手外科専門の整形外科医「にくまる」が好き勝手に世相や身の回りのことについて思うがままに書きつづります。医療の話が多め。武術の話、クイズの話、コラム的な雑感など雑多な内容ですがぜひ読んでいってください
ご無沙汰いたしております。以前にも書きました、乳癌を患い闘病中だった妻は、去る2025年10月6日に逝去いたしました。46歳でした。早すぎる別れに家族は悲しんでおりますが、彼女の闘病ノートなどを引用しながら今後は彼女の6年間の病気との付き合い方をお示しし、少ないとは思いますが、読者の皆様の今後の参考になるようにしたいと思います。明日以降書き始めようと思っております。
ご無沙汰しております。乳がんステージ4の妻は外来抗がん剤治療を続け、髪の毛はすっかり抜け落ちましたが 、外見的には元気に暮らしています。徐々に徐々に進行するがんの恐怖にもっとも苛まれているのは妻自身ですが、彼女はできるだけがんとともに生きていく覚悟を決めているようです。ですからはたからみればごく普通の家族です。でも妻は、旅行や観劇に出かけたがります。思い出を作ろうとしているのかな?と考えると寂しくなるので、できるだけ一緒に出かけています。まだまだ長生きするつもりのようですので、私もついていきます!
久しぶりの投稿。やっとメンタル落ち着いてきたので。先日、妻の検査結果を聞いてきた。胃の病変はスキルス胃癌ではなく、乳癌の胃転移だった。胃転移は多くはなく、スキルスなのではと覚悟していた。スキルスなら全摘を前提に話が進むだろうとも。乳癌の転移ならば現在の投薬を変更する方向となる。決して良いというわけではないが、しばらくは今のままの生活を送ってもらえ る。それだけでもよかった。これもお参りに行った石切劔箭神社の御加護と思い、感謝。病状は少しずつ進んでいると見るべきだろう。だから、家族みんなとの時間が少しでも長く続きますように。
7月から毎日更新してきたブログですが、このところメンタルが、安定しないので、不定期更新とし、少しお休みさせていただきます。数は多くなくとも、皆様に読んで頂けたことは幸いでした。また落ち着いたらぼちぼち更新します。
妻は今日、胃カメラの再検査に大学病院へ。先日のクリニックの先生の説明で、私は概ね想像がついている。あまり良い結果はでないと思っている。それでも、と、願ってしまう。結果の説明は来週。それまで、なるべく日常を崩さずに生活していこう。
結婚するときに妻に言われた言葉。「残されるのは寂しいから、私より1日でも長く生きて」年齢は私の方が上だけど、私が見守ると言う気持ちで、「わかった」と約束した。この約束だけは果たさないといけない。自分の体も大切にしていかないとな。
この地域の「イリザロフ法」の研究会が昨日行われた。イリザロフ法は、イリザロフ創外固定器と呼ばれるリング型創外固定器を用いて、骨の長さの調整や、変形を矯正する治療法。漫画、「グラップラー刃牙」のシリーズで、主人公の範馬刃牙の腹違いの兄、ジャック・ハンマーが、手足を伸ばすために受けた手術として知られているかもしれない。この治療で確かに骨を伸ばすことは可能だ。そう、身長を伸ばすことも。原理としては、人工的に骨折させた部位を1日1mmくらいのスピードで離して行くことで、その部位に新たな骨が作られて骨が伸びる。しかし、延長には時間を必要とし、患者には苦痛を伴う。この治療法で、先天的な変形や、事故や病気で生じた後天的な変形を治療するのがイリザロフ法。実施には多くの注意点があり、経験が必要な治療である。決して多くはないこの治療を行う医師が症例を持ち寄って検討するこの会、大変に有意義なものであった。警鐘を鳴らしたいのは、この治療法は100%安全なものではなく、リスクを伴うこと。そして経験豊富な医師のもとで治療を受けてもらいたいと言うことである。身長を伸ばしたという、安易な希望で受けるものではない。それ相応のリスクを伴う治療である。過日私は恩師から「お前は人の身長ばかり伸ばしているが、自分の身長を伸ばしてみたらどうだ?」と冗談で言われたが、158cmの私はこの治療を、「保険で」受ける対象にはぎりぎりならないはずだ。時間、筋力などを天秤にかけて、それでも手術を受けたい人だけが受けるべきだと思う。もちろん、希望されれば、正義に反しない限りご協力するが、生じる痛みについては主治医とご相談いただきたい。
問題集やテキスト、一冊最後までやり切ると、達成感がある。昨日のピアノのレッスンで、「おとなのためのピアノ教本1」が全曲合格となり終了!先生からは続けて2にいくか、今後は好きな曲だけをやっていくか?と聞かれたが、自己流のみとなってしまったギターの反省から、教本を続けることとした。おとなのためのピアノ教本(2) [ 橋本晃一(音楽家) ]楽天市場2,200円新版はCD付とのことで、先生のお手本が聞けない時のためにこちらをポチッとした。少しずつ上達していきたい。
月2回、土曜日午前に太極拳教室で指導している今日は新人も入り賑やか。今年最後のレッスンの時、ちょっとした発表会を計画しており、みんな一人ずつ表演することに戦々恐々としている。まあ、これもよい経験。その後は病院へ。昨日は5件も手術を執刀したので、患者さん達の様子を見に。私は一年契約、年俸制で毎年契約を更新していくので、時間外手当は設定されていない。土曜はほぼ毎週術後患者を見に行っているがこれは基本的に手当はつかず、サービス出勤である。こうも毎週となると、いい加減、次の契約更改のときに何かつけてくれるように言ってみるべきかもとは思う。
当科のスタッフが立て続けにコロナに感染。今残っているのは私一人。ここで私がかかると当院の整形外科は全滅・・・。正念場だ。そんな中ワンオペで今日も5件の手術!やっと帰れる・・・。
妻が先日受けた胃カメラの際にとった組織が、癌の可能性があると告げられた。今日は大学病院で検査結果を見てもらった。「少なくとも良いものには見えない。新しい胃癌か、乳癌の転移か、半々」と、告げられたそうだ。その後の彼女からのラインに涙が込み上げ、午後の仕事に取り掛かるのにものすごく心の整理が必要だった。「もっともっとみんなと一緒にいたいから、頑張るよ」医者なのに何もできない自分が本当に悔しい。
コロナワクチンの副反応でふせっていたので、映画鑑賞くらいしかできなかった。今回はAmazonプライムで、この映画を。https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07N34ZQ2X/ref=atv_dp_share_cu_rAmazon.co.jp: ファイナル・マスター(字幕版)を観る | Prime Video20世紀初頭。チョン長老の統治の元、十九家の流派が奥義を伝える天津に詠春拳の奥義を究めたチン・シーが現れた。師匠の志を継ぎ詠春拳の名を世に広める為、天津にやってきたのだ。そんな彼にチョン長老は、十九の道場のうち八つを破れば詠春拳の道場を開くことを認めると言うのだが...。www.amazon.co.jp20世紀初頭の天津が舞台。詠春拳の達人チン・シーは武名を広めるために天津にやってきた。天津の武術界の長老は天津にある19の流派のうち、8つを破れば道場を作ることを認めると言う。しかも自分自身ではなく、弟子が破らねばならないと。物語は時系列が交錯し、登場人物各人の感情がところどころ挿入されるため、非常に難解である。アクションシーンは圧巻。それまでのカンフー映画は徒手格闘がメインで、ワイヤーアクションで派手にぶっ飛び、超人的な能力を発揮することもしばしばあったが、この作品ではその意味では地味だが、実際の武術の技術を見せている。特に武器によるアクションが多いが、超重い刀を片手でブルンブルン振るようなことはなく、その武器特有の使い方がきちんと表現されている。私がこの映画を見たのは拝師が許される前の学生だったころ。(中国武術では弟子と一般の生徒ではカリキュラムが異なることがあり、伝統的には弟子となるときには拝師という儀式が行われる)学生数名で合宿していたある日の夜、師が見せてくれた。そのDVDは吹き替えも字幕もなく、中国語のみだったため、(その時には中国語もほとんどわからなかった)アクションのみを楽しんだ。しかし今回字幕付きで鑑賞し、また自分が拝師したことから全く違う感想を持った。弟子の師を想う気持ち。それ以上に師の弟子を慈しむ気持ちが表現されている。中国武術の世界では師弟は擬似的な親子関係である。師が以前に示してくれたことがある師 父弟 子横に読めば師父と弟子。しかし縦に読めば師弟と父子なのだ。このことを映画は思い出させてくれた。ストーリーは多少複雑だが、アクションは楽しめるし、映像は美しい。少しでもカンフーに興味のある方は見てみてはいかがだろうか。
昨日新型コロナのワクチン、4回目を接種。毎回そうなのだが、見事に副反応でふせっている。7月から1日も欠かさず更新しているブログの更新記録を消さないため、こんなことだけでも書き込んでおく。
同僚が新型コロナウィルスに感染した感染すること自体はもう、仕方がない。誰でも感染しうる状態だ。だが、問題はその同僚はワクチン未接種な上、体調不良を自覚しながらも勤務を続けていたことだ。本人曰く、自分は咳喘息持ちだから、その発作であると。同僚の手術の助手をしたとき、あまりにも咳か酷く、私が検査を勧め、やっと受けてもらったところ、やはり陽性。お互いマスクをしているし手術の時は二重マスク。小手術で一緒にいた時間も10分未満で、濃厚接触者の定義には当たらないのだが、関わったスタッフは全員検査を受けた。幸いスタッフに感染は見られなかったが、私は念のため連日自主的に抗原検査を続けた。何度もいうが、感染する人を責めることはできない。だが、体調が悪い時、自分が感染を広めてしまう可能性を考えて行動して欲しい。仕事に穴を開けないようにとした結果、周りに感染を広めてしまえば、余計に仕事は回らなくなる。「ちょっと昨日飲みすぎたから」「昨晩乾燥していたから」と自分の体調不良を都合よく解釈せず、悪い方に捉えて行動してもらいたいと思う。
昨晩は親戚のおじさんのお通夜のため、妻の実家近くへ。親戚のおじさんが亡くなった。親戚と言っても、義母の従兄なのだが、我が子たちはおじさんに毎年スキーに連れて行ってもらったり、大変にお世話になった。生涯未婚だったおじさんにとって、うちの子たちは孫のような存在だったのだろう。おじさんは「間質性肺炎」を患っていた。徐々に呼吸が苦しくなってきていて、最近会った時にはかなり痩せられていた。それでも頑なに在宅酸素などは受けなかった。入院も拒んだ。自宅で亡くなることを希望して、親しい人たちに見守られながら亡くなった。ただ、命を長らえさせるだけならできたかもしれない。でも、おじさんは生まれ育った自宅を選んだ。死に場所、死に方を最後に選んだのだ。それはもしかしたら幸せなのかもしれない。この仕事をしながらまだ、どうやって死ぬのが良いのかという答 えは一向に見えてこない。
この旅の最終目的地、石切劔箭神社へでんぼ(腫れ物)の神様で有名な石切劔箭神社へ石切劔箭神社のHPはこちらから石切劔箭神社(石切さん)www.ishikiri.or.jp妻の乳癌がわかった時、叔父がご祈祷に行ってくれて、お下がりなどを送ってくれた。石切さんでご祈祷受けたのち、病気がなおったり、抱えたままでも長生きしている人が沢山いるという。医師なのに神頼みか?と笑われるかもしれない。現在の妻の病状では根治は望めないので、病気と共存しながら長生きしてほしい。そのために神社でご祈祷してもらうことは何も悪くないと思っている。(民間療法には強く反対するが)3年、元気でいられたのでお礼参りに。と言っても、我々ははじめての参詣となる。ご祈祷をお願いして昇殿。荘厳な雰囲気のなかご祈祷してもらった。お百度参りで有名なこの神社。二つのお百度石の間隔は20mくらいだろうか?社務所にあるお百度紐をもち、一度お参りするごとに紐を一本折る。これで数え間違いなくお参りできる。(写真は石切劔箭神社のHPより)50分ほどでお参りは終わった。毎回「ありがとうございます」と感謝を心で唱えて。色々な本にも神仏との関わり方について、「お願い」するのではなく「感謝」するのが良いと書かれている。ご先祖の霊にもそう。感謝する。感謝、感謝のこの旅も目的を達成して帰途についたのだった。
二日目の朝は大阪城公園を散策父曰く、再建された当時は、コンクリートで作られたこの城は再建ではない!と周辺からは不評だったと言うが、外国の人も含めて多くの観光客が訪れていた。紅葉と大阪城。天気が良ければさらによかった。ニューオータニ隣のよみうりテレビではテレビ番組の宣伝ブースが出ていた。さらにTREKの自転車の展示!TREKのe-bikeの試乗。漕がなくても進むのではないか?と言うくらいのアシストで、一台欲しい!と思えるほど。いいお値段なので、なかなか手が出ないけれど。チェックアウト後、父の妹である叔母夫婦の家にご挨拶。最終目的地、石切劔箭神社へ。明日へ続く。
大阪での宿泊はちょっとリッチにホテルニューオオタニ全国旅行割でお安く泊まることができた。https://www.newotani.co.jp/osaka/ホテルニューオータニ大阪大阪城の隣に位置し、JR大阪城公園駅、各線京橋駅から徒歩数分。500室を超える客室、西日本最大級の宴会場に、個性豊かなレストラン・バーを揃えたラグジュアリーホテル。伝統と進化が築き上げた上質なおもてなしをお約束します。www.newotani.co.jp夕食は「串カツ食べたい!」という娘のリクエストにお応えして、梅田の「串かつ料理 活」でhttps://kushikatsuryori-katsu.com【公式】串かつ料理 活創業昭和35年。大阪のソウルフードの「串かつ」。この「串かつ」を料理として確立し、ソースの2度付け禁止など、カジュアルスタイルな定番の「串カツ」とともに地元大阪の人間に愛され 続けてきた串かつ料理 活。素材への細工から、ソースまで「上方串」ならではのこだわりをご堪能くださいkushikatsuryori-katsu.comいわゆる「ソースの2度付け禁止!」のお店ではなく、個別にソースがあるお店。ストップをかけるまで串料理が提供される。その串に合うソースの前に串が置かれる。大衆料理の串カツを上品に演出するこの店は父が以前によく使っていたとのことだった。長距離移動の1日目はここで終わり。明日に続く。
日本のエーゲ海、由良町を堪能。https://ameblo.jp/doctorbasara/entry-12774634618.html『墓参とお礼参り その2』奈良県橿原市今井町の称念寺を発ち、一路、和歌山県の由良町へhttps://ameblo.jp/doctorbasara/entry-12774509334.h…ameblo.jp車を走らせ、30分ほど。花屋を営む叔父の店へ。こぢんまりとしたお店に色とりどりの花が並ぶ。叔父に会うのも弟の結婚式以来だから18年ぶりだろうか。お互いの近況を報告したあと、叔父から「とっておきのサプライズがある」と包みを受け取った。私たちの結婚式のとき、叔父が撮影してくれた数多くの写真が収められた手作りのアルバム。妻1人の写真から始まり、私との写真、そして両家全員での写真。物語ができていた。お茶を嗜み、刀剣コレクターで、尺八を奏でることもでき、昔から粋な叔父らしいサプライズ。結婚式のまだ若い2人を見て、ステージ4の乳がんを抱えながら生きていく妻とのこの後のことを思い、目頭が熱くなった。1時間ほど滞在したのち、この日の宿泊先である大阪へ発つ。明日へ続く
奈良県橿原市今井町の称念寺を発ち、一路、和歌山県の由良町へhttps://ameblo.jp/doctorbasara/entry-12774509334.html『墓参とお礼参り その1』お彼岸には妻の在所にしか行けなかった。時期はずれるが、私の父方のお墓と母方のお墓に妻とお参りすることに。父方のお墓は奈良に。母方のお墓は和歌山にある。どちらも…ameblo.jp母が高校卒業まで暮らした土地。今回、足が悪い母は同行していないが、お墓の場所を知っている父に案内してもらう。お墓に向かう前にお昼ご飯を。由良町は今、クエを全面に押し出している。平佐館という旅館が、食堂もやっており、ランチでクエが食べられると言う。妻と父と3人、クエ鍋をお昼からいただいたこの、平佐館の女将さんのお話によると、結婚の時の仲人は母の父である祖父だったそうだ。田舎ならではの世界観である。実は母方のお墓には大学生の時以来お参りしていなかった。妻としても、結婚のご報告すらお墓にしていないことがずっ と気にかかっていたらしい。墓前にはすでに母の弟である叔父が花を供えてくれていた。(叔父は花屋さんを営んでいる)叔父の花屋による予定となっていたが、その前に少し由良町を回る。白埼公園は「日本のエーゲ海」と呼ばれているそうだ。幼い頃よくこの海で泳いだものだが、海の美しさは変わっていなかった。ひとしきり散策した後、叔父のお店へ向かう。明日へ続く。