うむ、わかった。確かにダイレクトマーケティングを一から説明していくと大変なことになるのう。ここでは基本的なデータ整備の方法に的を絞って話を進めていくぞ。決して難しく考えることはない。要は、お客様のデータをうまく利用して、DMのレスポンス率を上げる方法を見つけることじゃ。
ハウスリストを大切にされよ
DM成功の40パーセントはデータで決まるといわれておる。「DMはリストに始まりリストに終わる」という諺もあるくらいでな。少し大げさかもしれんが、貴社にとってハウスリスト(お客様データ)は命より大切な財産といっても過言ではないぞ。そこのところをまずしっかりと認識して欲しいのう。
今、どんなお客様データが手元にあるのかを点検して、それらがちゃんとパソコンに入力してあるかどうか確認してみるとエエ。すべてはそこから始まる。それがDM成功への第一歩であり必須条件でもあるのじゃよ。大切なのはお客様のデータをいつもきちんと入力・整備しておくことじゃ。
貴社は、昔からDMをやっておられるということじゃから、もうこの辺の事情はとっくにご承知じゃろうが、敢えて強調しておくぞ。個人情報保護の観点からも、利用目的や身元がはっきりしていてパーミッション(許諾)が取れているハウスリストの価値はますます高くなっておるからのう。
既存客のデータを分析する
最も基本的なデータはお客様のお名前と住所じゃな。次に年齢、職業、性別、家族構成、年収、趣味などがくるが、既存客の場合、重要なのはいわゆる購買履歴と呼ばれるデータじゃ。これまでにお買い上げになった商品名、購入年月日、購入金額、過去の購入回数などじゃ。
これらの要素を綿密に分析することにより、次はどんな商品をいつ誰にDMで案内したら最も効率がいいかの見当がつくようになる。これをRMF分析といっておる。RはRecency(最新購入日)、MはMonetary(購入金額)、FはFrequency(購入回数)じゃ。
たとえば、この3つの要素の中で、どれがいちばん重要じゃろうか? それはあくまで他の要素との関連で決まるものじゃが、一例を挙げるとこんな面白い傾向があるのじゃ。それは「Rの新しいリストにDMを出すとレスポンス率は良くなる」という傾向じゃな。
つまり、1年前に商品をご購入になったお客様よりも半年前、いや、半年前よりも3ヶ月前、さらに1ヶ月前の商品購入者にDMを出すと、より高いレスポンス率が期待できるという傾向じゃ。これはもう傾向というより法則といってもいいかもしれん。
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