前回、NMNで女性の生殖機能が改善か!?という記事を書きました。
もう1つだけ、超注目の妊活サプリ/フルーツについて書きます。![]()
![]()
めんどくさい方は、太字のとこだけざっとご覧になってくださいませね。
今回お勧めするのは、アサイーベリーのサプリメント(600mg×3回/日を少なくとも8~12週間)です。これで高齢女性における卵ちゃんの質と着床率が75%まで改善した、というお話でございます。アサイーはとてつもない量の抗酸化物質ポリフェノールが入っていることで知られ、スムージーとして美容のためにお飲みになっている方も多いですね。
ご注意!
- スムージーとして摂取する場合、原材料欄をチェックし、人工甘味料(ステビア、アスパルテーム、サッカリンなど)や人工香料が入っていないことを確認しましょう。これらは男女の不妊の原因となることが示唆されております。
- 原産国にもご注意くださいね。アメリカ産の多くの野菜や果物には残留農薬が含まれていることが知られていますが、このような有害な化学物質はもちろん有名ブランドのサプリ等健康食品にも混入しており、検査もよっぽどの健康被害がない限り行われないのが実情と以前から問題になっておりますのでね。
さて、ご存じの通り、女性の不妊症の最大要因は卵巣の老化です。すでにメラトニン(3mg/日)とコエンザイムQ10(200mgx3回/日)は、ヒトの卵胞液の酸化的不均衡を改善し、胚盤胞の発達を改善することが示されています。
そして、南米原産のアサイーベリーに含まれる天然の抗酸化物質、ポリフェノールは、女性の卵子において酸化ストレスマーカーを減少させ、抗酸化遺伝子の発現を増加させることが示されています。米国生殖医学会の全国大会で発表されたあるデータによれば、アサイーを8~12週間投与したところ、老齢マウスの卵巣の酸化還元バランスが回復し、生殖機能が向上し、若齢マウスに近い状態になったことが示されました。卵の数は改善されなかったものの、胚盤胞の数と着床率が著しく改善されたのです。
それでは、これはヒトの女性にも適用できるか?といいますと、その可能性があるようです。米コロラド州の体外受精プログラムでは、平均年齢37歳、平均2回の体外受精サイクルに失敗した女性100名(失敗サイクルは1~8回)に、8~12週間、600mgx3回/日のアサイーサプリメントを投与したところ、着床率が74%に、生児出生率が75%に改善しました。また、マウスの研究とは異なり、卵の数が増加し、倍数体率が49%に増加し、芽球の総数が3.6から6.0に増加しました。
これらの結果から、アサイーは卵巣と卵子に直接作用する抗酸化作用によって胚の質を向上させ、体外受精の成功率を改善する可能性があるとして注目を集めています。そんなにお高いもんじゃございませんので、ぜひ卵ちゃんの養生期間にお試しになってみてはいかがでしょう?![]()
![]()
出典
Lane SL, Parks JC, Russ JE, Khan SA, Schoolcraft WB, Yuan Y, Katz-Jaffe MG. Increased Systemic Antioxidant Power Ameliorates the Aging-Related Reduction in Oocyte Competence in Mice. Int J Mol Sci. 2021 Dec 1;22(23):13019. doi: 10.3390/ijms222313019. PMID: 34884824; PMCID: PMC8657807.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8657807/
Mandy G. Katz-Jaffe *ORCID,Sydney L. LaneORCID,Jason C. Parks,Blair R. McCallie,Rachel Makloski andWilliam B. Schoolcraft. Antioxidant Intervention Attenuates Aging-Related Changes in the Murine Ovary and Oocyte. Colorado Center for Reproductive Medicine, Lone Tree, CO 80124, USA. Life 2020, 10(11), 250; https://doi.org/10.3390/life10110250
https://www.mdpi.com/2075-1729/10/11/250