健康志向の高まりなどを背景に、歯ブラシが進化を続けている。磨き残しを極力減らすため毛先に特殊な加工を施した高級歯ブラシや、スマートフォンと連動して磨きすぎを防ぐユニークな歯ブラシが次々と登場。消費者ニーズが多様化する中、関連商品も多彩になっており、堅調な売れ行きをみせている。(阿部佐知子)
◆口コミで人気呼ぶ
東急ハンズ心斎橋店(大阪市中央区)の売り場一角にある「オーラルケア」コーナー。1本1080円の高級な歯ブラシ「MISOKA(ミソカ)」が、ひときわ目立つ場所に置かれている。
歯ブラシの毛先に独自のコーティング加工をし、歯の汚れを落としやすくしているのが最大の特徴だ。
発売以降、消費者の間で「歯磨き粉がなくても汚れが落ちる」と口コミなどでうわさが広まり、いまでは月4万本を売り上げているという。
店の担当者は「一度使った人が気に入ってリピーターとなり、家族や知人への贈答品とする人もいます」と話す。
また、パナソニックは、主に働く女性をターゲットにした携帯型の音波振動ハブラシ「ポケットドルツ」(店頭想定価格4千~4500円程度)を販売している。
化粧ポーチに入るサイズにコンパクト化してカラーも豊富に取りそろえたところ、たちまち大ヒット商品となった。モーター音も抑えており、利用者から「昼食後に職場や外出先でも気兼ねなく使える」と好評だ。
◆スマホ連動機能も
最新技術も取り入れ、歯ブラシはさらに進化を続けている。
日用品大手「P&Gジャパン」(神戸市)は昨年秋、スマートフォンと連動した音波電動歯ブラシを発売した。
歯磨き中に歯ブラシを押さえすぎると、内蔵センサーが感知し、スマートフォンに表示して警告する仕組みだ。歯磨き習慣を身につけてもらうため、実際に磨いた回数を記録することもできる。
店頭想定価格は2万8800円前後。通常、数千円~1万5千円程度の電動歯ブラシと比べればやや高めだが、「ビジネスマンなどに好調な売れ行き」(広報担当者)という。
国内の歯ブラシの出荷状況は、人口減の逆境にありながらも健康ブームを背景にした歯磨き意識の高まりなどで、むしろ微増傾向を堅持している。
全日本ブラシ工業協同組合の担当者は「かつてよりも1日あたりの歯磨き回数は増え、歯ブラシの使用開始時期も低年齢化が進んでいる」とし、「特に付加価値の高い商品に対するニーズが高まっている」と分析する。(ホワイトニング薬剤)
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