Q)耳がかゆかったり痛かったりすることがありますが、
耳の癌が心配です。
A) 耳の癌、いわゆる外耳道・中耳悪性腫瘍は
非常に頻度の少ない癌ですが、
自覚症状が少なく、気がついた時は、
多くは癌のできた耳や脳にも及んでいます。
自覚症状としては耳閉感と難聴ですが、
慢性中耳炎より移行するものが多く、
患者さんの多くは耳漏に慣れているので発見が遅れることがあります。
ほとんどが感染を伴っていると言われていますが、
悪性の場合は血性の悪臭ある耳漏を伴うことが特徴です。
慢性中耳炎の症状が急に悪化して、耳漏が強くなり、
腐敗臭のある血液の混じった耳漏が出るようになったら
癌を疑う必要があります。
治療は手術、放射線療法および化学療法です。