外にでると車が凍っている。

ワイパーを動かしても霜がとれない。

そんな朝はエンジンをかけてから5分は発車できない。

フロントガラスの霜が8割がたとけたところで出発する寒い朝だ。


日はまだでていない。

少し周りが見にくいから、ゆっくり走る。

ただ、この時間は車はほとんど走っていない。

田舎のせいもあるが、とても静かだ。


そんな中、救急車の音は目立つ。

と言うよりもハッとさせれる。

どこから来てるかわからないが、音がおおきくなる。

反対から来てることがわかった時にはもうすれ違う。


冬の寒い朝。

僕は仕事に向かう車の中。

外には救急車。


仕事場に着くころ、またサイレンが聞こえる。

先ほどの救急車だろうか。

違う救急車だろうか。


そんな事をかんじながら、しかし目の前には沢山の仕事がある。


僕たちは、いつも同じ毎日がくるとは限らない。

人生は長い。

ようで短い。


歳も40に近づけば、長いとも言ってられない。

もう半分終わっている。


なにかを形にすることはたくさんの時間がいる。

僕たちはあとどれだけの事ができるだろう。


やりたいことがあるなら、確実に形にしたほうがいいだろう。


そんなとこを思う朝。