戯言 -2ページ目
「百害あって一利無し」といえども
害が理である場合も立場もある訳で。

揺蕩う煙は見ていて飽きない
思考を鈍らせてくれる唯一の手段
呼吸を思い出す手段

百害あって一利無し、
しかし己には害こそ僅かながらも利也。


自然と淘汰されてゆく
私にとっては酷く高貴に感じた場所
3月31日をもって、卒業しました。
同い年の中でも私がいちばん最後。
留まるか、卒業後か
私の人生を思ってずっと悩んでくれたのだそう
「しっかりしているから大丈夫だと思ったけど、いつか後悔することになりやしないか」ってずっと考えていてくれたと聞いて
「短い間だったけど、心から信頼できた
居てくれてありがとう」と言ってもらえて
最後は寂しくてつい泣いてしまった。
「男らしく居るくらいでないと生きていけない世界に生きるんだから、しっかり、強く頑張って、すぐにでも遊びにきて。」と見送られ
「なにか困ったことがあったらいつでもおいで」って言ってもらって

実の母親と折り合いが悪いものだから
こんなふうに思ってもらえたこと
心配されたり、背中を推してもらうことが
ひどく嬉しくて、安心して

大好きな場所でした
相応しく居られるよう努力もした
何か返せる手段がそれ以外に何もなくて
何かできそうなときは返せるように

ここに居られてよかった

自分自身の為にも
卒業して、何かしらのけじめをつけて
変えなければならないものがある
そう思って送り出してもらったのだから
すぐには泣きついたりせず
しっかり自分の足で立たなければ

これからも
ここで知った誇りを大切に


多少の縁









昔から思う、一度は関わったのだから
ここで関係が終わるだなんて と

幾つになっても悲しい

その場限りだったのかと
お金を払っていたからなのかと
これまでの関わりは何だったのだろうと
何故そうも瞬時に疎遠になれるのかと


解ってる、生きる空間が広くなれば
関わる人の数もそれだけ増える
取捨選択もする、上辺の付き合いだってする
何もかも、適当に。
大人はみんなそうで、自分もそうなる。

解ってても

少し記憶を保持するスペースも広くて
忘れることが困難な私には
なかなか受け流せず
なかったことにもできずに

兎に角何もかも、在り続けてる。

当然、傷ついた記憶も
傷つけた記憶も それぞれ色濃いまま在る
重なって行く、代謝がなく只管に。


またやってしまったと

思いながらも、消す方法がわからないのだから


引きずり続けて行くしかない


また、この季節


自分だけ止まったまま動けなくなる季節
周りの目まぐるしい流れに足を掬われることすらない
ただ動けずぶれない自分に恐怖する
置いていかないで、なんて思う一瞬にももう既に
いろんなモノが動いて、居なくなって
がらりと変わる身の廻り

ああ、まただよ



さよなら したひと 探すの