ある生物学者のあたまのなか

ある生物学者のあたまのなか

関東圏のとある組織に属する生物学者が日々思うことを公序良俗に反しない程度に

勝手気ままに書く日記です。

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うーん、年金問題は大変だ。だって、責任をとれる人がいないもんね。それだけ社会保険庁の失態は大きいということになる。民主党は政府の責任、って言うんだろうし、もちろん政府の責任でもあるのだが、首相やめても別になにも解決されないわけだし。今日も年金記録の回復件数が増える中、その回復に対して実際の年金支払いが滞ってるという報ステのネタがあった。まあ、回復件数が”増えてる”ことは一切言わず、支払いの滞りのみを指摘するニュース(や民主党)もどうかと思うが、その一方で、こんなに取り返しのつかないことになるまで放置されてたことに呆れる、というのは確かにその通りだと思う。システムの問題、人間の甘さの問題、いろいろだ。この手の今後も起こり得ることについて、我々は社保庁の問題をこれからの自分の社会に生かしていかなければならない、と思う。
ビッグ3の給料を1ドルに。
「ふざけるなですよ。お金を払えっていうんですよ」。
ふざけるなはおまえだ。会社の不利益のツケを社長が払うなんて聞いたことがないぞ。
国の借金数百兆円を首相が肩代わりせよ、ってのと同じだろ。
頭を使わずに適当に重大なコメントを流すのはいい加減にやめろ。
ちょっと更新が滞ってしまいました。先週末は実家に帰省。昨日は講義。そして今日は明日の別の講義の準備と実験と会議。うーん、忙しい。のにもかかわらず、実験の進行が不十分なため、なんか一日の達成感がない。最近こういう日が続いていてとてもよろしくない傾向だ。でも、かといってこの毎日の状況が改善されることは絶対にないので、結局は効率よい日々を送る努力をするしかない。すこーし早起きするとか、無駄な時間は実験を詰め詰めに入れておくとか。残された研究人生はあと半分ちょいしかない、ということをちゃんと自覚してがんばろ。

二日とばしたので、別の話題で今日はもう一つ。
最近寝る前に読んでる本は、「沙門空海」という昔の本。プロフィールのところに書けばいいんだけど、私の好きな人物を挙げろと言われると、何人かいるのだけど空海がその一人。1200年も前に日本を飛び出した度胸も海外ポスドクの経験がない僕にとってはすごいと思うし、中国で当時最新の仏教だった密教を極め、中国でも当時評価を受けた点もすごいし、日本に戻ってきて自分の生き方を貫き、政治にも通じ、そんでなにより現在までその名が語り継がれていることもすごいと思う。もう一つ、彼の持ち帰ってきた密教は、人間界の善悪も全て宇宙の元に包含され他を排除しない、という教えであり、その点も僕の好きなところだ。最近の国際紛争を考えたとき、例えばイスラム教と他の宗教、あるいはイスラム教内の派閥争いは、結局のところ”唯一”を崇拝し、他を排除する、という教義に所以しているような気がする。自分の主張が他と合致しない場合はどちらかが引くか、真ん中をとるしかないわけで、それが”協議”や”交渉”によって行われるのが正しい解決方法だと思うのだが、絶対折れない状況を続けたりとか、他の排除によって解決するとか、そういうことが多すぎるような気がする。自民党と民主党もそうだよね。とにかく、ステレオタイプに物事を決めつけるのは、自分たちの駄目さを露呈しているだけだと僕は思う。
最近めっきり寒くなって冬本番。まわりでもマスクの人が増えてきた。みなさまも風邪にはお気をつけて。
研究の方は、ここんところ講義のパワポの準備、原稿書き、実験がそれぞれ1/3ずつの負担。もちろん、会議などの雑用や講義そのものの時間などをのぞいてね。毎日忙しいけど、ようやくこの生活になじんできて多少の余裕が出てきた。とともに、研究がちゃんとできていないことへの焦りも出てきた。今年一年は研究無理!って思ってたけど、やっぱりそれじゃだめだよね。分生の要旨集見てたらそう思えてきた。ぼちぼちではいいけど、着実に前進できるように頑張りまーす。
古館は言う。「今までは『医者にかかれば病気は治る』だったが、今医療に関するその理想と現実には大きなギャップがある」と。要は、医者不足・医療崩壊で医者にかかれない、ということ。まあ確かに、その面もある。でも、一つ間違えてることがあって、『医者にかかっても必ずしも病気は治らない』ということだ。そんなことは分かってるのに、医者にかかり少しの不手際で何か万一なことがあったとき、すぐに訴訟問題に発展する。もちろん、その不手際に対して患者側が主張するのはもっともなことだ。でも、そのことをマスコミはことさらに取り上げ、例えば「産婦人科が悪い、産婦人科が悪い」と訴え、その結果医者が減り、そうするとマスコミは「対策を講じない政府が悪い」と訴える。いやいや、その前にものすごく悪い人がいるでしょ。今のマスコミの問題点は、何かあると彼らは「国民の側」に立って、国民を擁護するような立場をとるふりをし、責任は国に押しつける点だ。言わなくていいことをぎゃーぎゃー言ってきたせいで国が悪くなっていることに気がつかないのだろうか?しかも、マスコミと言っても実はタレント崩れの人間が言いたいことを言ってるだけで、もちろん責任とるつもりなんてさらさらないし。一番悪いのはマスコミのモラルのなさだ。頼むから、国が良くなる方向に向くような報道を流してくれ。だったらちょっと方便吐いてもいいよ。国を悪くする真実(?)よりはずっといいよ。
今日は昼前から学校。実験をやりつつ英文原稿を一つ仕上げて送付。あと簡単な日本語の原稿が2つばかり残っているが、これはまあなんとかなるだろう。それぞれ数時間あれば仕上がる予定。明日はちょっとプラプラどこか散歩にでも行ってこようかな。。ホントは山に登りたいけど、なんとかくそこまでのパワーがでない。

さっきテレビ(たけしの日本教育白書の後半)を見ていて思ったけど、結局教育の崩壊は、「個性」を強く叫び、「平等」も強く叫び、さらに「一番になること」も求める、というばかばかしいほどの国民の側の矛盾が生み出しているような気がする。一億国民総”セレブ”を求めているというか・・・。カタールじゃあるまいし、日本の現在の国力でそれは無理な話だし、個性を発揮して一番を勝ち取るのはあくまで自分であって、教育の結果生み出せるものでもない。僕は、あくまで教育とはその手助けに過ぎないと思っている。結局、みんなが人より上になりたくて、でもなれなくて、その責任を教育になすりつけているだけじゃないの?しかも、その基準って”個性化”が理想的に進めば順位付けも不可能になるはずなのに、ひょっとしてそんなことも分かってないのでは?
いやぁ、昨日の会議は長かった。まあ昨日は大学的には重要な案件もあったのだが、それにしても4時間とは。紙には「2時間程度を予定します」なんて書いてあるから余計に腹が立つ。最初から3時間以上かかりますと書いておきなさい(怒)。
今日は今日で、とあるイベントにむけた構内巡視。さすがに一日に4回もかり出されると結構肉体的に疲れた。ただプラプラ歩いてるだけなんだけどね。でも、ここ数日めっきり寒くなってすっかり冬本番って感じだし、風邪ひきそう。。。


家に帰ってきてから、いろいろつらつらとまた考える。
まだ詳しくは書けないけど、今の状況を深刻に考える時期に来たのかな。。。と思う。
惰性というか、うやむやでここ数年間やってきたけど、このままずるずる行くとみんなが不幸になる
ような気がする。もちろん、みんなというのもあるけど、僕自身がこのままでは駄目だと思うし、
新しい展開を踏む必要があるのかもしれない、という気になってきた。来年2月で本厄が抜けるので、
その後に、ということになるのかな。。。