億万長者」と耳にすると、どのような人たちを思い浮かべるだろうか?

身なりの良いブランドの服を着て、格好の良い高級車に乗って、素敵な豪邸に住んでいて、贅沢な暮らしをしているように思ったことはないだろうか。

これは、購買意欲をかき立てて消費を促すためにマスコミが作ったステレオタイプ。

日本でも翻訳出版されている『となりの億万長者』という米国のロングセラーの古典的名著があり、ブログ管理人の愛読書。


億万長者とは、実際はどんな人々なのか?」と、米国の富裕層研究の第一人者であるスタンリー博士ダンコ博士が、1万人以上の億万長者にインタビューとアンケートをして、彼らの資産や年収、職業、消費行動のタイプなどを徹底的に調査。

その結果、億万長者ほとんどが、ありふれた職業と家庭をもつ普通の人々」だったことが分かった。

そこで、億万長者ではない普通の人々や、所得が多いにも関わらず資産の少ない人々と、いったいどこが違うのかを分析し、考察している。

億万長者の8割の人々が、一代でその財を成していて、特別な人たちではなく、あなたや私も、常識とわずかな努力でなれるということが分かっている。

本物の億万長者の日常の暮らしぶりからは、以下の「7つの法則」が導き出されている。


1. 収入よりはるかに低い支出で生活している。

2. 資産形成のために、時間やエネルギー、お金を効率よく配分している。

3. お金の心配をしないですむことのほうが、世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考えている。

4. 社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない。

5. 彼らの子供たちは、経済的に自立している。

6. ビジネス・チャンスをつかむのが上手い。


7. 自分にぴったりな職業を選んでいる。



ありふれた職業と家庭をもつ「普通の人々」に該当し、7つの法則を実践すれば、あなたも「となりの億万長者」になれる可能性が高い。


トマス・J・スタンリー他「となりの億万長者 成功を生む7つの法則」早川書房、2013