アメリカのアップルが1月29日に発表した2019年第1四半期(2018年10~12月期)の決算は、同期としては10年ぶりの減収減益。
あらかじめ予想されていた範囲を超えるものではなく、さらなる不振への懸念は後退。
発表資料によると、重要なホリデー商戦を含む昨年10〜12月期にiPhoneの売上高は減少したものの、サービスやウエアラブル端末など、その他事業は前年同期比で増収。今年1〜3月期売上高は、550億〜590億ドル(約6兆-6兆4,500億円)の見込みという。
アップルの株価は、決算発表を受けた時間外取引で一時5%強上昇。通常取引終値は154.68ドル。
・iPhoneの売上高は15%減、その他のビジネスは前年比増収。
・ウエアブル・ホーム・アクセサリ事業は33%増収-株価は一時5%高。
第1四半期、アップルの大中華圏における売上高は132億ドル。前年同期から48億ドル、27%減少。クックCEOは、中国でのアップルのウエアラブル製品の売り上げは50%増、中国でのユーザー数は増えていると語る。
第1四半期にMacやiPadを購入した中国の顧客の3分の2以上は、初めてアップル製品を購入した人たち。
サービス部門の売り上げの大部分は、App Storeの手数料収入が占め、手数料収入の大部分は中国でのゲーム販売からの収入が占める。中国は昨年春に新しいゲームの承認をストップ。App Storeの売り上げとサービス部門の売り上げが減少。
アップルは先進国でも苦戦し、日本では、キャリアが端末の購入補助金を減らした影響を受け、第1四半期、日本でのアップルの売上高は、前年同期比で5%減少し、69億ドル。
顧客は、古いiPhoneを以前よりも少し長く使うようになっている。
2018年10月に発表したMac製品が大きな売り上げにつながり、第1四半期、Mac製品の売上高は74億ドルに達した。ウエアラブル/ホーム/アクセサリーも記録的な売上高になったと述べる。Apple WatchとAirPodの売り上げが急成長し、このカテゴリーの売上高は25%伸び、73億ドルへ。
MacとiPadのユーザーを含めると、アップルのアクティブユーザー数は14億。2018年はじめから1億増。
ブログ管理人もアクティブユーザーのひとり。アップルが租税回避を広めた張本人だと知っていても、手放し難い魅力がある。
アップルは、第2四半期には、前年同期比で最大60億ドル、約10%売り上げが減少すると予測。
2019年1月30日のアップルの株価
[参考・引用]
「アップルの決算発表、業績の落ち着き示すー時間外取引で株価上昇」Boomberg WEB、2019.1.30
「アップルの四半期決算で分かった最も重要なこと」BUSINESS INSIDER JAPAN、2019.131