元メディアで生きてきた人間として・・・思うこと
追悼という形式であっても、メディアで発信する側は、その多大な影響力を認識していないと遺された方々が大きな辛苦を抱えることがある。
特に著名な識者からメディア通じて発信された情報は水平方向に広がった後、われわれ一般に伝播してくるが、このあたりから想像だにしなかった膨大な量の問い合わせと弔辞が寄せられることになる。
故人の遺志は事実上つぶされ、遺された側は成す術なく淡々と行事をこなすしかなくなってしまう。
で・・・一定の時が過ぎ去ると潮が引くがごとく静寂がやってくる。
とても辛いことだけど、これは事実だ。
メディアにいた頃は私自身気づかなかったことだが、今は遺された方々の辛さが身に染みて理解できる。
理解できるから・・・私は静かに静かに送ってあげたいと思う。