有名なルーブル美術館のある公園の反対側の角にオランジェリー美術館があります。
白内障でこのような褐色の見え方をしていたモネは、右目の白内障手術を受けたのです。
白内障手術を受けたモネは、最初の違和感もあったのですが、ある程度の色彩を取り戻し、青や緑や紫やピンクの色が分かるようになったのです。その後に見え方の練習と良い眼鏡を得て、1925年ごろには睡蓮の大作に取り組めるようになりました。
この写真は手術後に色が再び見えるようになったモネの絵です。白内障での赤褐色の色とは異なり色彩が復活しています。
フランスの郊外のジベルニー地区にはモネの自宅があり、そこには睡蓮の池があります。モネはこの自宅にある、睡蓮のある池の風景を再び描き出しました。
大きなアトリエを鉄骨で組んだ温室のような大きなアトリエを作り、そこで2メートル四方の巨大キャンバスを何枚も並行して描いたのです。このアトリエは今は売店など店として使ていますが、大きな絵を描くために、新たにガラス張りの巨大アトリエを作ったことが分かります。
このジベルニーにある睡蓮の池の大作を描き、その睡蓮の絵に囲まれると、まるで睡蓮の池の中にいるような錯覚さえ覚える効果もありました。この大作の制作に2年を要しました。1926年12月のモネの86歳での死までこの絵画制作は続いたのです。
そして、友人の文化大臣のクレマンソーの努力で、1927年には新装なったオランジェリー美術館に納入されて、2室の楕円形の壁を睡蓮の大作が飾りました。この元オレンジの温室であったが為に、オランジェリー美術館と呼ばれる美術館の写真と、モネの絵が飾られている楕円形の2室の中です。
この部屋に入ると、まるでジベルニーの睡蓮の池の中にいるような気持になりますね。
因みに、僕自身もジベルニーに通い、油彩画の大作を描いています。この作品は深作眼科六本木医院のレストランの壁を飾っています。モネとはまた異なった解釈による睡蓮の絵に、魅入られるようだと多くの患者さんがほめてくれています。これも良い作品だと思います。下の作品は僕の深作油彩作品の100号Fです。



