・現在グロブリン(IVIG)35回目入院中のきさらぎ(仮)


・入院してまもなく、リハビリ入院時代からお世話になっている病棟付きのソーシャルワーカーさんが病室に来はりまして。


現在の嚥下状況の説明……

可食量や食事形態の話をしていたんですね。




・水分を煮ふくめたじゅわー系おかず

(ex.麩とか高野豆腐とか白菜の煮たのとか)が食えぬ


咀嚼する時に水分が勝手に喉から下に漏れ落ち、本人が気付かぬうちに嚥下筋が疲れ麻痺


→喉が詰まる


→他にナニも食えなくなるまでがワンセット


・健常者の場合、咀嚼中は喉にある【蓋】が閉じ食物をブロック→ごっくんする時に開いて胃に落ちるのですが


嚥下障害持ちのきさらぎ(仮)の場合、この【蓋】の締まりがゆるゆるで。


・口内で咀嚼中

水分が胃の方に落ち放題=流れ続け。


食えていない(飲み込んでもいない)段階で

使えば使う程脱力する筋無力症の症状が喉に出現、最後にゃ完全麻痺で飲み込めなくなるのデス。



・水分蒸発してパサパサもさもさの揚げ物とかの方がむしろ量が食えてカロリー取れてイイ感じだったり


↑ここらあたりが加齢一般の嚥下障害とは決定的に異なるのですな。

普通なら喉詰らせて救急車案件デスヨ。


…とま。


・それを受けたSWさん


『ここの病院食は(嚥下障害者用の)【トロミ別皿】と言うのがあるよ。もしかしたら食べやすくなるかも知れないし試してみる?』


と言う流れになりまして。


・ちょちょっと食事のオーダーをいじり

常食のおかずに【トロミ別皿】

=【トロミゼリー@薄目の出汁味】をかけてみる事にしましたYO!



↑【トロミ別皿】緩めのゼリー位の結構なぶるんぶるん感。


コレをたっぷりだっぷり惜しげもなくかけてみるですよ。ぷるるんぷるるんそーれっ。



・◆揚げ物・焼き物・和え物


鮭のフライに出汁ジュレ


元々が揚げ物なんで食べやすさは変わらず。調味料として有り寄りのアリ。


魚の蒸した奴に出汁ジュレ


元があんかけっぽく食感も味も全然変わらん。




和え物に出汁ジュレ


和洋中どれに混ぜても味的に全然違和感ナシ。


たっぷりジュレにまみれた物体が重力で喉へと落ちていくので、嚥下イマイチの今も喉のところに残滓残食はナシ。



◆スープ(ポタージュ)


洋風なポタージュに出汁ジュレ


和なほんだし風味がついて微妙な味に。余計なモン入ってます感がスゴイ。


汁の濃度は大して変わらないのに、トロミを混ぜた分しっかり量が増えて腹が苦しみ…うぷう。



◆中に水分満載のじゅわー系煮物



煮物の出汁ジュレまみれ


見た目はオサレ。どっかのお店にこんなメニューありそうな?


•ジュレ+噛み締めた時にぶしゃる水分が口の中で渾然一体となって暴れまくり。


ぶしゃる際、運悪く水気が喉の方向に行くとムセイベントが発生する極めてギャンブル性の高い一品に早変わり(怖っ)


・トロミゼリーで食事全体の水分含有摂取量が増える分、鼻上がりが強くなり、飲食時の鼻のグズグズ感10割増しに(ダメじゃんー)


・結局デメリットの方が多かったのでトロミ祭りは2日で中止。


元の常食(液体スープ系にだけトロミ付き)に戻しましたとさ。




トロミぶっかけりんご


さすがにフルーツはノン出汁のトロミでした。

トロミ剤を水で溶いたモノっぽ。