医龍4第六話用語集 | ドラマに学ぶ医療現場の真実

ドラマに学ぶ医療現場の真実

医療ドラマに出てくる場面を取り上げて、ちょっとした解説を加えたり、実際の現場ではどうなのか、なんてことを書いています。
「Doctor-X 外科医・大門未知子」第2期で始めて、
「医龍4~Team Medical Dragon~」「アリスの棘」と続けて、
今はDoctor-Xの第3期です。

さて、医龍4第六話。

・弓部大動脈瘤

桜井院長に見つかった病気です。

「弓部」という部位ですが、またWikipediaのお世話になりましょう。

この大動脈弓 という部分を指しています。

ここが大きく膨らんでしまうのが弓部大動脈瘤です。



・脳動脈瘤

桜井院長の検査では脳動脈瘤も見つかりました。

文字通り脳の動脈瘤で、これが破裂してなる病気がくも膜下出血です。

動脈瘤があってもほとんど症状はないので、だいたいは検診や他の病気の検査でたまたま見つかります。

あまり大きくないときは手術せずに様子を見ます。

桜井院長のはけっこう大きかったです。



・エーライン(A Line)

桜井院長がけいれんを起こしたときに木原医師が言っていました。

AはArtery=動脈の略です。

普通に点滴をするとき刺すのは静脈です。

「A Lineを取る」という言い方をするのですが、動脈に針を刺して点滴につなぐことを指しています。

これは点滴を投与するわけではなくて、血圧を見たり、採血をするためのものです。

心臓や肺が悪くて、集中治療室に入るようなときにやる手技です。



・心臓喘息

心臓と肺って、とても密接な関係にあって、心臓が悪くなると肺の症状として出てくることはよくあります。

心臓の機能が低下すると体液成分が肺にしみだしてきて、苦しくなってきます。

それが喘息の症状に似た感じもするので、これを心臓喘息と呼んでいます。

通常の喘息(気管支喘息)とは全く違う病気です。



・頸静脈怒張

朝田医師が平山さんを見て気づいたこととして言っていました。

これは心不全の症状の一つです。

首の部分の静脈が表面に太くなって見えてくることです。



・下肢浮腫

これも心不全の症状の一つです。

足のむくみのことです。

心臓が悪くなくても足がむくむことはあるので、「足がむくんでいるから心臓が悪い」というわけではないです。

・ASD(心房中隔欠損症)

「心臓に穴があいていたから手術をした」

っていう人は周りにいないでしょうか。

「心臓に穴」といえばこの病気ともう一つ、VSD(心室中隔欠損症)です。

けっこう多い病気なんですよねー。

ASDでは右心房と左心房の間に穴、VSDでは右心室と左心室の間に穴があって、血液の行き来があります。



あとは何かあったかなぁ・・・。




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