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どうもお久しぶりです、博士です。
長い間、更新できなくてすいませんでしたっ _(._.)_
今日から、少しずつ更新していけるよう頑張ります。
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「ただいま~ 」
いつもなら返ってくるはずの声が無い。
母さん、買い物に行ってるのかな?
リビングに入り、ふとテーブルの上に目を向ける。
すると、そこには書き置きと思われる1枚の紙があった。
「何て書いてあるんだろう? 」
一通りその文面に目を通した。
なんと驚くべきことが書き記されていた。
「な、な、何だって~!! 」
あっ、やっべ。柄にもなく大声で叫んでしまった。
どうやら仕事で海外に行ってしまったらしい。しかも1年間みたいだ。
「そんな事オレは聞いてないぞ。
何も言わないで勝手に行きやがった、あの女!」
料理、洗濯も基本家事はできるからいいけど、生活費はどうするんだ?
紙の下の方に何やら「P.S」と書いてある。
「 “通帳と鍵は引き出しに入れておいたから、あとはよろしく” じゃねぇよ! 」
さすがに引き出しに入っているわけないよな。
だって玄関の鍵が開いたままだったし…… 。
一応試しにその引き出しを開けてみたら、本当に通帳と鍵がそこにあった。
「は? 何で本当に入っているんだ? 泥棒が入ってきてたらどうしたんだ? 」
など恐ろしいほど疑問が次々と湧いてきた。
このままだとオレの脳が疑問だけで、
オーバーヒートしそうなのでもう考える事を辞めた。
「ってか、冷静に考えたら鍵開いたままだったけどよく誰も入らなかったよな……」
ふと窓の外に目をやると
空には茜色の夕日がゆっくりと顔を隠し始めている。
「もう夕方も終わりか…… そろそろ腹減ってきたし飯作るか」
オレはキッチンへ向かった。
冷蔵庫を開けようと扉に手を掛けた。
冷蔵庫の中がほぼ空だったらどうしよう……
途中そんな不安にかられながらも恐る恐る扉を開けてみた。
庫内にはオレの心配とは裏腹に、それなりに食材が入っていた。
どうやら杞憂に終わったようだ。