docanさんのブログ
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帰り道

ライトは点いたまま自分の影を見ながら佇む。
誰か居る、しかし誰だ?隠れて捜索?いや、相手はこっちに気づいてる。こっちが気づいてるのも明白だ!相手は?人数は?危険?力で行ける?殺される?武器は?頭に流れる、マイナス思考。
勝てるのか?今は逃げて、、、、どうする?
考えがまとまらない。
なら、男の子!!確認行きますか!
力も頭も無いのにこんな時には、微妙に男の子!!
参ったな~。腹が立つより、面倒が先に立つ。
ほっといて確認するか、証拠が無くなる!!
考えても仕方ない、あれから10分それ以上?、影を家から消し、ライトも消した。
今更無駄だが隠れながら、歩き玄関に、あは!ヤッパリ、鍵が開いている。
ゆっくり音の無いようノブを回し、開けた。とたん!ん?気配が、音はないが、今確かに気配が。神経が張ってるから、普段なら気付かない周りが見えてくる!!今までに無い感覚。完全に相手が逃げた感覚。
しかし、注意をはらい入ると、やはり、家は酷い有り様だった。

帰り道

車の中、いつもの道をいつものように走らせる。深夜を過ぎ、もうすぐ丑三つ時ってやつだ。何だかな!仕事ではない、女の愚痴に付き合った結果だ。彼女のいない自分が女性と話すのはこんな時ぐらいなんだが、二度と付き合わない今度こそ決心した。因みに決めたことをそんなに守るタイプではない。
道が濡れてるかな?こっちでは雨が降ったようだ。ん?道の脇に微かに人がいるように見えた。目に見えたわけではない。視界に僅かに入ったのだ。
こんな夜中に?なぜ?あんな暗闇に。
家は山道を上がった人気の無いところにある。別にわざわざ選んで住んでいるわけでは無い。単なる遺産というやつだ。好き好んでこんな山中に住む物好きではない。
見間違いか!
そのまま車を走らせた。
しかし、家に近づくと異変は余りにはっきりと目の前に起きたのだ。
一人暮らしの家に灯りが、付いている。しかも、気が付いたその瞬間灯りが消えた。
バカな俺でも異変に気付くほどハッキリと
車を止める。暫く考える。
消し忘れ?消えたよな!
誰か来た?知り合いは家に入れない!
親?だから、遺産だよ。
女?そんな、都合良く現れないよ。
さて、バカな事考えてないで、車を降りた。
さっきの人影。気のせいでない!何かが起きている。
車のライトのを背に立つ自分の影が家を覆っていた。