前回、サマソニ参戦の模様を書きましたが、今回のサマソニには私のブログ仲間のベビメタファンの方々も数多く参戦なさっていたようです。
そんなみなさんの中からは、絶賛の声だけでなく、問題も提議されています。
例えば、紙芝居。
BABYMETALの世界観を提示する紙芝居は初見の観客にはなんのことやらわからないし、ライブの流れを断ち切ってしまう。単独ライブでないフェスでやる必要があるのか。
という声もある一方で、激しいサークルモッシュに参加したメイトさんからは、
紙芝居の間に、疲労した体をクールダウンできるのはありがたい、という声も。
それぞれ、もっともだなぁ、と思いますが、
個人的には、単独ライブと初見やベビメタファンでない観客も参加するフェスとでは、ライブスタイルを変えるなどの工夫があってもいいのかなぁ、と思います。
昨年のBABYMETALワールドツアーで米国のフェス、シカゴオープンエアにチームヘドバンとして同行したライターの阿刀"DA"大志氏は、この時のBABYMETALライブを観ながらこうツイートされました。
当時のファンカム動画を見るとずいぶん盛り上がっているように見えましたが、メイトの集まる前方とその後ろではずいぶん温度差があったのかもしれません。
こういう動画をみたら盛り上がってるように見えたんですが。
後ろから全体を映した動画です。
サマソニのような日本のフェスではベビメタメイトが大多数押しかけて、単独ライブとあまり変わらないホーム状態になるけれど、海外のフェスではそうはいきません。
ちなみにそのシカゴオープンエアフェスのセトリはこうでした。
01:BABYMETAL DEATH
02:ギミチョコ
03:CMIYC (煽り)
04:メギツネ
05:KARATE (C&R)
06:ROR
阿刀"DA"氏が、後にヘドバンでその時のライブレポートを書かれていますが、特に1曲目の"
BABYMETAL DEATH"と3曲目の”CMIYC”の最初の神バンドのソロパートで観客が減ったとのことでした。
どちらもSU-METALのボーカルのないインストゥルメンタルのパートですね。
それもメロディを弾くようなインストゥルメンタルでなく、BMDは延々とリフが続くし、CMIYCは神バンドメンバーのアドリブソロ合戦です。
確かにBABYMETALにちょっと興味があって見に来ただけのようなフェスの観客には、バンド演奏ばかりが続くのは退屈なのかもしれません。
ここで思い出すのは、BABYMETALが米国のフェス初参加となった2015年のロックオンザレンジです。
この日は悪天候にも関わらず会場となったサブステージは超満員となり、隣のメインステージのスタンドに上がって見る人も多数発生しました。
そして観客の頭上をサーフィンするいわゆる”クラウドサーフィン”が会場中で多数発生する盛り上がりとなりました。
そして、たしかメタルハマーだったと思いますが、その日のフェス出演アーティストのライブ評点で最高の10点満点をつけました。(同日、メインステージに出演したメタリカは9.5点でした。)
この日のセトリはこうです。
◆"Rock On The Range 2015"の時のセットリスト
サウンドチェックからいきなりの神バンドソロ
01:Catch me if you can
02:メギツネ
03:Road of Resistance
04:ギミチョコ!!
05:イジメ、ダメ、ゼッタイ
この時は、サウンドチェックする時間がないことを想定したのか、オープニングで神バンドのソロを延々と続けながら同時にサウンドチェックを行い、終わるとそのまま三姫様がなだれ込みCMIFYCに突入し、間髪入れずに”メギツネ”で観客を狂乱状態にしてしまいました。
まさにライブ感満載のライブでした。
日本のフェスでも、最高に盛り上がり伝説となっている2015年のメトロックのオープニングはメギツネでしたし、BABYMETAL単独ライブのオープニング曲の定番"BABYMETAL DEATH"は、もしかしたらフェスのオープニングには向かないのかもしれません。
フェスのセットリストには、単独ライブと違うコンセプトなり工夫なりがあってもいいのかもしれません。
BABYMETALの大箱の単独ライブでは、今後もその世界観に基づいた、マニピュレーションやサウンドエフェクトなど計算された凝った演出のスケールの大きなベビメタらしいショーを行なっていってほしいと思います(紙芝居も含め)。
ただ、フェスや小箱のライブなどは、例えば生歌、生演奏だけで、曲間には、SU、YUI、MOAの生の声が聞けるMCが入るようなバンドらしいライブを行なってもいいのではないかと思います。
そうすれば、大箱の単独ライブとは違う楽しみ方ができてベビメタメイトの楽しみも増えるし、三姫様もさらなる成長ができるんじゃないかなぁと思いますがどうでしょう。
下はBand-Maidのパリでのライブ。
彼女たちはスペイン、フランス、英国、ドイツ、メキシコなどどこに行っても、生歌、生演奏オンリーだし、MCはほとんど日本語とジャパニーズイングリッシュで通してます。
BABYMETALにも、こういうライブがあってもいいんじゃないかなあと思います。
また、そんな小箱やフェスのライブでは、成長した三姫様のアイデアや企画を取り入れていくのもいいかもしれません。
例えば、セットリストを、かつてさくら学院プロデュース委員長としてセットリストを担当していたYUIちゃんに任せるとか。
ゆいちゃんの作るセットリストは凄い、と当時、下級生の白井沙樹ちゃんが語っていました。
沙樹ちゃん『ゆいちゃんの考えるセットリストが凄い。私が作ると初期の歌を最初に持っていって、後で泣かせる曲を持ってくるといういつもの感じになる。ゆいちゃんは、ライブ毎にセットリストが違い、さくら学院愛をすごく感じる。』
そういえば、Road of Resistanceの初披露を日本でなくロンドンで行なったのは、YUIちゃんが熱望したからでしたね。
YUIちゃんなら、ベビメタ愛を感じるような一味違うセットリストを作ってくれるかもしれませんよ!

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