猫のみーこ。
わざとじゃないす。
しゃーーって。
極端に抱っこされるのを嫌がる猫で。
ものすごい強気。ただし内弁慶。
ごはん食べているときはごきげんになでさせてくれるのだった。
というか
「わたし、これから食事なんだけど、見ていてもよろしくってよ」
というくらいな女王様ぶり。
そのくせ、ひとのふとんの上に寝たがるという、これツンデレっていうんですかね?
この猫の名前なわけで。
洋猫入ってるけど、おそらく雑種。
でかくなって10キロオーバーになった。
ものすごく人なつこい猫だった。
あんま頭良くないともいうけど、それこそ誰にでもついていってしまう感じ。
中野坂上に住んでいた頃、アパートの大家さんが内装屋をやっていて、
仕事として行ったマンションの一室に、
冷蔵庫と一緒にこの猫が置き去りにされていた。
その後、冷蔵庫とともに、僕のアパートに来たわけだ。
当然しばらく放し飼い。
汚れてしまい、ガチガチに固まって毛は、まるで亀の甲羅のようになっていて、
それでも愛想の良い猫だった。
「これ、引き取れないかなあ」
大家さんに相談されて、実家に連れて行ったのがもう15年前のこと。
誰にでも愛想の良い太郎は、獣医でも人気者だった。
ただし、やせないと死ぬ(尿管結石ですね。オスに多い)ため、
すいぶん食餌療法も続けていた。
5年ほど前に亡くなったが、ちょうど母親が田舎へと行っていたため、
僕だけ残された状態、しかも猫部屋は物置然とした別の部屋だったため、
いつなくなったのかはっきりしない。
気付いたときには、なくなっていた。
それでも、いつか猫が飼いたい。