ここは、とても小さな国「ラフテル」。
平和で、美しい国。
だけど、この国は今はもう存在しない。。。
権力者の身勝手な思いつきのために
地図からも消され、人々の記憶からも消されつつある。
そして、この国で戦った少女のことも。
だけど、覚えておいてもらいたい。
この国で、戦った少女のことを、
この国を、愛した少女のことをあなたの記憶からは消さないでほしい。
最後まで、「ラフテル」を愛した少女のことを・・・。
30days story...
「この国が、消える」
それを、聞いたのは一ヶ月前のこと
小さな国だから伝わるのに時間はかからなっかった。
はじめのうちは、みんな冗談半分できいていた。
しかし、次の日その噂は現実になった。
私は、いつもと同じように国の中心にある広場の噴水の近くで
マーガレットおばぁちゃんと一緒に花を売りに来ていた。
おばぁちゃんは、身寄りのなかった私をひきとり育ててくれた。
私は、おばぁちゃんにひきとられる前の記憶がない。
どこで生まれたのか?
親は誰なのか?
そして自分は誰なのか?
まったく思い出せないのだ・・・。
だから、おばぁちゃんは私に「カナリア」という名前をくれた。
理由は、声がきれいだから。らしい・・・。
だけど、おばぁちゃんがつけてくれた名前。
だから、私はこの名前が大好きだ。
しかし、そんな平和な日々が嘘に思えるようなことが起こった。
午前中の仕事が終わりおばぁちゃんとお昼を食べていた時だった。
いままで騒がしかった広場が静まりかえった。
いやこの国にいるすべての人が息を呑んだにちがいない。
なぜなら、この国のあちこちにあるスピーカーから
「この国は、一ヶ月後の今日爆弾実験のための実験地に
決定されました。住人の方は荷物をまとめて非難してください。
尚、これは決定事項です。」
という放送が流れたからだ。
放送が流れ終わったあと広場は止まっていた時間が動き出した
かのように騒がしくなった。
でも、その騒がしさはさっきまでの平和の騒がしさではなく
<絶望>という言葉が似合う騒がしさに変わっていた。
それは、私も例外ではなかった。
だけど、おばぁちゃんは違った。
おばぁちゃんはこの状況を受け入れ私にこういった。
「決まってしまったことはどうしようもない。きっと変えることもできないだろう。
だけどね、この国にはまだ一ヶ月も時間が残っているって考えてごらん。
そうしたら、お世話になったこの国に何かしてあげたくならないかい?
カナリア、お前は優しい子だからきっと何かをしてあげたくなるよ。
そして、最後までこの国を守ってあげるんだよ。」
といっておばぁちゃんはコップに入った紅茶をのみほし誰にも聞こえないように
「お前だけでも見守ってあげるんだよ・・・。」といった。
私にできること・・・それを考えるうちに私はさっきまで絶望していた自分が
馬鹿らしくなってきた。
さぁ、明日から30日間この国「ラフテル」に
私が愛するこの国のために、できることをしよう。
そして、この国はすばらしいということを
あいつらにわからせてやろう。
Are you ready for this?
-いいかい、心して聞いて。
I defend one's country against the enemy.
-私は敵からこの国を守る。
If you are ready, let's begin.
-用意ができたなら、さぁ始めましょうか。
to be continued....