街全体が芸術の塊。

この表現、言い過ぎってことはないと思う。

私の頭の中にこびりついている記憶はどれも、常に目を細めなければならないほどの太陽の眩しさと土の匂い、そして様々な芸術的な建造物。その全てがバルセロナの街を包んでいた。

方向感覚が麻痺するほど、芸術の塊がそこらじゅうにただあった。

行き着くところ全てに観光客がいて、観光が意識されていた。

そう、バルセロナ市民の普通の暮らしをみることはなかったと思う。

私を含め、多くの旅行者はバルセロナの外面だけを見て帰っていくのかもしれない。

その外面があまりにも大きすぎて、強烈すぎて、内面へとたどりつくことがとても難しいのかもしれない。

贅沢な街だ。

近所にある教会がたまたまSagrada Familiaで、ちょっと離れたとこにある大きな公園がGuell公園。

近所に昔から建っているデザイナーズマンションがCasa MilaやCasa Batllo。よく、震災にも先の大戦にも耐えたなぁなんて言ってみたりして。

日本もしかり、外国の人にしてみれば寺社仏閣がそこらじゅうにあるこの国も似たように思われているのかなと考えてみた。

文化って、ほんとおもしろい。













私はブログ巡りが好きである。

知らない人のブログでも、本なり音楽なりが紹介されていると必ず調べる。

自分は何をするにしても、偏りのできる人間だと思っているから。

勝手にブログを読んで、勝手に自分に紹介されている気になる。おめでたい奴である。

説明や感想がきちんと書かれているものに限ってみれば、感じ方に個人の差はあるものの、こりゃ不思議、損したな~と思うことはあまりない。

本当におめでたい奴なのである。


ブログ巡りをしていて、ある芸人さんのブログに辿りついた。

名前は知っていたものの、ほとんどテレビで見かけない芸人さん。東京だけか?

内容はクセがあるものの、いたってシンプル。日々の活動内容やそれに関する感想や反省。

ただ、コメント欄を見て後悔した。

コメント自体は多くなかった。が、いつのブログのコメント欄をみても、ほぼ半分から下はその人の人格を否定するものが占めていた。

遠慮のない文章で人格を否定し、コンビの相方への配慮を促すコメント。周りの芸人も同じようにとられると非難するコメント。コメント欄を読んだだけで、謝罪を求めるものもあった。ブログに対してあげ足をとることしかしないコメントの数々。

勝手に批判し、勝手に謝罪を求めていた。


私達は何にせよ、表裏、全てを知ることなんかできない。

ひどく考えさせられるブログだった。







地下鉄の駅を出ると、すぐ目の前にこの建物があった。

バルセロナが生み出す土臭さの中に、この教会が建っていた。

Sagrada Familia。

地上に出て、この教会が現れた瞬間を、私は決して忘れない。

周りには日本のツアー観光客らしき人が大勢いたけど、涙を流しながら、いっぱい写真を撮った。

自分の記憶が曖昧になっていくのを初めて怖いと思った。


あと2、30年で完成するのではないかと言われている。

観光名所としてでなく、教会としてのSagrada Familiaをまた訪れることができるかもしれない。

いいことじゃないか。