RHEL8にPHP7を「yum」で入れるとデフォルトではCGI版が入ってしまうらしい。
で、これまでモジュール版のPHP5.4あたりで動いていたシステムを移設するケースでは、
・PHP5.4→PHP7.4のコンバート
・モジュール版→CGI版のコンバート
が必要になる。
・PHP5.4→PHP7.4のコンバート
まあこれは4→5のときと同様、粛々と作業するしかない。
そういう仕事してるわけだし。
・モジュール版→CGI版のコンバート
モジュール版のままなら必要ない作業なんだけど、まあこれも粛々と作業するしかない。
クライアントが「どうしてもCGI版で!!!」とおっしゃってるわけだから。(「どうしても余計な費用を払いたい!!!」って言われてるわけだから、ありがたいと思おう)
簡単なシステムなら「.htaccess」に書いてある設定のうち、PHPの設定部分を「.user.ini」に移動するだけでだいたいOKなのだが、細かく作りこんであるシステムだとそれだけでは終わらない。
画像ファイルに偽装したプログラムを「AddType」で起動しているようなケースだとソケット経由でCGIを起動する設定に変えないと動かない。
またブラウザと非同期連携するような実装がある場合、FastCGIのバッファを乗り越える実装に改修する必要があったりして、全体としてそこそこ工数がかかる。
でも専用サーバなのにどうしてわざわざ「CGI版」にするんだろう。
クライアントに聞いてみた。
ク:セキュリティの問題です。
???え???
いちばんわけの分からん答えが返ってきた。
いくら「FastCGI」が速くなったとはいえ、専用サーバで「セキュリティ」を理由にわざわざCGI版を入れるメリットってあるのか?
ChatGPTも「専用サーバの場合はApacheモジュール版のPHPを使用する方が適切である場合が多いでしょう」って言ってるぞ。
でも、きっと自分の知らない深~い「セキュリティ」の世界があるんだろうな。
(まさか、RHEL8の「yum」で入れられるPHPのデフォルトが「CGI版」だから、などという素人チックな理由じゃないよね。頼むから「違う」と言ってくれ。)
まあいいか。追加作業料金もらえるわけだし。
このサーバで「パフォーマンスがぁぁ~!」という騒ぎだけは起こさないようにと祈ろう。