2019年10月12日の午前10時頃、普段は鳴らない携帯のアラーム音がして、「警戒レベル3」のお知らせが来た。
警戒レベル3だと、「避難準備・高齢者等避難開始」な状況。警戒レベル4では、「避難勧告・避難指示(緊急)」となり、全員避難だという。
二世帯住宅に住むオカンは、数日前にベランダの家庭菜園を「台風が来るかもしれないから」と台から下ろしていた(台風19号レベルだと、部屋に格納)のと、普段からテレビを見ているので、台風19号について、何らかの認識があるのだろうとブログ管理人は思っていた。
となりのオカンの店から、呑気に笑い声が聴こえてくるので、中の様子を伺うと、お店を開けていて、なぜが(高齢者の)お客さんもいる、、、。
オカンに「警戒3レベルやけど、お客さんいるの? 高齢者は避難開始のレベルやで」と訊くと、「いはるよ!」との返事。
窓の外を見ても、強い雨風に、普段は人通りの多い道には誰も歩いておらず、車が行きかうだけ。
お客さんが帰られて、オカンに台風19号について説明すると、はじめて聴いたような反応。
心配になって、オカンの家をのぞくと、いつも通りに風通しのためのベランダの窓が全開で、その影響で反対側の窓がバリバリと鳴っている。
「(この女、アホや、、)」と思う心の声は、高齢者への精神的虐待にならないように押さえて、窓ガラスが割れる可能性や、台風19号の暴風域内にあたる多くの人々は、窓ガラスが割れたときを想定して、飛散防止フィルムやダンボールを窓に貼っているほどだと説明。
「マスコミが地球規模最大だと報道しているから、伊勢湾台風をも超える可能性がある」と言って、ようやく危険な台風19号が通過中だと認識して、お店を閉めはじめた。
ついでに、念のために水を貯めているか訊いたところ、水を探して「ミネラルウォーターを切らしている」と言う。昨日、夕方に珍しく「コンビニへ買い物に行く」と言っていたので、災害対策に不足な物を買ってきたのかと思っていたら、「コンビニの近くのケーキ屋さんでシュークリームを買ってきたけど、食べるか?」と言う(笑)。
「(この女、マリー・アントワネットか?)」と心で呟くも、ありがたく1個もらいました。
オカンの冷蔵庫には、常に1ヶ月以上分の食材があるのと、ブログ管理人宅では、関西電力の脆弱性を危惧して、常時、ブラックアウトのために備蓄と災害準備をしているので、飲水やトイレ用などに「お水だけは貯めておくように」とオカンに助言。
以下、パワフルな台風が通過する沖縄や奄美大島、香港に住むお友だちから教わった「台風での注意事項」もオカンに助言。
① 木や看板が飛び、車も浮きそうになるので、不用意に外出をしないこと。
② 窓や雨戸をしっかり閉める。必要に応じて外から補強しておく。
③ 窓ガラスが割れた時のために、飛散防止フィルムを貼り、カーテンやブラインドも閉めておく。
④ 排水溝や側溝の掃除をして、水はけを良くしておく。
⑤ 風で飛ばされそうなものは、飛ばされないように固定したり、家の中へ入れる(今回の台風19号は、家の中に格納が必要)。
⑥ 風で倒れそうなものも補強しておく。
⑦ 停電に備え、携帯ラジオや懐中電灯、ローソクなどを用意しておく。
⑧ 避難勧告が生じたときに備えて、避難場所と避難経路を確認しておき、市区町村の「ハザードマップ」で危険箇所も確認しておく。
⑨ 防災グッズや水、食料などを用意しておく。
ただし、オカンのように雨風が強くなってから気づき、屋外や窓近くでの作業は大変危険なので、早めに最新台風情報を確認し、安全なときに対策を取る必要性がある。
インターネットを使わない高齢者には、いっけんシッカリしているように見えても、周りの確認や助言が必要だと感じた。
【引用・参考】
政府広報オンライン:命を守るために知ってほしい「特別警報」2017年6月30日
京都MONICA