結局前半は無失点で凌いだ。
ハーフタイム中、
僕等にはなんとなくいける空気が漂っていた。
疲れきってはいたが、
下を向いてる奴はいなかった。
 そして勝負の後半、
相手はメンバーチェンジをしてきている。
僕等には選択肢はない。
 後半が始まると前半以上の猛攻を受ける。
なんとかボールを取っても、
次に繋げる人がいない。
逃げる様にドリブルをするだけだ。
 もうまともに勝負しても、
足がついていかない。
パスを出されたら、終わりだ。
最終ラインに入っていた僕は、
次第にオフサイドトラップを意識する。
オフサイドトラップなら人数関係ないし、
時間が稼げる。
しかも相手の焦りがより効果を引き立たせる。
 後半終盤には、
相手は更にメンバーチェンジをし、
僕等は足がガクガクの状態だったけど、
運にも助けられ、
結果、引き分けとなった。
 一つの負けが大きく響くリーグ戦で、
この結果を出せたのは本当に意味がある。
 アツくなってしまった…。
 攻められ続ける僕等は、
逆に相手の攻め疲れを待つ様になり始めた。
 目的は引き分け。
上手くいけば1対0の勝利。
それだけを狙ってる。
 当然、どんどん相手のイライラ度は上がり続ける。
オモウツボだ。
 僕等7人の目的が一つになっていたからか、
前半は思ったより早く過ぎた。
 試合が始まる前、整列して握手するにも人数が足りてない。
相手はニヤけております。
完全にナメられてます。
 試合が始まると、やはり思った通りの展開で進む。
守っても、守っても息つく暇なく攻められる。
 僕等に出来るのは、
1.時間稼ぎ
2.時間稼ぎ
3.1人で攻撃
こういう作戦。
 そして、試合開始の猛攻をギリギリ凌いだ後、
相手はかなりイライラし出し始めた。