ロシアが固定種オーガニック野菜の輸出大国を目指している。
ロシア政府は、ロシア国内における遺伝子組み換え作物および動物の栽培と繁殖を禁止する法案を承認(2015年1月20日)。同年5月に実施された世論調査では、国民の82%が遺伝子組み換え食品は有害であると回答し、政府だけでなく、消費者である国民の大多数も遺伝子組み換え食品禁止を支持。
プーチン大統領も「ロシアが非遺伝子組み換え食品(GMO)の最大輸出国を目指す」と発表。
ロシアがエコロジー的にクリーンで、質のよいオーガニック食物の世界最大の供給国になるかもしれない。
2020年までには、食糧を完全に自給できる国になるよう国民に呼びかけてもいる。
ロシアにある土地や水資源を考えると、自国に充分な食べ物を供給できるだけでなく、健康的で環境に優しく高品質な食物を世界で最も供給できる国にさえなることが可能です。特に世界の市場でそのような商品への需要は確実に増加し続けているにもかかわらず、西側の生産者はずっと前にそのような食品の生産を止めていますが。
現在、ロシアは食糧の輸入国ではなく輸出国になっているという。
10年前、ロシアは食糧の半分近くは海外からの輸入し、依存している状態でした。しかしロシアは現在、輸出国の一つになっています。昨年のロシアの農作物商品の輸出は200億ドル(約2.5兆円)に到達しました。これは兵器販売の収入より25%多く、ガスの輸出収入の3分の1に該当します。
将来、ロシアが輸出するオーガニック野菜を口にする日がくるかもしれない。
日本では、スーパーに並ぶ、醤油やみそ、大豆、コーンフレーク、水あめ、異性化液糖、コーン油、菜種油、砂糖などの商品ラベルをみても、それが「遺伝子組み換え作物を原材料で作った商品」ということを知っている人は、少ないかもしれない。
残念ながら、日本では、表示義務がないので、メーカーもわざわざ原材料ラベルには、「大豆(遺伝子組み換え作物)」とは書かない。安心安全をうたっているメーカーは、遺伝子組み換え作物を排除して製造していることから、「大豆(遺伝子組み換えではない)」という表記をしている。
これらの表記がない商品では、上記の原材料が高い確率で遺伝子組み換え作物が使われている。
実は、ここにも落とし穴があり、重量で5%未満の遺伝子組み換え作物の混入はOKなので、100%未混入ではないわけではない。