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事業をはじめるきっかけ、そして、事業実現の近道としてABSの活用、実際の事業実現化

ABSを卒業後、起業もしくは新規事業展開されている起業家のうち
「見込みがある」と考えられる方を特集で取り上げます。

前回に続いて、オーセンスグループ株式会社
代表取締役社長 元榮太一郎さん(元榮法律事務所・弁護士)
について
お送りします

  事業内容「弁護士ドットコム」
        日本初の弁護士サービスの見積比較サイト運営
        http://www.bengo4.com/

今回は、この事業をはじめるきっかけ、そして、事業実現の近道として
ABSの活用、実際の事業実現化に向けたお話を伺いました。

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Q,「弁護士ドットコム」という事業プランはいつぐらいから考えられ
  ていて、どのような形で詰めていきましたか?
  また、実際に立ち上げようと決断したのはいつですか?


A,一番最初に「弁護士ドットコム」のビジネスモデルの大まかなとこ
  ろを思いついたのは2004年の10月です。

   実は当時私はMBAにいこうとも考えてまして、2004年は一年かけ
  て勉強していました。そのなかで色々ビジネスモデルの考え方など
  勉強しているうちに、「引越比較ドットコム」というウェブサイト
  を見つけました。

   その時、ふと、
    「これを弁護士サービスでやったら飛躍的に市民に身近な
     弁護士サービスが実現できるのではないか!」

  と思いついたのがこの事業をはじめようと考えたきっかけです。
  そこから考えを煮詰め始めたというわけです。


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Q,それで、実際にプランを詰めていかれまして、2005年の4月にアタッ
  カーズビジネススクールを受講されましたが、ABSに行こうと
  思ったきっかけはなんですか?また結果どんな価値がありましたか?


A,受講の理由は、起業を目指す人達に囲まれて、起業マインドを感じ、
  起業のノウハウを効率的に学ぼうと考えたのが一番の理由ですね。
  そして色々な方と知り合えると考えたからです。

  得たことで一番大きいのは事業計画を練り上げる大切なペースメー
  カーになってくれたという点です。

  あとは色々な経営者の方の成功要因をデータ、ファイル等でいただ
  いたり、さらにオプションでストリーミング配信で経営者の講義を
  見たのですが、これは起業マインド、経営者マインドのイメージを
  深める上で非常に有益なものでした。

  経営者の様々な考え方、成功にいたるまでのストーリーを集中して
  見て、自分に置き換えて考えてみる経験を得たことは、「弁護士ド
  ットコム」をどう飛躍させていくのか、どう育てていくかというこ
  とを詰めていくうえでに多いに参考になったと思います。


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Q,では、先輩といいますか、成功された起業家の方のなかで元榮さん
  がプランを作る上で、参考されている方、またはマインドの面で尊
  敬されている方はいますか?。


A,全ての方がとても勉強になる生き方を送られていたと思いますが、
  その中でも私にちょっと似ていると思ったのがABSのストリーミ
  ング配信で見たタリーズの松田公太社長です。

  私は「戦略的クレージー」という造語を折にふれ使っていまして、
  クレージーな状態を戦略的・意図的に作り上げる、つまり一時的に
  がっとクレージーになってがっと大気圏を突破して宇宙にたどり着
  くかのようなイメージが起業には必要なのだと感じています。

  起業の最初の段階は一番つらいと思いますので、そこは一回おかし
  くなる程がむしゃらになり、ある程度のところまで一気にのぼりつ
  めてしまうことが大事だと考えているのです。

  松田社長のアメリカのタリーズの社長にメールを何ヶ月も送り続け
  たとか、帝国ホテルに突然押しかけて、今から寿司を食べに行こう
  と強引に話の機会を作ってしまうような大胆かつ熱意ある姿勢は大
  変参考になりました。


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Q,そしてABS受講中の2005年の7月4日に会社を設立されるわけですが、
  ここから事業の実現に向け加速度を増していかれたと思います。

  一方で、そこに至るまでに苦労や障壁も多くあったと思いますが、
  まず、資金はどのように調達されたか教えてもらえますか?


A,「弁護士ドットコム」は私ともう一人の代表取締役副社長で弁護士
  の酒井 将(すすむ)とで立ち上げたのですが、2人で自己資金を
  出しあって立ち上げました。

  現在はとりたてて資金不足に陥っているということはありません。
  差し当たり資本金300万円で設立したのですが、近いうち自己資金
  での増資を予定しています。設備投資が少ないIT事業の強みを生
  かし、できるだけ低コスト経営でやろうと考えています。

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Q,また、この事業特有の障壁は何かありましたか?


A,やはり弁護士の方に登録してもらうことは大変でしたね。弁護士と
  いうのは職業上保守的に物事を考える癖がついていますから、弁護
  士法をクリアすると言う前例のないモデルで、まだ始まったばかり
  のサイトに登録するのは普通の方以上に躊躇する方が多いと思いま
  す。

  そこで我々の趣旨、サイトの安全性、さらに、弁護士法の権威の弁
  護士にも適法に運用できるという意見を得たといった法律適合性を
  説明してご理解頂き、ご登録いただくわけですが、最初の段階は少
  なからず苦労しました。しかし、それは避けて通れない道だと覚悟
  していましたので思っていましたので苦労と思わなかったですね。

  ただ、何よりラッキーだったのは、人材面です。副社長の酒井をは
  じめ優秀なメンバーが、私のビジネスモデルや理念の話に共感して
  くれて、「それやろうよ」という声をあげてくれました点は課題解
  決を早めてくれたと思います。

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Q,今現在でどのくらい賛同者といいますか、「弁護士ドットコム」に
  登録している弁護士の方はいらっしゃるのですか?


A,今日時点で41名です(取材当時。10月12日現在58名)。この比較的短
  時間の間にこれだけの人数を集めることができたというのは、かな
  りの成果というか、それだけ弁護士にニーズがあったんだなと改め
  て実感しております。


●最終回の次回は『リスクと今後の展望』についてお伝え致します。
 ご期待ください!

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*起業家志望の読者の皆様が、ここでご紹介する方の起業していく
 プロセスを知ることで、追体験していただくことが目的です。

 結果的にロールモデルを作ることで、より成果が出やすい
 発想や行動に 切り替わることきっかけとなることを思います!


*7日、朝日・読売新聞、YahooNEWSに弁護士ドットコムが
 掲載されました。前号Vol.159 がきっかけとなり媒体が動いたようです。

http://www.attackers-school.com/site/absmh1012.htm

Attackers Heroes Projectでは今後も営業支援、戦略立案支援、
メンタリングを柱にサポートしていきます。

既成概念を打ち破り、突き進む、元榮さんのストーリーを紐解こう!

ABSを卒業後、起業もしくは新規事業展開されている起業家のうち
「見込みがある」と考えられる方を特集で取り上げます。

さて、今回ご紹介するのは、オーセンスグループ株式会社
代表取締役社長 元榮太一郎さん(元榮法律事務所・弁護士)
です。


  事業内容「弁護士ドットコム」
        日本初の弁護士サービスの見積比較サイト運営
        http://www.bengo4.com/


既成概念を打ち破り、突き進む、
          元榮さんのストーリーを紐解こう!

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Q,まず、なぜ、弁護士という地位も名誉もある職業にありながら、
  新たな手法で事業を立ち上げようと思われたのですか?


A,弁護士という仕事は私も夢見てなった職業ですし、困った人の役に
  立てるという非常にやりがいのある仕事であると感じています。


  けれども、三年間の実務経験の中で、代理人としてではなく、自分
  自身がプレーヤーとして、ダイレクトに社会に対して影響与えてい
  きたいと思うようになりました。


  そのように考えたときに弁護士という職業に一種の限界を感じまし
  て、この度、一度きりの人生だし自分が一番やりたいと思ったこと
  をやってみようということで、事業を立ち上げることにしました。

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Q,プレーヤーとして弁護士とは違う軸で事業に取り組みたいとおっし
  ゃいましたが、そう考えるようになられた具体的なきっかけなどあ
  りますか?


A,何かある出来事があったというよりは三年間の実務経験の中で日々
  醸成されていったという感じですね。


  例えば、私が以前いた法律事務所は大規模案件を扱う大きい事務所
  であったため、新聞の一面を飾るようなプロジェクトに関わること
  もたくさんあるわけですね。最初は関与する事件の大きさに興奮を
  覚えたものですけれども、結局私はそのビジネスジャッジに関わっ
  ていないんですね。


  ある有名なIT企業がネット証券会社を買収するときも、我々はM&A
  に法的なところで関わるのですが、それを買うかどうかの決断、も
  しくは事業戦略の決定といった本当に一番な重要な意思決定に関わ
  れないことで、この職業に物足りなさを感じました。そのような中
  ダイレクトに自分で何かを決めていきたいという気持ちが日増しに
  強くなっていったという感じです。

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Q,わかりました。それでは新たな事業を始められるということで、簡
  単にこの事業の概要を説明していただけますか?


A,まず10月1日より「弁護士ドットコム」というウェブサイトを運営
  しています。サイトには大きくわけて二つのサービス機能があり、
  まず一つは日本初の「弁護士サービスの見積比較サービス」です。


  これは複数の弁護士の見積回答をインターネット上で比較検討する
  ことで、最適な弁護士を選ぶことができる日本初の画期的なサービ
  スです。


  もう一つは「インターネット法律相談」で、24時間365日、世界中ど
  こからでもインターネットで弁護士と相談できるサービスです。

  見積比較サービスというのは、いままで弁護士を比較検討すること
  は少なく、難しかったのですが、ユーザー、市民の方、もしくは中
  小企業の方、法人の大企業の方が、色々な弁護士さんの色々な事件
  処理方針、費用、プロフィール、実績実務、経験を比較検討しなが
  ら、より最適な弁護士さんを選べるサービスを提供していこうとい
  うのが大まかな事業内容となります。

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Q,なるほど。そうすると例えば、評判のよくない弁護士のところへは
  お客がいかなくわけですよね。それにより、今までとれていた仕事
  がとれなくなったりという弊害が出るといって他の弁護士からの横
  槍が入ったりということはないですか?


A,この点については、弊害よりもむしろメリットが大きいと考えてい
  ます。

  つまり、我々がひとつ声を大にして言いたいのは、弁護士の過当競
  競争時代を後押しするというサービスでは決してないということで
  す。今まで弁護士サービスに行き届かず泣き寝入りしたり、諦めた
  りしていた方も沢山いらっしゃると思うのですが、このように世間
  には「埋もれている弁護士ニーズ」というものが確実にあるのです
  ね。この弁護士ニーズを掘り起こして、弁護士の手元まで届けてあ
  げるのが我々「弁護士ドットコム」なのです。
   
  それを市民の側から見ると、これまでより便利で身近な弁護士サー
  ビスということになりますが、弁護士サービスの需要を掘り起こす
  と言う意味では弁護士にとってもかなりのメリットがあるサービス
  だと思います。そういった意味ではまさにWin/Winの関係が構築さ
  れると思います。
  
  出会いたい弁護士と依頼者がいたのにも関わらず、その出会いを実
  現させるプラットフォームがなかったというのが今までの弁護士サ
  ービスを取り巻く不幸だったのですね。それをインターネットとい
  う便利な技術がでてきたわけですから、それを利用して、弁護士と
  市民もしくは依頼者がより気軽に出会える場所を作ろうというのが
  我々の理念です。


●次回は『事業の実現化』についてお伝えいたします。。。
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*起業家志望の読者の皆様が、ここでご紹介する方の起業していく
 プロセスを知ることで、追体験していただくことが目的です。

 結果的にロールモデルを作ることで、より成果が出やすい
 発想や行動に 切り替わることきっかけとなることを思います!


 いずれにしても是非、一緒に応援してあげて下さい!
     「弁護士ドットコム」 http://www.bengo4.com/