ご無沙汰しております、今回は公開日のレイトショーにて実写版のリトルマーメイドを見てきたのでここに感想を記していきます。

今回は良い点、次回は気になった点をあげようと思います。

①圧倒的映像美と音楽

②名脇役の存在

③エリック王子の描写

④アースラ

⑤トリトン王

まず真っ先に褒めるべきは「①圧倒的映像美と音楽」でございます。さすが世界のディズニー、海の底の世界をとても鮮明に、煌びやかに描いている。まさにLife under the sea is better than anything they got up thereである。私も海の底でずっと遊んでラッキーしたい。新社会人になってからその言葉は一層強まるばかりである。

実写『リトル・マーメイド』|映画|ディズニー公式

そして「②名脇役の存在」。セバスチャンとフランダーのルックスは相当話題になりました。ガチ魚介類。しかしそんなの声が吹き込まれ、そしてスクリーンで縦横無尽に泳ぎ回る姿、馬車の上で華麗にスタントを決めるセバスチャン(!?)の姿を見れば、その本格派な見た目はすぐに慣れます(たまにフランダーが海に馴染みすぎてどこにいるかわからなくなるものの)。

そしてスカットルが原作とは性格がえらい乖離していて、なんなら性別も変更されていました。さながらファインディング・ニモのドリーのよう。でもなかなか良改変ではないでしょうか。いい味出してましたよあの鳥。

セバスチャン|実写『リトル・マーメイド』|ディズニー公式

フランダー|実写『リトル・マーメイド』|ディズニー公式スカットル|実写『リトル・マーメイド』|ディズニー公式そして①②にまたがっているように感じますが、「アンダー・ザ・シー」「キス・ザ・ガール」は本当に感涙もの。特に後者は傑作といってもいいのではないでしょうか。

ちょっと余談なのですが、私はディズニー実写映画を見る際、一番と言っていいほど注目するのが「人外キャラの歌のシーン」です。ディズニー映画は名脇役のが人外キャラで、持ち歌を持っていることが多いです。美女と野獣なら燭台のルミエールで「ひとりぼっちの晩餐会」、アラジンならランプの魔人のジーニーの「フレンド・ライク・ミー」など、いつも劇場では「来るぞ、来るぞ…!」と思いながら見てます。実写版アラジンのジーニーがなぜか焦らしてきたのもなかなかまぁディズニーはわかってるなと感じましたし、毎回気合いを入れているのがわかります。

次に「③エリック王子の描写」です。今回の映画、実はアニメ版が82分、実写版は135分と1時間近く長くなっています。この長尺の一因としてエリック王子の描写があると考えられます。最近のディズニー映画ではプリンセス役のお相手の男性にもスポットが当てられていますが、昔のディズニーは男性側にはあまりフォーカスを当てませんでした。ひどい時には白雪姫やシンデレラの王子のように名前が与えられないなんてこともありました。(シンデレラの王子はプリンスチャーミングなんて言われていますが、作品内ではその名は使われていません。)ディズニー映画史には「ディズニールネサンス」という時期がありまして、この時期は高評価される作品がたくさん生み出されました。この時期からディズニー映画内では男性にフォーカスが当て始められ、持ち歌などが与えられ始めました。そんなディズニー最初期にリリースされたリトルマーメイドはまだあまり王子役の感情の深掘りはされていませんでした。今回の実写映画ではそれを補填するかのようにエリック王子の恍惚、葛藤、歌唱といったシーンが盛りだくさんでした。

実写版『リトル・マーメイド』のオーディションは超過酷だった!? エリック王子役をゲットしたジョナ・ハウアー=キングのほか、ハリー・スタイルズら6人のツワモノ候補者たちがいたことが明らかに  - tvgroove

「④アースラ」については、彼女を演じた「メリッサ・マッカーシー」の表情がアースラの非道で悍ましい様を思う存分に発揮できていたと感じました。動きはもちろん、何より表情。あの片方の口角だけを上げているあの表情!!悪いこと考えてそう!!!

それと「タコは9つの脳を持っている」と言われます。実際には1つなのですが、8つの足はそれぞれ独立して考えて動いているそうです。そんなタコさんは無脊椎動物で一番賢い動物だなんて言われています。そんな賢いタコ足さんの様子も、劇中ではその聡明さを存分に見せつけていました。

そして「⑤トリトン王」。すごい役所広司に似てた!ずぶ濡れの役所広司!!!!!!!!娘の部屋を有り余る超宇宙パワーで荒らしまくる役所広司!!!!!!!!!

以上!!!!

トリトン王|実写『リトル・マーメイド』|ディズニー公式

というような感じで最後は投げやりになりましたが、やっぱりディズニー、外さないねぇといったのが今回の正直な感想。公開される前から賛否両論があった今作品ですが、私的にはとにかく「アンダー・ザ・シー」と「キス・ザ・ガール」の完成度が高すぎたのでご満悦でございます。一日に100回ずつ聞いてるくらいには好きです。Spotifyの年末まとめに選出間違い無いでしょう。いつも通勤電車の中で鼻歌混じりに聞いています。駅までの原付での走行中ではもうもはや歌ってます。原付運転しながら「キスして〜」って歌ってる人を見ればそれは、私です。う〜ん、たまらん。

しかし実際突っかかる点もいくつかあったので、そこは次回…。ではまた。お粗末様でした。