歯の寿命といっても、最初から決められたものではありません。歯が抜けたら、それを寿命としているということですので、歯が抜けてしまう原因まで掘り下げてみましょう。
老化によって歯が抜ける原因で、もっとも多いのが「破折」です。はせつ、と読みます。破れる・折れる、という漢字ですので、歯が砕けてしまうような恐ろしい感じがしてしまいますが、分かりやすくいいますと「歯の老朽化」です。
歯も臓器の一部です。何十年と使っていれば、それなりのダメージをうけていると思ってください。これは、神経がある歯でも、ない歯でも起こりうることです。歯はすり減っていくものなのです(歯科医療機器)。
実際のところ、歯の老朽化は、外見だけではよくわかりません。外見は普通でも、ヒビが入っていて突然割れてしまうなんてことはよくあります。これは、神経がない歯ですと、神経がある歯よりも顕著です。
神経がある歯の破折は、咬むと違和感から始まり、いずれしみるようになります。また、神経のない歯の破折は、いきなり痛みが出てきて、歯茎が腫れるようになります。
とにかく大切なのは神経!歯の神経は出来る限り残すことが大切です。
ただ、神経が残っている歯でも、加齢によって歯髄とう神経のかたまりがだんだん小さくなってなくなってしまいます。(歯髄腔の狭さくと言われています。)これが原因で、歯がかけてしまう場合もあります。この歯の神経の狭窄は、一般的に80歳以上の方であれば皆起こることです。
割れてしまった歯は、残しておくことは・・・難しいです。老人の方の疲労骨折は良く聞く話だと思いますが、やはり歯も骨折して割れてしまう場合があるという事です。普通の骨でしたら、骨折しても元に戻りますが、歯は折れてしまったらおしまいです。
もう一つ、老化により歯が抜ける原因として「老化による顎の骨の縮み」があります。
歳をとると、身長が縮んでいきますよね。顎の骨も同じなのです。約1年間で0.1ミリ、10年間だと1ミリです。80歳ですと20歳から60年ですので約6ミリ程縮むのです。年を取って小さくなったと感じるのは、骨の縮みによる影響が実はもっとも大きいかもしれません。
歯の根の長さは、個人差がありますが、仮に根の長さが12ミリだとすると、80歳では、骨に埋まっている根は、約6ミリ。どうしても浅くなってしまうのです。これに加えて、咬みあわせの病気、咬合性外傷などが加わると歯が炎症を起こして抜けてしまう場合もあります。
このように、老化によって歯が抜ける・欠けてしまうことは避けることができませんが、神経の有無によって、その時期は大きな差が生じます。神経のない歯の寿命は、15−20年といわれています(歯科診療ユニット)。
歯並びをキレイに見せるための矯正のために、抜歯するというケースもありますが、健康な歯を抜くことは絶対によいことではありません!
