被害者の息子と容疑者の娘のそれぞれの20年
(あらすじ冒頭)
廃ビルで起きた男性の殺人事件。容疑者が定まらず、被害者の妻、経営する質店の従業員、質店の顧客である西本文代、さらに容疑者候補は広がっていったが結局は容疑者が定まらないでいた。そうしているうちに容疑者のひとり西本文代が自宅でガス中毒の事故を起こし死亡してしまう。娘の雪穂は身内に引き取られ姓が唐沢となり新たに人生を歩み始め、被害者の息子桐原亮司も時は過ぎて進学した。事件は未解決のまま二人の人生がそれぞれに動き始めた。
並行してするんでいく二人の人生と関係者の人生
廃ビルでの殺人事件は未解決のまま関係者それぞれの視点でストーリーが進んでいきますが、バラバラに進んでいくので全く先読みできない展開でした。この本は特にネット等で事前情報を入れずに呼んだほうがより驚きがあって楽しさが倍増すると思います。
ストレートに感情を描写されていない
中心人物の雪穂と亮司についてはほぼ内面の描写がなく、自ら話す言動と、周囲からの憶測で推察していくのですが、この表現方法の為、雪穂と亮司、それぞれがつかみどころがなく先読みをしにくくさせているように思います。そしてある種の不気味さのようなものを感じるようになってきます。
迎える結末は驚愕
迎える結末は驚愕でした。何度も繰り返しますが先読みできない展開。確実に感情を揺さぶられる作品になります。かなりの長編で文庫本の本文は854ページに及びますが読んで損はない一冊です。お勧めです。大学生以上にお勧めしたい一冊でした。
メモ 2006年ドラマ化 出演 綾瀬はるか 山田孝之
2011年映画化 出演 堀北真希 高良健吾
オススメの方
1.じっくり読書をしたい方。
2.東野圭吾さんの凄さに触れたい方。
3.緊張感のある本をお探しの方。
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