病院の中に連れて行った…
受付の女性が来たので
「僕は車で待機ですか?」
と聞くと
そうだとのこと…
その場でコンビニに走り、携帯の充電器を購入
即座に実家に連絡
「家内がもうダメかも知れない」
「脳の関係だと思う」
「娘を頼む」
そう連絡した…
この辺の事を思い出すと、涙が止まらない…
一人でいるときは声を出して泣いたりする…
1:00位
ここからは
この世に生まれてから、感じたことのない、粘り着いて動かない時間を過ごす事になる…
んー
救急救命センターの人達の対応を怨むことはないです。
コロナの恐ろしさは滅茶苦茶に感じました。
本当に仕方のないことだった…
そう思います。