天皇陛下 被災者にメッセージ
3月16日 17時35分 NHKニュース
天皇陛下は、東北関東大震災を受けて、被災した人たちへのお見舞いと人々が力を合わせて苦難を乗り越えるよう願う気持ちをビデオを通じて国民に語りかけられました。
天皇陛下は、今月11日の東北関東大震災の発生直後から予定されていた公務や行事の大半を取りやめ、皇后さまとともにテレビのニュースなどで被災状況の把握に努められています。震災から6日目を迎えた16日、天皇陛下は被災した人たちへのお見舞いと国民が力を合わせて苦難を乗り越えるよう願う気持ちをビデオを通じて、みずからのことばで国民に直接語りかけられました。この中で天皇陛下は「死者の数は日を追って増加し、犠牲者が何人になるのかも分かりません。一人でも多くの人の無事が確認されることを願っています。また、現在、原子力発電所の状況が余談を許さぬものであることを深く案じ、関係者の尽力により事態のさらなる悪化が回避されることを切に願っています」と述べられました。そして、「厳しい寒さの中で、多くの人々が、食糧、飲料水、燃料などの不足により、極めて苦しい避難生活を余儀なくされています。その速やかな救済のために全力を挙げることにより、被災者の状況が少しでも好転し、人々の復興への希望につながっていくことを心から願わずにはいられません」と語られました。そのうえで、「これからも皆が相携え、いたわり合って、この不幸な時期を乗り越えることを衷心より願っています」と話されました。天皇陛下は、最後に、「被災した人々が決して希望を捨てることなく、身体(からだ)を大切に明日からの日々を生き抜いてくれるよう、また、国民一人びとりが、被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ、被災者と共にそれぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを心より願っています」と述べられました。天皇陛下がこうした形で国民にご自身の気持ちを伝えられたのは初めてです。両陛下は、救助活動の支障にならない時期を選んで被災地を訪れ、被災した住民を励ますとともに災害対策に当たる人たちをねぎらわれることになっています。

田中TAMOTSU


